アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

TERRIFYER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「真冬、私はついに自分の中に非常に揺るぎない夏があることを悟った」

By アルベール・カミュ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*遅くて倦怠な、自らに閉じた夏休み

 よーやくワタクシにも夏休みなるイベントの権利を得たのである。が、ぶっちゃけた話、何もしたくない&何もする予定が無かったりする(笑)フツーの人だったら「海外へ行くぞー(* ̄0 ̄)/ 」とか「皆と楽しく遊びに行くぜぇ〜( v ̄▽ ̄)」とかなるのであろうが、ワタクシはどっちもイヤである(爆)というのも、ワタクシにとっちゃ「新しい体験をする=よっぽどの事が無い限りストレスが溜まる」だからである。目が不自由で、辛うじて自分の街中にある商店街と仕事場と家の三ヵ所だけ行き来できる人が、ある日突然「電車に乗って隣市のデパートへ行ってくれ」って言われたらどうなるであろうか。まず電車に乗るのに色々苦労して、隣市に着いたら着いたで音声案内や点字版を読み取りながら、人一倍神経使わなきゃならないワケである。だから目が不自由な人が「休み貰ったらどうするか?」と問われたら、ほぼ確実に「何もしたくない。余計な事して、ただでさえ酷使してる残りの四感を更に疲れさせたくない」って答えるであろう。ワタクシが何もしたくないって事は、つまりそーゆー事である。


 アスペルガー症候群当事者のワタクシにとって「新しいトコ行って新しい事やる」だとか「大勢の勝手を知らない人と会う」ってのは、つまりそーゆー事なのである。慣れ親しんだ”法則”で動いていないモンに対して順応するのが未だに難しいし、単純に人の気持ちや場の空気を理解できないからコミュニケーションが苦痛。目が見えていればキャッチボールは楽しいが、目隠しした途端にキャッチボールが苦痛になるのと一緒である。でもってワタクシは一般採用で、メシとガソリンのためには働かなきゃいけない→メシとガソリンが欲しければ、イヤでも目が見えないままキャッチボールをするっきゃないって話である(^_^;)そうすると休みになったら「何もしたくねぇc⌒っ ´ρ`)φ兎に角キャッチボールは当分ヤダ(´・д・`)」ってなるワケである(笑)ココで「目隠しキャッチボールがナンボのモンじゃい!○○○のためなら何だってやってやるぞコラァЩ(`д´Щ)」ってモチベーションが湧きあがる何かがあれば話は別だが(爆)生憎今んトコはそんなモンは無い。


 ぶっちゃけた話、ワタクシはサーキット走行が苦手だったりする(笑&実話)アスペの特性上として咄嗟の判断がダメ→ちょっとしたことでミスるし、あのスピードでミスったら大変な事になるし、実際大変な事になった事もある(爆&実話)じゃあ何故ワタクシは走り続けるのか?答えは「走らなきゃ絶対に上手くならないから」である。確かに成長スピードはフツーのドライバーと比べて圧倒的に遅いが、ソレでも練習すれば確実に伸びるのである。初めてクルマ乗った時は月に一回はぶつけていたが、今じゃ2年に1回である(核爆&実話)もしも怖いのがイヤで練習しなかったら、何時まで経っても月に一回のままだって話である。たとえアスペルガーであろうが何であろうが、努力は絶対しなきゃダメである。成長がフツーの人の1/10しかない?だったらフツーの人の10倍努力するだけの話である。


*低く広くスーパーになったアレ

 生まれの悪さを嘆くのは簡単である。が、嘆いたって生まれが良くなるワケでもないし、誰かが何かをしてくれるワケでもない。百歩譲って行政とかが動いてくれたとしても、結果が出るのは良くて数年後。でもメシとガソリンが必要なのは今すぐである。だったら今できる事をしなきゃダメだって話である。さて話は変わって、この前ディーラー行った時に【新型ノート】が置いてあって、担当さんから「乗ってみますか?」と聞かれたんで、興味のあったワタクシは乗ってみたって話である。最初新型ノートの何が気になったのかと言えば、やっぱデザインである。某ホンダ車に似てる事はこの際置いといて(笑)やっぱ先代よりも相当カッコよくなってるちゅーのがワタクシの素直な感想である。先代ノートは実は代車で体験済みなのであるが、先代は兎に角カッコ悪かったのである(^_^;)ずんぐりむっくりしたデザインを改めて、ロー&ワイドにするだけで、見栄えとはこんなに変わるモンなんだなと感心した次第である。

