ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「感動的瞬間?それは壁にぶち当たったときです。額に汗して、じっくりと自分の心に問いかけながら登り詰めて、やっと解決したときに思わず深呼吸したくなる。まるで一次元上がったよな気がします。そういう壁にぶち当たる経験がない人生なんて意味がありません」
By フランシス・コッポラ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
何時かはFSW本コースで走ってみたい。コレ実はGDB時代からのワタクシの念願の一つである。茨城のショップオーナー曰く「ハイパワー4WD車を欲しがるオーナーは大概"思いっきりブッ飛ばしたい"って願望を心に秘めている」との事であるが、正にその通りである。ワタクシがホントのホントにスポーツドライビングが好きなのであれば、今頃S2000かエリーゼ乗っている。GDBですら当時十分持て余していたにも関わらず、更にハイパワーなR35を求めたというのは、つまりはそーゆー事である。てゆーか正直な話、小さなサーキットだと踏めないばかりか、重量とパワーがからくるアンダーステアに終始悩まされるので、結構ストレス溜まる(笑)
で、ジムカーナ場から筑波2000まで試した結果に辿り着いた結論が「R35を全力で楽しむんだったら、やっぱFSW本コースじゃなきゃ」って事である。で、今回ノバさんから誘われたこともあって、悩んだ割には即答だったりする(笑)今回のドライビングレッスンの最大の目玉は何といってもデータロガーの存在である:
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,. '"´二ニニニ7´:.:.:.:.``丶、
/.::::/ l.:.:.、:.:.:.:.`ヽ\\:.\ 今回のレッスンには、データロガーを用いる
/. : /⌒⌒ V::::1::ヽ:.:.:.:.:.:l.:.:l. l:l`ヽ\ このデータロガーを諸君のクルマに装着して
/ . :/: : /: : : ハ::::1::.: ヽ::.:. l:.:.l. l:l:.:. :.ト、\ 今回サーキットを走っていただくわけだ
,' ..イ: : :l ::. ::.:lハ_L_::.::.:ト、:.l.:.:l:.:l:l.:.:.:.:l.:.:} ヽ
i l . :l :i: :l ::., ィ´`ヽ|\.:.l.}〒メ、:l:l.:.:.:.:l:.l:! それぞれの諸君の走行データを採取できるのもそうであるが
|:| : :l :l: :l ::Vイ==ミヽ Vリ,心ミヽlハ:.:/:l リ 私もそれぞれの諸君のクルマに乗ってアタックを敢行する
|:| : :l :l: :l ::∧イトri.1 トり?1 l/ リ
|:| : :l :lハ:.仆{ りソノ 、 `ー'レ'ハ つまり、同一の車体を用いて私と諸君、それぞれの走行データを
|:| : :l :lぃ从{:.{ '''''' _ , ''' 人.:.:.:.`ヽ 採取するのだ
|:|.:.:.:/.: ∧: : :ト、 ,.イ i.:.:.: l.:.l それだけではない。今回、後部座席に特別にカメラを設置し
|:|:.:/.: :/: :.ヽ: ヽ:\r--‐く.:.:i 1.:.:/l.:.l 諸君の走行シーンは終始録画することにする
|:|/.: :/ . : : l: \:ヽ:\ ノハ}.:.l 1:/lハ/ データと映像所見を合わせて、具体的且つ客観的に検討するのだ
|/: :/.:.:.:.:.l.:.l \\\.:}..:l l/
/: :/.:.:.:.:.: l:.:レ'´ ̄ ``ヽVl.: l そして私と諸君のデータを合わせて吟味する事で
./: :/l.:.:.:l. :. l.:.l/ ぃ、 諸君の走りに対する具体的な長所、短所、そして今後の課題を
/: :/.::l:.:.:.l. :. l:.:| '. L\ マンツーマンで話し合う
./: :/.::: l:.:.:.l. : :l:/ : ``ヽ、 これが今回のレッスンの主な趣旨だ
/: :/.:. :. l.:::::l:::::./ l ,′ ヽ
: :/.:.:./.∧.:.:l.:.:/ l/ / } おっと時間だ。では、参るとしよう
./.:.:./:/ i1`ヽ\j / /
今までプロによる同乗走行は幾度かあったが、正直な話「やっぱプロはすげぇなぁ〜〜(´∀`)」という感想しか得られた事がない(笑)そりゃそーだ、何せプロと自分では何がどう違うのかが全然分からないのであるから(^_^;)が、データロガーが加われば話は別。自分と比べプロは"何処"で"何"を"どれだけ"踏んでいるのかが具体的なデータとして出てくるのである。しかも車載映像まである→ライン取りだとかそんなトコまで分かるのであるから、正に鬼に金棒である。今回のドライビングレッスンにワタクシが志願した理由が、正にこのデータロガーの存在ゆえである。
文章で説明すると面倒くさいので、恥を忍んで(笑)そのデータを公開するとしよう:
赤がセンセ、黒がワタクシである。データは上から順に横G、縦G、ステアリング舵角、エンジン回転数、車速、ギアポジション、アクセル開度、ブレーキ踏力の順である。よーするに、である・・・
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,.‐,..:'´.:::::::::::::::/〉ーヘヽ、_,へ.
