アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WITH ODEN ON OUR SIDE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「僕が責任を持ってやるべきことは、次の役のこと。”自分らしい演技とは何か”などと考えることはしない。そんな時間があれば、もう一度、今抱えている作品の台本を読んだ方がいい」

By 堺雅人


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*邦画がこの先生きのこるには

 ココ数年、ワタクシの身の回りから”和”だとか”邦”とかいう名が付くモンが次々と消えていってるのである。ケータイはJ-PHONEからiPhoneに変わったし、音響機器はソニーからBOSEに変わったし、音楽は専ら洋楽だし、パソコンもVAIOから海外パーツ中心の自作になったし、衣服も気付いたら殆ど外国製だし、映画も洋画ばかりだし、ゲームも今じゃ完全に洋ゲーが中心である。唯一ニッポン製を守り続けてるのがクルマであるが、ソレもR36と次期NSXの完成度次第でオタッシャ重点の可能性があるのである(笑)ニッポン車はまだ巻き返しの可能性もあるけど、和ゲーと邦楽と邦画は絶望的としか言い様が無いのである(´ヘ`;)何をどう考えても洋ゲー&洋楽&洋画と対等にやれるとは思えないのである(_ _|||)


 が、邦画に関しては希望があるとワタクシは思うのである。洋画や香港映画やインド映画にも無く、邦画だけが世界の何処よりも突き抜けてて、且つ世界的にウケる要素。ソレは「サムライ」と「ニンジャ」である。冗談のように聞こえるが、51%以上本気である(笑)ちゅーのもコレ観て以来「邦画をコレで発展させればイケるんじゃね(゚∀゚)」って思ってしまったのである:



前作の【実写版るろうに剣心】の何が良かったかというと「純粋にアクション映画として面白かった」ってトコである。やっぱ何だかんだ言って剣劇はニッポンが世界一である。以前観た「ラストサムライ」で真田広之の剣の構えが腰をシッカリと落としたソレだったのに対し、トム・クルーズのソレは腰が浮いてたのを思い出し、益々「殺陣ならやっぱニッポンが世界一」と確信したのである。でもってこの映画観た後に「ハリウッドにガンアクション、香港にカンフーアクション、インドにダンスがあるように、ニッポンにはサムライとニンジャがあるジャマイカ(゚∀゚)」って確信したワケである(笑)


*マンガ実写化の手本

 でもって実写版るろ剣でアクション以外にワタクシが高く評価してるのが「二次元と三次元の丁度良いバランス」である。余りにも原作に忠実だと「アニメでおk」ってなるし、かと言って三次元に寄り過ぎると「原作を無視している」って言われてしまう。二次元と三次元の丁度良い落とし所を、この映画はちゃんと見つけてきてるのである。だから原作知ってる人と知らない人、どっちが観ても楽しめるようになってる。あともう一つは「マンガやアニメ原作の可能性を広げた」である。幸いニッポンには、サムライやニンジャを題材にしたアニメやマンガが星の数ほどある。ソレを上手く掘り起こして映像化出来れば、邦画の可能性は更に広がるとワタクシは考えてるのである。


 というワケで、現在絶賛上映中の【るろうに剣心 京都大火編】観に行ったのである。座席は最後列から3〜4列前のド真ん中で、キャラメルポップコーンとコーラを片手に観る。コレぞ映画鑑賞におけるワタクシのジャスティス(笑)というどうでも良い自分語りはコレぐらいにしといて、どんな映画かを5分で説明するとしよう:

今回の見どころも当然ながらアクションシーンであり、とにかくハイスピード且つド派手な殺陣殺陣アンド殺陣。どのくらい凄いのかというと、キャラメルポップコーン頬張るワタクシの手が止まるぐらい凄いのである(笑)前作の「純粋にアクション映画として面白い」「二次元と三次元の丁度良いバランス」はそのままに、前作観た人が一番期待してるアクションシーンがパワーアップしてるんだから、そりゃ期待するなって方が難しいのである。


 あと今回になって気付いたのが「配役の絶妙さ」である。前作もそうだったのであるが、実は登場人物のキャラクターって原作とは結構違ったりしてるのである。が、何故だか異様にハマってるのである。ワタクシが思うに、コレは「配役に合ったキャストを探してるから」じゃなくて「キャストに合わせて配役のキャラクターを変えてるから」なのである。特に分かり易いのが志々雄真実演じる藤原竜也のソレで、包帯グルグル巻きだから顔は分からないんだけど、映画属性のある人が観れば一発で”藤原が演じてる”って分かる。そうすれば、志々雄らしさと藤原らしさが両立する。故にワタクシは「成程、藤原が志々雄に合わせてるんじゃなくって、志々雄の方を藤原に合わせて変えてきたのね( ̄▽ ̄)」と思ったワケである。


 勿論、欠点が無いワケではない。1つは「ちょっと詰め込み過ぎ」ってトコである。何せ結構長い原作を2時間×2本に収めなきゃいけないんだから、やっぱどうしても説明不足で駆け足なトコが出てしまうのである。特に四乃森蒼紫のソレは駆け足過ぎて、原作読んでないと「?」てな感じになるんじゃないであろうか。2つめは「殺陣が単調になる」ってトコである。殺陣シーンは多いんだけど、その大半が「主要キャラvsザコ多数」の無双シーンなんで、見過ぎると迫力に飽きてくるってトコがあるのである。まぁコレは2部作の前半なんで、一番美味しいトコは後半に全部残してあるんだろうけど、やっぱもう少し「味方側主要キャラvs敵側主要キャラ」の迫力アクションが観たかったのである。


*来月が楽しみ

 でもって来月上映の最終作を観に行くかと言われたら、当然だが「イエス」である。最初は「良くも悪くも原作通りのストーリー展開だなぁ〜( ´△`)」って思ってたのが、最後の最後で「え”( ̄◇ ̄;)原作だと××されるはずの○○が××されないの?そんな事したら、原作とはストーリー展開が180度変わっちゃうじゃん( ̄□ ̄;)」っていう大ドンデン返しが用意されてたんだから、観に行かざるを得ないジャマイカ(笑)あと上記にもあるように「主要キャラvsザコ多数」のバトルばかりだったんで、後半確実に来るであろう「緋村剣心と愉快な仲間達vs志々雄真実.feat十本刀」のハデなアクションシーンが一番観たいので、観る以外の選択肢などないのである。


 まぁ映画監督も「伝説の最後偏は原作にはないオリジナルストーリー&オリジナルエンディングになる」って言ってるから、最後の最後で完全にしてやられたって感じである(^_^;)繰り返し言うが、ワタクシはコレこそが邦画がこの先生きのこる道だと思うのである。何処のマネでもなく、且つ他国のソレに決して劣らないモンを提供する。水野和敏氏がR35GT-Rをこの世に出した時に掲げた「ニッポン車とは何か」と同じようなモンを、邦画に限らず邦楽や和ゲーも示すべきなのである。そうしなければ、邦画も邦楽も和ゲーも先細りして衰退すること請け合いナシだからである。独特であるだけ、良いだけの片方のみではダメなのであり。両方が同時に達成しなければならない。つくづくそう思う今日この頃であった。