アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE BROTHERHOOD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「好きなだけ眠らずして何が人間か!何が幸福か!仕事を減らしました」

By 水木しげる


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*バック・トゥ・1999年

 明日&明々後日が予定入っちゃってるので、今日は早めの更新を。先日は【11月25日にGT5発売】ネタをやったのであるが、ソコで気付いた事が一つだけあるのである。確かに車種は増えているのであるが、国産の新車種(特にスポーツ系)が少ないのである(^_^;)車種が増えた理由としては、今まで参加してなかった海外メーカーが一気に増えたからである。国産車は実はあんまり増えていない。つーか減ってるのである(´・ω・`)スポーツ系に限定すると、コレが現行のスポーツ系のラインナップである:

  1. ダイハツ・コペン
  2. ホンダ・シビックTYPE-Rユーロ
  3. レクサス・IS−F
  4. マツダ・ロードスター
  5. マツダ・RX−8
  6. 三菱・ランサーエボリューションX
  7. 日産・フェアレディZ
  8. 日産・GT−R
  9. スバル・WRX-STI4ドア
  10. スバル・WRX-STI5ドア

たったコレだけである。車種が少なくなったのもそうであるが、バリエーションが実に乏しいのである(-ω-;)ワタクシ的には諸種の総数云々よりも、このバリエーションの少なさの方が問題だと思うのである。バリエーションが少ない≒消費者が多様性を必要としていない、あるいは多様性の重要度を認識していないって意味でもあるからである。


 が、日本にもかつては多様性の時代があったのである。ワタクシが大坊の頃、つまり90年代後半である。国産でスポーツ系が10車種もある&MRとRRが無いだけで後は各種揃っていてもワタクシが「車種が少ない、バリエーションがないo(`ω´*)o」とカッカするのは(笑)単にこの時代をリアルタイムで知っているからである。ンでもって、コレが1999年の国産スポーツ系ラインナップである:

  1. トヨタスープラ(A80)
  2. トヨタアルテッツァ
  3. トヨタセリカGT−FOUR(ST205)
  4. トヨタ・カローラレビン/スプリンタートレノ(AE111)
  5. トヨタ・MR2(SW20)
  6. ホンダ・NSX-R(NA2)
  7. ホンダ・S2000(AP1)
  8. ホンダ・インテグラタイプR(DC2)
  9. ホンダ・シビックタイプR(EK9)
  10. 日産・スカイラインGT−R(BNR34
  11. 日産・フェアレディZ(Z32)
  12. 日産・シルビア(S15)
  13. 日産・180SX
  14. 三菱・GTO
  15. 三菱・FTO
  16. 三菱・ランサーエボリューションCP9A)
  17. マツダ・ロードスター(NB8C)
  18. マツダRX−7FD3S
  19. スバル・インプレッサGC8

コレだけの神ラインナップを見せられると、現代のソレが霞んで見えてしまうってモンである(笑)無いのはRRぐらいなモンであり、後は各種駆動系、軽量級or重量級、ハイパワーorローパワー、ハイテクorローテクも選びたい放題である。しかもNSXとGT−R以外は全て150諭吉〜350諭吉というリーズナブルなお値段である。若者がクルマから離れる理由も分からんでもない。ガキの頃にこの時代をリアルタイムで経験する→「大人になったら買うぞー( ̄0 ̄)/」って気合を入れても、大人になった頃には半分近く消えてるって話である(爆)


*ソレでもクルマ好きは不滅なり

 とはいえ「じゃあクルマ乗らないのか?」と問われたら、残念ながら「ノー」である。別に国産車が減ったからって、クルマ文化がなくなるワケではない。ワタクシは何時の時代でも、誰が何と言おうとも、乗りたいクルマに乗る。ただソレだけの話である。そんなクルマ好きに送る2冊の本がコレ:

何時ものヤツである。今回は前回の続きで、欧州車のエンジン特集である。クルマで一番大事なのがスタイリングとエンジン。クルマの本場である欧州の人は流石と言うか当然と言うか、ソコんトコを良く分かっている。V6エンジン一つとっても各社ごとに構造や作り方が全然異なっているのである。パワーや燃費云々は勿論大事だけど、個性を潰してまで追求したら本末転倒。まるでそう主張しているようなのである。コレが日本だと、何時の間にかエンジンを他社製の同排気量のソレに乗せ変えられても気付かない。そんな希ガスのである(笑)

F1のテクノロジー 2 (モーターファン別冊)

F1のテクノロジー 2 (モーターファン別冊)

何時ものヤツの番外編である。特に今回は今年度のF1マシンの分析などもやってるので、F1属性のあるロンマニアの方は要チェキである。しっかしまぁ、ホントにF1マシン作ってる人の情熱には脱帽である(^_^;)重箱の隅を突くなんて生易しいシロモノではない。何処のチームも「こんな事考え付くか、フツー( ̄Д ̄;)」ってなアイディアを連発してマシンを作ってるのである。何ちゅーか、この人達を止めるためには、マシンから選手の歯ブラシに至るまで全てをワンメイク状態にしなけりゃならない。ソレほどの気概をもってF1マシンは作られているのである(笑)


*インフラとモータースポーツ

 確かに現行ラインナップは減っているし、若者のクルマ離れ(てゆーか、どっちかというと”カネの若者離れ”の二次障害)は進んでいるせいもあって、モータースポーツは寂しい限りである。では、ラインナップや経済状況が1999年のソレに戻ったとして、果たしてモータースポーツは盛り返すのかと問われたら、ワタクシは「残念だけどノーだと思う」と答えよう。何ちゅーか、海外で柔道や空手が盛り上がらないor一時的に盛り上がってもすぐ収束するのと同じ理由で、日本じゃモータースポーツは根付き難いのだと思うのである。


 欧米なんかが良い例である。欧米は日本以上にスポーツ系のラインナップが乏しいが、ソレでも皆は盛んにサンデーレースとかカートなんかでモータースポーツに接している。自動車メーカーも無く人口もたった532万人しかいないけど、キミ・ライコネンミカ・ハッキネンユハ・カンクネントミ・マキネンといった世界チャンピオンを次々と生み出しているフィンランド。方や多数の世界的自動車メーカーを抱えてる&FIAコースも多数ある&人口が1億3000万人いる世界第二位の経済大国でありながら、一人のWRCやF1チャンプをも輩出できない日本。どんなスポーツもそうであるが、インフラも大事だけどソレ以上に大事なのは”人”なのだと再度認識した今日この頃であった。