/./:::,.ヘ:/`ー/ ハ'⌒ヽ \ う〜む、この様なデータは私も初めてだ
,.' ./:::/ / .::/ .::/ l. ヽ\ 普通、初心者というのはアクセルを踏みがちなものなのだ
/ ./:::/ .::.:/ .::/:! .::!::.ヽ. \\ タイムを稼ごうとアクセル開けることばかりに集中して
,′.:i:::/ ./ .::.:/ .::.:/.:,' .: lヽ:. i:. ';. ハ、\ 結果、ブレーキングがおざなりになる
l ,'.::.i/ , / .::.::/ .::.:/.:/ ;イ:| ';: !: ! i ',ハ ヽ 初めての人は大概そうなるものなのだ
l ::.::/ / .:i ,.:-―/―;イ /! ./ !/―ト.l_:. :|.: |: i: | |
| ::/.;イ .:| .::. : / ://ソ/ .:/ リ___ |::j::.:: !.: !: }: ! ロン殿の場合は全く逆だ、アクセルが全然踏めていない
l /;イ.:! .:.:l :.:,イレ'不}'´/./ '{不ミレi::.::.,'.:: ,'.:.:.ハ:| 見ろ、ホームストレート以外、殆ど床まで踏んでいない
|'´.::.::| :./! ∧|'k:rj:.| .'´ ?j:.} i.::./.: イ.::.,' リ 私が半分以上で全開にしてるにも関わらず、だ
| ::.::.::|:/.:i/.: .;?>' , ヾソ/. /.::/ |:./ にも関わらず、タイムは2分7秒も出ている
| ::.::.::l'i:.:.l':.:.:ハ´ `` ``厶イ/| ,'/ このアクセルの踏み方からは信じられないタイムだ
| ::.::.::|:l :.:.:.: :.ハ、 ´.` .イ.:.´.:/:|'´
| .::.::.:|从:';.:./ }iヽ イ:|:l::.: ./:/| (データを見ながら)・・・・成程、ブレーキングだな
!.::.::.::.! !:ヽト、 :{' ` ‐ - 1´i :|//.: /!∧| ロン殿はブレーキングでタイムを稼いでいたのだ
,'.::.::.:://,<l Y ', ト}ヽ/イ.:./.:リ::.:ハ 私と同様、初期にシッカリ踏んで、タイミングよく離してる
,'.::.::._/>' j \\ l '´/イ<__/:.:| 第一コーナーとダンロップの制動距離に至っては
/.;:rく三ミ、、 \ト、- ー! ,ィ彡≧ト、 信じ難いが私と殆ど同じなのだ
r'´ ̄ ̄ `ヾミ三三ヽ、 \ j ,ィ彡'´ |:::::::::〉
|/`ヽ::::::::::::::.\` ̄ヽ三二ミヽ.i彡'´. |::::::∧ つまり、ロン殿はアクセルを踏みさえすればタイムは上がる
/´`ヽ \:::::::::::::.\ ,>'´ ̄{Z}´ ̄ `ヽ !::::/ ∧ まぁ、とりあえずはコースに慣れることだ
・・・という風に、センセからは殆ど珍獣扱いされていたりする(笑)といった感じに、分かり易過ぎるぐらいにワタクシのヘタレ具合が晒されるだけではなく(爆)その先のステージへ行くためには具体的に何をすればいいのかまで分かってしまうのである。正に神様、仏様、データロガー様である(-人-)で、流石にヘタレのままでは終われないので、講師アタックのあった次の走行枠にてリベンジを敢行、今回はノバさんのカメラを用いた撮影である:
タイムは正式に計れなかったが、カメラ読みで約2分3秒、残念ながら2分切りはならずである(^_^;)しかも、相変わらず全然踏めてないしorz。
でもまぁ、無事帰れた&FSWを堪能できただけでも十二分に満足である(^-^)しかし、乗れば乗るほど"トリックマスター"の奥深さにただただ感服するばかりである(^_^;)怒涛の加速を可能とするパワー。275km/hを超えてもまだまだ伸びるスピード。275km/hから75km/hまで、たった200mの制動距離で止めるブレーキ。そのハードブレーキをものともせず、終始安定した挙動を生み出す足回り。その性能を限界まで容易に引き出すことの出来る各種ドライビングデバイス。ソレにも関わらず何処までもユーザーフレンドリーで扱いやすい操作性。何ちゅーか、全てがワタクシの想像を遥かに上回っていたのである(;^_^A)正直に言おう。コレを一度体験したら、もうインプ/ランエボじゃ満足できなくなる。
ワタクシが踏めなかった理由がコレなのである。ワタクシ的には今まで味わったことのない加速/減速/旋回Gを味わって一杯一杯だったにも関わらず、"トリックマスター"からはスキール音が殆どしなかった事から分かるように、実は全然余裕が残っていたのである(-_-;)今流行の言葉で言うと「ヤックデカルチャー」ってトコであろうか(笑)念願だったFSW本コースデビューを果たし、今まで知りえなかった"彼女"の魅力を改めて認識し、モータースポーツにも無事復活しただけではなく、新たなカーライフの境地を開けて、正に良い事尽くめのドライビングレッスンだったのである(^-^)この後、我が家に届くであろう請求書の金額が怖いのがアレであるが(爆)とりあえず万々歳な今日この頃であった。

