アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

STILL GOING STRONG

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「テンポが崩れ、音のバランスが狂うと、甘い音楽も不快なもの。人の暮らしも同じなんだ」

By ウィリアム・シェイクスピア


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 本屋に入ったとき、某ストリート系チューニング雑誌を立ち読みした時の話である。特集の内容はチューニングショップの利用について。よーするにチューニングショップにまつわる偏見(何も知らないとバカにされる、常連が屯していて話に入りづらい、ショップのオヤジさんが怖い、ボッタくられる、エンジンが壊れる等)を取り払って、如何にチューニングショップがそんなトコではないかを語り、新参者を呼び込もうという記事である。曰く、殆どのショップが「初心者大歓迎」「何も買わなくてもOK」「パーツ持ち込み可」「支払いはクレカでOK」等々だそうである。


 が、分野は違えど同じくサービス業に従事しているワタクシに言わせれば、そんなモンは全部イエスなのが常識である。むしろ設問の中に「ノー」と答えるショップの方を逆に疑うぐらいである。サービス業者が上から目線で客にアレコレと要求を突きつけ、客も客で「ココは老舗だから」といって喜んで従い、ソレが「名店」としてマスコミに持て囃される。こんなサービス業が成り立つのは先進国でも日本ぐらいなモンである。業者も業者だが、客も客である。日本人というナマモノと民主主義との相性は未だに悪く、主権や未来というシロモノが自分の手にあることを知らないヤツが多い。ソレに気付いていないから、権威や時流ってヤツに容易に弄ばれるワケである。


 チューニングショップを利用する方法なんて至極簡単である。自分のクルマの長所短所を熟知し、曖昧な概念でなく具体的な方法論を持ってチューニングに挑む。たったコレだけでショップは容易に見つかる。コレまたGDBに乗ってた頃の"師匠"の受け売りであるが・・・

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           _  ,.r' ´     ̄  `` 、
.        ,.r' ´    ``ヽ:           ヽ      
      /      >'´   ``ヽ.        ヽ      
      /       /     />―――――- 、.、 ヽ   「アンダーステアを解消する方法をショップに相談」ですって?
.    ,′    /      /´  _ -―――- 、jr 、 ヽ   ロン、アンタ今どれだけトンチンカンなこと言ってるか
    l     ,.' ムイ     ムィ´       ヽ  ヾヘ}  ',   自分で分かっているの?
    l    ,.ィォ      l´:|    !     ヽ  ヾ〉. !
    l   く,イ升      l   ハ、  l`ヽ    },ィ  ト、  l  アンダーステアが足弄れば直ると思ったら大間違いよ
    l   / ,イ !:     Tヽl.、 ヽ |  ヽ、 ィ´ヽ、!.、〉 l   アンダーステアに限らず、どんな問題もそうだけど
    ll  / ム、Y!.     ト、! ``弋ト、   イ汝}f`!ムト、 !   色んな理由が複雑に絡み合ってるのよ
    l! く,.イ ,r.、.}i      l くr'fc=.、      ー-='.l ハ  l   
    l!」|ゝ、込 l!     | 戈::ンj         l,イムjト、!  何と何と何が問題でアンダーステアが起こるのか
   ∠_ `ヽムへ、j      ト、_           `,./l. l ,': }   それを解決するには何をどうすればいいか
 /´    `ヽヽ:ヽ ヽ、!   ハl´  ヽ.       ,. '´/ !|/イ ノ    その方法を実行に移すのは可能なのか
./      ヽ! ',:{   '、   ト、 t_」_      /,イ ノ / ,′     それが分かって初めてショップに相談するんでしょ
′      {  }:l    ヽ  |     ``ヽ_,.イ/`ケ∨./        アンタがやってる事って、順序を全く無視しているのよ
     ヽ  l. ヾヽヽ  /ヽ  !_____」 ハハ イ ∨
.      \l  ヽ::、 }/  ヽヘ、___ ヽ  /. ト、l!   l
、       `、  ヽ/    }r- 、__ヾ/ / /. / /  l
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     〆 /!-‐l:::l :::::/!::::::l:::::::::::::::::::::',:::: ! :::::l::',:::::l ヽ、__/:',
    ト、// |-‐::!::| :::::! l :::::|'i::::::::::::::::::::i:::::l゙i:::::il::i:::: ! ,>',:::: |   そう、自分のクルマの良い所と悪い所を直視する
    /´:::ゝ、i〉 :::::!:it::、_i i::::::i \::::::::::::::!:_;|-!‐!l::!:::: !イiヽヽ: |   それが、クルマを好きになる上で大事なこと
   i .::/ //∧ :::| ! \ !`ヾ、:ヽ. \::::/i|ム‐|、i:/!:: | ! ', ヽヽ!   
    | / !/ i::::〉:::ト:! ,ィ≠ミ:ヽ` 丶   ' ゞ;ィ=≠ミゝ|::: l,.| i::::i |   短所を改善するためのチューニングには反対しないわ
   i i、_」i |:/∧:::゙i`代〃 ::ハ         fヾ〃:ノ/ !::: !^l |::::ソ!   そうする事で、益々そのクルマが好きになるのならばね
   | ::i `'\! | i´t、゙i. ゝ- '    ,    ゞ-‐' ' |:::ム./'"::::::| |   でも、どんな短所があろうとも、なお変わらず好きでいられる
   l ::| ::::::::ii、!ヽ `ヾ_ゝ    、__,..__,     /::/´::::l:::::: :! |    それが「愛車」なんじゃないかしら
    !:::i :::::::::i:ヾ. `  `‐ 、_          /!:/:::::::::i::::: / |
    ! :|i :::::::ヾ ゝ       ̄ ヽ     .イ:::/:/::::::::::/::: /:: l    つまりそういう事よ、ロン
    | :i l ::::::::::ヽ \.       `i _, < .|`メ/::::::::/::::::/}: /    まず最初に、己と己のクルマを知りなさい
   ヽ.! ヽ :::::_;; ゝ;:〉=-. ,_._   /     メ i:::::::/‐-、/ レ      雑誌やネットでかき集めた脳からの知識としてじゃなく
    rヽr‐t´  ./:::::::::::....` ‐、/_    __,,} ヽ:/     ̄!`i‐、_    ハンドルやペダルやシートから伝わってくる
  / ヽ y´ ̄ ̄`"‐-、 "ヾ:::::..〉 `  ´  |   `    .| } | `ヽ   身体からの知識として
 /   Y        弋‐--y'_,,-‐‐- ,,_|       / / i 、  \
 !    /          `  } -‐‐‐--==l      / / /  ` ‐  \

