アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FIREANT MOVING CO.

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「孤独であって、充実している。そういうのが人間だ」

By 岡本太郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 今の時代、プリクラッシュセーフティーがどーやら人気のようである。つい最近、スバルが新型レガシィに装備した【アイサイト】がソレである。確かに便利っちゃ便利である。が、ワタクシはどーもこの手の機械に全てを任せるのは些か不安である。つまり、こーゆー事である:

その後、インタビューで悲惨な顔して弁明してたボルボの主任さんがどーなったのかは、残念ながらワタクシの知ったこっちゃない(笑)よーするに、安全装置は確かにないよりもあったほうが便利なのであるが、ソレを過信するのはNGって事である。トラックは動かないからまだ良いが、一番はねちゃいけない人間は動く&こーゆー非常時こそ余計に予測不能な動きをするからである。何らかんら言って、人の事は人が、機械の事は機械がやるのが一番効率が良い。ワタクシはそー思うのである。


 話は変わって、今中国のクルマ界が凄い事になってるのである(^_^;)国外はロータスアルピナしか参加しなかった【2009東京モーターショー】や、同じく海外メーカーはスバルとロータスの2社しか参加しなかった【2010釜山国際モーターショー】とはメチャクチャ対照的に、先程開かれた【北京モーターショー2010】は凄まじい事になっているのである。東京モーターショーの10倍以上のスペースに世界中の主要メーカー&首脳が参加し、それぞれがワールドプレミアとなる重大発表をその場で行ってるのである。何ちゅーか、今の日本の元気のなさと、今の中国の有り余る元気がそのまんま現れたっちゅー感じである。


 今の中国の何が凄いかって言われたら、良い意味でも悪い意味でも勢いがある事と、質を凌駕する圧倒的な量がある事である。ドラクエ的に言うと「ガンガンいこうぜ」ってトコである(笑)その勢いに乗じて、色んな人が目をギラつかせてカネを持ち込んでくるのである。無論、ビジネスチャンスにおける当たりなんぞ微々たるモンであるが、ソコは世界最大の人口を誇る国である。チャンスの質は他の先進国よりも下かも知れないが、兎に角チャンスの量が圧倒的なのである。たかが物量、されど物量。どんな分野でもそうであるが、戦いってシロモノは最後の最後で"量"がモノを言う。一騎当千の兵なんちゅーもんはハリウッド映画か、厨二病患者の脳内にしか存在しない(爆)


 多分、ココ暫くは今の繁栄を維持するであろうが、10年後〜20年後になると話は「?」である。先日ワタクシは「その内、200諭吉以下で買える中国製のスポーツカー乗れば良いんじゃね」と言ったのであるが、仮にソレが今あったとしてもワタクシは乗らない(笑)理由はこーゆー事である:

よーするに、ワタクシには筑波2000やFSWでお星様になるつもりなんぞプリオンほども無いってワケである(笑)因みに、日本車の場合はこんな感じである:

流石日本車っちゅーか、コレが当たり前っちゅーか何ちゅーか。よーするに、コレが中国製品の問題なのである。今は量と値段の安さで他を圧倒しているからこそ得られている繁栄であるが、他国が今の中国の基準まで追い付いたらどーなるんだって話である。中国以外のBRICs(ブラジル、ロシア、インド)やVISTA(ベトナムインドネシア南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)が追い付いてきた場合、中国はその追撃を振り切れるのかって話である。


 よく中国製品って言うと「パクリだ!」「いや、パクリじゃない!」の言い争いが有名であるが、問題はパクリの有無ではないのである。他所からパクって、ソレを安く作って大量に売るってのは、戦後の日本もよくやってた事である。ただ、日本の場合はただパクるだけでなく、パクった後にオリジナルにない品質や日本独自の改良を加える事によって、何時の間にかオリジナルと同等かソレ以上の製品を作り上げた。ソレが今の日本の繁栄の元になってるのである。が、中国製品はその限りにないのである。以前よりかは大分良くなってきたが、未だに"安かろう悪かろう"なのである。ンでもって、安いモンは更なる安いモンに容易に駆逐される。今の日本がそんな状況なのである。


 よーするに、である。先日のクルマの話でも述べたのであるが、今の日本商品の問題点っていうのは「コスト」なのである。コストパフォーマンスに優れてる事がクルマに限らず日本製品の最大の長所なのであるが、安いモンは更なる安いモンに駆逐されちゃうって話なのである。かと言って、値段を落とすためにクォリティーを下げてしまったら、ソレはソレで高品質を売りにしてきた日本製品アイデンティティー崩壊に繋がる。どーするかと言ったら、値段を逆に上げていくしかないのである。言い換えれば「安くて良いモノ」から「ちょっと高いけどメチャクチャ良いモノ」への転換である。コレだったら日本製品アイデンティティーを崩さずにコストパフォーマンスで勝負できる・・・っていうのはプロなら既に考え付いてると思われるので、素人のワタクシはさっさと本業に戻るに限る今日この頃であった。