アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SOMEWHERE FAR BEYOND

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「読書は学問の術なり。学問は事をなすの術なり。実地に接して事に慣るるにあらざれば、決して勇力を生ずべからず」

By 福沢諭吉


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*目隠しと人付き合い

 最近、人付き合いが異常に疲れるのである(;´ρ`)理由は自分でも分かってる。自分以外の他人と話をする時に、必要以上に気を遣ってしまい神経が磨り減ってるのである。仕事場では言うまでもなく、オフ会やインターネットでの遣り取りに至るまでである。例え無礼講なプライベートの場であろうとも、人には踏み込んではいけない「地雷原」が存在するモンである。が、何せアスペルガーは言葉に表れない他人の心情を読み取れない→ヘタするとゲラゲラ笑いながら大股で地雷原に踏み入る事をやってしまうって話である(笑)そんなのは大袈裟な話だと思われるかも知れないが、古参のロンマニアの方ならば「ソースはワタクシ」と言えば納得して頂けるであろう(爆)


 アスペルガーにとっての対人コミュニケーションってのは、例えるなら目隠しして道を歩くようなモンである。フツーの人は道を歩く時にどうやって危機を回避するかといえば、大部分が”目”で見て回避するのであるが、アスペルガーには対人コミュニケーションにおける危機を回避するための”目”が無い。アスペルガー症候群が別名”心の盲目”と呼ばれる所以である。本人にその気は無かったとは言っても、”目”が見えている相手からしたら「こんなシチュエーションでぶつかるなんて有り得ない( `_ゝ´)分かった、因縁付けたくてワザとぶつかって来たんだな〜ヽ(`Д´)ノ」ってなっちゃうのである(笑)コレまた大袈裟な話だと思われるかも知れないが、古参のロンマニアの方ならば「ソースはワタクシ」と言えば納得して頂けるであろう(爆)


 慣れてくれば、ソレを回避する術も身に付いてくるモンである。相手が”見え”ないんだったら残りの感覚を研ぎ澄ます。レーダーやソナーみたいな道具を駆使する。フツーに”目”が見える人の袖を引っ張って付いていく。コレから歩く”道”を事前にシミュレートしておく等々。が、当然の話であるが、フツーに”見る”よりも労力が要る。ソレより何より、例え相当慣れてきたとしても、過去の苦い記憶は消えない。この”目”が見えないゆえに余計に消費する労力に加え、過去の失敗体験からくる過度の緊張で、ワタクシは今「人間関係('A`)マンドクセ」ってなっちゃってるワケである(笑)


*雑談の恐怖

 ワタクシが編み出したこの回避術も、欠点がないワケではない。ワタクシのこのやり方は事前に仕込んだ知識がモノを言う→テーマ性のないアドリブトークには手も足も出ないのである(笑)よーするに、アスペルガーゆえの奇異性を知識やら経験やらでオブラートしている→アドリブトークだとオブラートするモンが何も無くなってしまうから、その奇異性が丸出しになってしまうって話である(爆)何らかんら言って、フツーの人ってのはプライベートにおいても”他人の目”ってのを少なからず意識してるんだとワタクシは思うのである。


 が、生まれつき”他人の目”ってヤツを認識できないアスペルガーにはソレがない。趣味に対して「自分がコレを好きなのは傍から見て変なことなんじゃないかなぁ〜(;^ω^)」って考えない。良く言えば自分に正直、悪く言えば自分の所属する世間に精神性を合わせる事が出来ない。例えば読書に関しての趣味を丸出しにしてしまうと、ワタクシはいきなりこーゆー話をし出すのである:

無限のリンケージ 5 -ナイト・オブ・ナロート- (GA文庫)

無限のリンケージ 5 -ナイト・オブ・ナロート- (GA文庫)

絵師が好きだった→作品読んでみたら「中世ファンタジー+SF+ラブコメ」という斬新なコンセプトが意外と面白かったんで気に入っていた作品だったのであるが(笑)この手のラノベやマンガを読み慣れてる人なら表紙絵で想像付くように、コレが最終巻なのである(´・ω・`)せんむイラストの作品は2作ほどあったが、もう一冊も先月終わったばかり→コレで2冊とも終了って話である。折角画力がメキメキ上がってきてたのに残念・・・って、イラストの話しかしてないし(爆)

ロンマニアの皆様らなら最早お馴染み(?)である、ワタクシがラノベに開眼するキッカケとなった作品の最新刊である。惜しくも5巻&連載2年強で終わってしまった上記作品とは違い、こっちは新旧外伝含め28巻&連載20年強の超ロングラン作品であるにも関わらず、終わる気配が全く見られないのである(笑)ワタクシが高坊の頃から読み始めて、何と未だにフラグの半分近くが立ったままなのだから恐るべきである。コレがあと数巻で無事終わるのか、あるいは「グイン・サーガ」みたくなるのかは定かではないが、どちらにしろ読み続けているであろうワタクシが容易に想像付くから困ったモンである(爆)


*でもやっぱり人対人

 とまぁ、本音丸出しでワタクシに読書の話をさせるとこーなるのである(笑)さぁフツーの方々、ワタクシに合わせられるのなら合わせてみろって話である(爆)でも実際には、どんな話をするにしろ相手の趣向をジックリとチェックしている&昔ホントにやって自爆した暗い過去があるため(核爆)ブログ以外で滅多にそういう話はしない。で、ココに予想外の来客、想定外のシチュエーションなどが入ってくると、相手に対するシミュレートが不可能になってしまい、残るのは過去の自爆体験だけ→自ずとワタクシの口にチャックが施されてしまうのである(原爆)


 だからと言って対人コミュニケーションから逃れられるのかと言ったら、答えは「ノー」である。一生を他人の施しで生きるつもりだったらソレでも良いかも知れないが、自立したいのであれば対人コミュニケーションは欠かせない。どんな分野でもそうであるが、モノホンの技能ってヤツは人から人へと伝わるモンなのである。ンでもって、遊びでも仕事でもワタクシはモノホンが欲しいし、モノホンになりたい。後にも先にも、たったソレだけの話である。フツーの人には楽しさの塊であるオフ会が、ワタクシにとっては厳しい自己鍛錬の場と化すワケであるが(笑)ソレでも顔を出し続けようと思う今日この頃であった。