・・・というのが"師匠"のチューニングに対する"教え"である。何てことは無い、自分がやりたい事の方法論が決まっていれば、後はソレが出来るショップを探すだけの話であるから、迷う要素なんか無いのである。そうやって自分で考え、自分で探求し、自分で育てる。ソレが「調律」って意味での本来のチューニングであり、自分のクルマを好きになる方法だと思うのである。


 ワタクシはGDBは降りたものの、実は何気に立ち読みでインプ関係の情報は未だにチェックしていたりする(笑)何らかんら言って昔ワタクシがドップリ浸かっていた世界であるから、最新情報があったりすると「へぇ〜( ・∀・)このショップは今こんな面白い事してるんだ」ってノスタルジアに浸れるからである(爆)何ちゅーか、こーゆーのを読むと「アレをあーすれば、もっと上手く走らせられたかも知れなかったんだけどなぁ〜(´・ω・`)」って後悔もしばしば(核爆)

このシリーズなんかは、未だに新刊が出るたび立ち読みしていたりする。面白かったのが下記のインプマである。何と特集の146人の中に、ワタクシも存じ上げているロンマニアの方も若干名いらっしゃるのである。ワタクシが誇る(?)一騎当千&博学多才のロンマニアの方が選ばれた事から分かるように(笑)ココに出てくる146人の人選は確かである。皆車種の特性を十分理解したうえで、キチンと目的を持ってチューニングしているのである。因みにソースはワタクシ(爆)


 ぶっちゃけた話、ワタクシのGDB時代を総括すると「失敗」の一言に尽きる(笑)クルマの選び方もメチャクチャで、弄り方もメチャクチャで、終わり方もメチャクチャ。3年間乗っていて、上手くやれた記憶が全くないのである(爆)が、間違いなく言えることは「失敗だったけども、楽しかったし後悔はしていない」って事である。3年間失敗し続けて学んだ事も多かったし、ソコから得た教訓と経験は確実にR35に引き継がれているからである。もっとも、ソースがワタクシなのがアレであるが(核爆)失敗も時間が経てば甘くなるという古人の言葉はまんざらウソじゃない事を知った希ガス今日この頃であった。