アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FACING THE ANIMAL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「有り体に言えば、現在に生きる者はごく少ない。誰も彼も、現在以外の時に生きるつもりなのだ」

By ジョナサン・スウィフト


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*字幕派or吹き替え派

 ワタクシは断然字幕派である。ガキの頃、インドネシア語に吹き替えられた日本アニメを観た時にソレを確信したのである(笑)ワタクシはインドネシア語が分かる&日本語の原作知ってるから分かるのであるが、翻訳がダメというよりかはニュアンスが伝わっていないのである。日本語って言葉には日本の文化が詰まっているのである。例えば敬語、謙遜語、わびさび、仄めかし。儒教的な縦社会が存在し、本音でぶつかり合わない事が美徳だとされている日本だからこその現象である。ところがインドネシア社会にはそんなモンが存在しない→ソレを上手く伝えるための言葉がインドネシア語には殆ど無いため、ニュアンスまでは訳しようがないってワケである。


 という事は、吹き替えられた洋画にも似たようなモンがあると考えるのが自然である。だからワタクシは洋画は字幕で観る。大まかな意味は字幕で捉えて、ニュアンスは耳で聞き取るのである。慣れない内は字幕とヒアリングで精一杯になって肝心の映画に集中できないが、慣れると字幕はチラ見する程度でスラスラ観れるようになる・・・・そーゆーワタクシは未だにヘタなのがアレであるが(笑)映画だけでなくどんな分野にしてもそうであるが、外国のモノを買うって事は、その国の文化を嗜む事と同意義なのである。良いか悪いかで語ったら、自分の生まれた国のソレが一番なのは当然である。長所も短所も全て包み込んで楽しむ、ソレが肝心だとワタクシは思うのである。


*特攻野郎・リターンズ

 何でこんな話を冒頭に持ってきたのかというと、映画を観たからに他ならない(笑)今回観たのは【特攻野郎Aチーム ザ・ムービー】である。マクガイバーナイトライダーエアーウルフ、そしてAチーム。ワタクシがガキの頃、毎週のように齧りついて観ていた懐かしい洋物ドラマの数々である。ソレのリメイクなんだから、観ないワケにはいかないって話である。ココで「特攻野郎Aチーム」が元々どんなドラマだったかをご紹介しよう:

この個性豊かな4人組が毎週のようにブラウン管の中で起こすハチャメチャな作戦に、当時中坊だったワタクシはそりゃあ夢中になったモンである。で、原作スタートから30年後、このような形でスクリーンに戻ってきたのである:

30年という時を経て「ベトナム戦争」が「イラク戦争」になって、登場する銃火器や乗りモンが最新のソレになってるが、ソレ以外はそのまんま昔のAチームである。特にキャスティングが絶妙であり、ビックリするぐらい昔の空気をそのまんま引き継いでいるのである。


*フラグ立て

 変わるべきトコは変わって、変わらないべきトコは変わらない。この匙加減が実に見事なのである。現代風のアレンジが加えられていて、最新テクノロジーを多用した演出が多数見受けられるものの、ソコはやはりAチーム。基本は個性豊かな4人の掛け合い&その4人が繰り広げるハチャメチャな作戦の数々である。最近のハリウッド映画はアクションや特撮にストーリーや役者が喰われてるようなソレが多いが、この映画に限っては安心してストーリーや役者の掛け合いを楽しむ事に集中できる。ワタクシがアクション映画を余り好きになれない理由が正にコレなのである。


 が、映画版のストーリーを観続けていると、一つの疑問が自ずと湧き出てくる。ハリウッド映画のお約束はハッピーエンドであるが、このストーリー展開でハッピーエンドに達すると原作との齟齬が生まれてしまうってのが一つ。もう一つは、このまんま終わると最近のハリウッド映画にありがちな"とあるフラグ"が回収できない事である。ネタバレになるので明かせないが、ソコんトコもちゃんとオチがついていて「なーるほど☆-(^ー'*)bコレで原作のストーリーに繋がるわけね(^▽^)」ってドンデン返しが待っている。で、原作のストーリーに繋がるって事は・・・そう、ハリウッド映画のお約束である「続編フラグ」が立ったのである。


*続編の意義

 続編フラグ立てられたんだったら、こりゃ再度観に行くっきゃないって話である(笑)でも何ちゅーか、ゲームだったら安易な続編は避けられる傾向にあるが、映画だとブーブーいいながらも「ネタとして観に行こう」というヤツが少なくない(爆)やっぱ映画が一回1.8英世と安い(アメリカじゃもっと安いらしいが^_^;)から、地雷踏んでも損した気分にならないからであろう。だからネタとして観に行こうとも思うし、作る側もソレを見越して容易に続編フラグを立ててしまうのであろう。とは言え、ソレでも最近の映画はやりすぎだと思うのである。何せ今度観ようと思ってる【エクスペンダブルズ】はハナっから3作目まで計画されてるんだから、何ちゅーか萎える(核爆)


 さて、話したい事はまだ沢山あるのだが、残念ながら明日は学会である。学会といってもギャラリーとして発表を聴く方ではなく、発表してギャラリーに聴かせる方である。具体的に言うと【日本発達障害学会】のシンポジウムでパネリストやるのである。ご興味のあるロンマニアの方は、ワタクシの名前を探してみると良いと思う・・・・もっとも名前を見つけたとしても、ワタクシを観に行こうというヒマで酔狂なロンマニアの方はいらっしゃらないと思うのだが(笑)兎も角、午前の発表である上に、会場が湘南と遠い→自ずと明日の朝は早いのであるから、ココはさっさと寝るに限る今日この頃であった。