アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BLAZON STONE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「僕らの年齢になると”オレはこんな感じだから”と自分の形を決めつけて、新たなことに踏み出そうとしなくなってしまう人も多い。でも、そんな自分を一度手放してみると案外面白いし、何かしら気づくことがあるんですよね。カッコつけなくなると、人ってすごくチャーミングになれると思うんです」

By 谷村新司


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*女心と上の空

 いきなりオタッキーな話から始まるのがアレであるが、ロンマニアの皆様がギャルゲーを選ぶ基準は何であろうか(笑)ワタクシの場合、まず8割方イラストで決める。ぶっちゃけた話、たとえ直木賞作家がシナリオ書いたモンであろうとも、イラストがNGだったら即アウトである(爆)ンでもって、シナリオが1割5分ぐらい。てゆーか、ストーリーは筋が通ってて破綻してなけりゃワタクシもとやかく言わない。残り5分はその他諸々である。ワタクシはコレがフツーだと思っていたのであるが、どうやら一般的にはそうではないようである(^_^;)某巨大掲示板でスレッドを覗いてみたりすると、みんなシナリオの良し悪しについて真剣に話しててカルチャーショックを受けることも日常茶飯事である(核爆)


 何ちゅーか、ワタクシはアスペルガーだから、ソコんトコの繊細な心理描写が全然分からんのである(^_^;)耳が不自由な人にジミヘンの魅力が分からないのと同様に、アスペのワタクシにとって”乙女心”なんちゅーモンは正にブラックボックスなのである(笑)チャート的に人間関係の相関図は分かったとしても、何ちゅーか「自分がこの人間関係の真っ只中に置かれたら」って想像が殆どできないので、ソコんトコで非常に凝ったシナリオを出されても全然価値を感じられないって話である(爆)だからイラストが最重要項目になり、人間関係の相関図はシンプルで理論的に筋が通っていればOK。コレがワタクシのギャルゲーにおけるジャスティス(核爆)


*バック・トゥ・80's

 逆に言うと、筋の通らない感情任せのシナリオは大の苦手なのである(^_^;)麻枝准なんかがよくやる「筋書きなんかどーでもいい!最愛の人が死んだんだぞ!!さぁ泣けっ、感動しろっ!!!」ってストーリーを迫られても、ワタクシとしては「筋が通ってなけりゃ感動できねーだろーが(#゚Д゚)ゴルァ!!」なのである(笑)そんなワタクシにとって、映画はシンプルであればあるほど望ましい。というワケで、遅ればせながら【エクスペンダブルズ】を観て来たのである。どんな映画かと言われたら、こちらの動画にある通りである:

シルベスター・スタローンアーノルド・シュワルツェネッガーブルース・ウィリスが同じ映像の中に収まってるシーンだけで、この映画がどんな映画かがよく分かると思うのである。ぶっちゃけた話、コレはネタ映画である(笑)脚本だとかガンアクションだとか各種設定にツッコミ所が山ほどあるのであるが、ソレはこの映画の本質ではないから無問題なのである(爆) 


*8000万ドルのおっさんホイホイ

 よーするに、この映画は「ランボー」シリーズや「ターミネーター」シリーズや「ダイハード」シリーズをリアルタイムで観てたオッサン向けに作られたって話である(笑)何ちゅーか、この3人が同じ作品の中でお互いに持ちネタを弄り合う時代が来るだなんて、小坊〜大坊にリアルタイムで3人の全盛期を見ていたワタクシとしては信じられない話なのである(^_^;)良く言えばこの映画の魅力は正にソレであるとも言えるし、悪く言えばソレを除けばこの映画の魅力なんざ皆無だったりする(爆)ゲームでいうトコの「ザ・キング・オブ・ファイターズ」や「スーパーロボット大戦」的なノリが楽しめるんだったらオススメの作品である。


 筋の通らない各種設定にツッコみたい気持ちを抑えつつ(笑)映画を観て思った事は「スタローン(因みに今作でも監督&脚本&主演の3役をこなしてる)が楽しそうに悪ふざけしていてワロタ」である。何ちゅーか、もう確信犯的にやってるのである。この映画はキャスティングが全てだから、あからさまにキャラを引き立てる演出をしてるのである。何せ主役級がコレだけ揃っていて、各々に見せ場的シーンが用意されているのであるが、上映時間は105分と相対的に短い→結果、アクションが大味になりすぎて全て楽しみきらないってのが残念なトコである(^_^;)因みに予想通りと言うか何ちゅーか、既に続編の製作は決まっていたりする(爆)


*若者はカネがない

 この映画だけでなく、最近のハリウッドってリメイク作品や続編モノみたいにオッサン&オバサン向けの作品が多過ぎると思うのである(-_-)音楽だってそう。バンドの再結成ブームが起こっているが、その殆どが黄金期を80年代に迎えたバンド→やっぱオッサン&オバサン向けなのである(笑)まぁ、オッサン&オバサンはカネを自分で稼げるし、趣味諸々の志向が固定化してるから目移りしにくいし、何より青春時代ってシロモノは大概美化されているモンである(爆)特に今は未曾有の大不況なのであるから、ソレらを作ってる企業としても安定した収入&収出を持つオッサン&オバサンをメインにするのは当然である。


 逆に言えば、若者の消費に興味を示すトコが減ったって意味でもある。巷では「若者の○○離れ」っていう言葉があり、ソレこそ様々なバリエーションがあるが、ソレら全ての根っこは一つである。即ち「カネの若者離れ」である。カネがないから離れるしかない、離れたら儲からないから企業は撤退するしかない、コレの悪循環である。ワタクシはコレを日本だけの現象だと思っていたが、最近のハリウッドやアメリカの音楽シーンを見る限り、カネが若者から離れているのはアメリカだって同じなんじゃないかと思ってしまったのである。さて、いくらカネが若者から離れようとも、オッサンであるワタクシには関係ないため(笑)コレまでにしようと思う今日この頃であった。