 まずワタクシが感心したのはドラポジである。車高を低くした→車内空間を確保するため座面が低くなった影響もあって、スポーティードラポジが取れるようになってるのである。その瞬間、ワタクシの胸が僅かにときめいたのはココだけの秘密(笑)惜しむべきは、ニッポンには3ペダルMTのモデルが発売されてない事である。理想的なドラポジ&3ペダルMT&トルクフルな小排気量エンジンのコンビネーションが最高なのは86やロードスターて立証されている(?)だけに残念。走らせてみて以外にビックリしたのは、思った以上に加速が優秀な点である。100kgの軽量化&フリクションロスの徹底によるモンだと思うが、コレは素直に評価すべきだとワタクシは思うのである。


*過給機のススメ

 ニッポン車は未だに「大馬力は偉い」と思い込んでいるが、ワタクシに言わせれば「情弱乙」である。最大出力が必要になるのは、最高速度を伸ばしたい時だけである。数十年前みたいにニッポン車の性能がまだ悪かった→100km/hですらヒィヒィ言って出してた時代なら兎も角、今はどんなクルマだって180km/hは余裕で出せる。GT-RフェアレディZみたいなクルマはパフォーマンス命→馬力はあるだけあった方が良いが、そうでない街乗り用のクルマは120km/hも出れば十分であり、要は「どれだけ早くソコまで加速できるか」が大事→重要なのは馬力ではなく、可能な限り太いトルクを可能な限り低い回転域から叩きだす事なのであり、そのための直噴&ターボなのである。ところがその意図を全く分からないまま、直噴とターボを単純にモアパワーに使ってしまうメーカーが未だニッポンにはあるのである。スバルとかスバルとか、あとスバルとかである(笑)


 今回ワタクシが試乗したのはそのご自慢の【HR12DDRエンジン】を積んだソレであり、謳い文句通りの結果はソレなりに出ていたのである。クルマが軽いせいもあってスルスルと気持ち良く加速して、更に踏み込めばスーパーチャージャー(以後スーチャー)による刺激的な加速が・・・無いんだよなぁコレが(笑)エンジン音からスーチャーが作動しているのは分かるんだけど、ハッキリと分かるような気持ち良い加速は残念ながら感じられないのである(-_-;)ワタクシが思うにコレはCVTが悪さしているのである。CVTは構造上トルクに弱い→スーチャーの低速トルクをそのまんま受けると痛むから、車両側で制御されているんじゃないかなとワタクシは推測しているのである。クルマの楽しさの一つが「立ち上がりからの気持ち良い加速」なのに、CVTはソレを思いっきり邪魔しているのである。ぶっちゃけた事を言えば、トルコン使ってるATも同罪である。ワタクシがGRF/GVFを評価しない理由が正にコレなのである。


*理想のトランスミッション

 ワタクシの結論として、やっぱクルマはMT(3ペダル&2ペダル双方)に限るのである。商用車とかトラックとかの仕事用のクルマは燃費が良くてナンボ→燃費対策のための超多段ATは認めるが、一般的なクルマにおけるソレはやはりMT一筋(電気自動車は除く)である。ダイレクトな感覚もそうであるが、やっぱ信頼性を考えるとMTしかないのである。整備士やってたメーカーの中の人やってる某ロンマニアの方曰く「自分が整備してた頃、ATやCVTが内部が壊れた例は数多く知ってるが、MTの内部が壊れたケースなんて一度も無かった。特にCVTは市販どころか実験車両でもフツーに壊れるシロモノ。自分じゃ絶対に買わない」だそうである。中の人にココまで言わせしめているのだから、やっぱCVTはダメなのである。ところがそんな事情を無視してまで、新規にCVTを内製で作ってしまったメーカーがニッポンにはあるのである。スバルとかスバルとか、あとスバルとかである(笑)


 車体を軽く&空力効率を徹底的に上げて、小さいエンジンを過給して大きなトルクを低い回転数から叩きだし、ソレをMT&クラッチでロス無く受け止めタイヤ&地面に伝える。欧州車じゃ既に当たり前となってる手法であるが、今回の試乗でワタクシもコレが王道にして正道だと確信した次第である。だからホンダの次期フィットがIMA式ハイブリッド+7速DCTになるかも知れないって聞いた時、ワタクシ的に「ホンダ\(^o^)/ハジマタ!」って喜んでしまったモンである(笑)今後ホンダがCVTからIMA+DCTへ本格的に乗り換えるのであれば、ワタクシはホンダに鞍替えしても良いかなとマジで考えている(爆)とは言ってもまだまだ先の話なので、当分はもうすぐ発表されるとされる1.6L直噴ターボ+6速MT搭載の【ジュークNISMO】を待ちながら、残りの夏休みをマッタリ過ごそうかと思う今日この頃であった。