アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

UNDER THE SIGN OF THE BLACK MARK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「競争力のない製品は売れません。一体どれだけの米国人が買物に行って”米国の雇用を是非守りたいから一番高い製品をくれ”なんて言いますか?」

By ジャック・ウェルチ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*STI対AMG

 以前ワタクシは「今までGRBが守り抜いてきた”世界最速のハッチバック”の座も【メルセデス・ベンツA45AMG】の登場で大ピンチ」というネタを紹介したのだが(笑)今度は4ドアの【メルセデス・ベンツCLA45AMG】が出て来てGVBまでもピンチだって話である(^_^;)でもって、走れる4WDって別にベンツだけに限った話ではないのである。前にも言ったが【アウディTT-RSプラスクーペ】だとか【VWゴルフR】とかもあるし、かなりお高いが【ポルシェ911カレラ4】なんてシロモノもある。コレに対して「た、確かに向こうの方が優れてるかも知れないけど、向こうは外車と国産じゃ価格帯が違うし(震え声)」って言うのは簡単な話である。でもソレはインプだけじゃなく、今までの国産スポーツカーを否定する事になりかねない言葉でもあるからである。


 ニッポン車って良くも悪くも「欧米(特に欧州)に追いつけ追い越せ」で成長してきたからである。分かり易く言うと、初代セルシオやR35が世界に与えたインパクト。アレこそがニッポン車の真骨頂なのである。価格は同クラス欧州車の半分以下なのに、性能は同等かソレ以上。戦後クルマ産業が殆ど無いに等しかったニッポンが僅か半世紀でクルマ大国になれたのは、こーゆークルマ作りを常に心がけていたからである。BNR32ぐらいの時まではバブル景気もあったせいか「世界一の国産スポーツを作るぞ〜(* ̄0 ̄)/」って雰囲気もあったのだが、ソレが280馬力規制&バブル崩壊で足踏みしてしまったのはクルマ属性のあるロンマニアの皆様ならご存じの通りである。でも今は規制も無い&不景気は欧州もお互い様なので「作れませんでした」は理由にならない。繰り返し言うが、アジアンカーならいざ知らず、ニッポン車において「価格帯が違うから(震え声)」は言い訳以外の何でもないのである。


*出でよ四代目

 とは言えGRB/GVBも既に末期モデルなんで、しつこく追及するのも可哀想である。GRB/GVBのベースとなってる三代目インプも既に生産終了→そろそろ4代目が登場してもおかしくないと思っていたのであるが、ソレが今やってるニューヨークモーターショーで【ようやくコンセプトモデルが登場した】のである:


さて、ロンマニアの皆様はどうお考えであろうか。因みにワタクシが最初に受けた印象は「コレまた随分とデカくなっちゃったけど、パワーはどんだけあるの( ・ω・)」である。何せ全長4520mm×全幅1890mm×全高1390mm×ホイールベース2760mmである。R35が全長4670mm×全幅1895mm×全高1370mm×ホイールベースが2780mmだから、どんだけデカいかが良く分かるってモンである。因みに歴代インプSTIの4ドアモデルの大きさはこんな感じである

GC8:4340mm×1690mm×1405mm×2520mm 車重:1240kg 

GDB:4415mm×1740mm×1425mm×2540mm 車重:1440kg

GVB:4605mm×1795mm×1465mm×2625mm 車重:1490kg

そう、WRX-STIって代を重ねる毎にデカく&重たくなってるのである。でもって上記サイズから想像するに、このコンセプトの重量は1650kg前後ってトコであり、そんな重量級のクルマをスポーティーに動かそうと思ったら、最低でも400馬力&トルク50kgmは必要になるからである。ハイテン?アルミ?カーボン?そんな大層なモンをスバルが積極的に使うワケないだろーがって話である(笑)


 もう一つ何が問題かって、こんだけ大きいと競合車種のレベルも上がるからである。こんだけデカいサイズのスポーツモデルだと、競合車種は【BMW・M3】だとか【アウディRS5】だとか【メルセデス・ベンツC63AMG】だとか、国産だと【レクサスIS-F】とかになっちゃうからである。無論どのクルマも400馬力オーバーの怪物マシンである。そんなクラスと勝負するなら最低でも400馬力&トルク50kgmは必要になるし、そんなにパワー上げたら当然値段だって650〜700諭吉ぐらいまで跳ね上がる事は想像に難くない。そんな高価なクルマを売るためにはブランド力が必要だし、ワタクシの知る限り六連星のバッジにそんなブランド力は無い。一部の噂では「1.6リッター直噴ターボで300馬力」とか言われてるが、こんなデカくて重たくなるだろうボディーに300馬力じゃ足らないのもそうだけど、1.6リッターじゃただでさえ足らないトルクが一層スカスカになる事請け合いナシだからである。


*スバヲタのスバヲタによるスバヲタのためのクルマ

 でも何ちゅーか、買うヤツはいるんだろうなというのがワタクシの素直な予想である。冗談みたいなホントの話、WRX乗りには「自分は一生スバル車だけ乗り続ける」だとか「ハイパワー4WDターボじゃなければスポーツカーじゃない」といった頭文字Dみたいな事をリアルで言うヤツがマジ存在するからである(^_^;)でもって今の三菱は相当ヤバい→ランエボも風前の灯なんで、ランエボ側の同気質のヤツらもWRX側にやってくる可能性も高いからである。でもって、WRXのメカニズムって基本部分がGC8時代から余り変わってない→チューニング技術も確立されているから、あとはオーナーさん&ショップにお任せっていう従来の方法で行くつもりなのであろう。ワタクシとしては「BRZ=初心者〜中級者用チューニングベース」「WRX-STI=中級者〜上級者の完成品」ってな住み分けが理想なんだけど、やっぱまだ早いかなって感じである。


 コレがMTならまだしも、良く見て欲しいのである。フロントガラスの上中心をよ〜〜く見てみると【ソコにはカメラらしきモン】がある→アイサイトが搭載されてるのである。まぁ今一番の売れ筋がアイサイト搭載車であるから、売上考えると付けない方が考えられないのであるが、問題はトランスミッションである・・・

アイサイトは機構上、3ペダルMTには装着できない

でもスバルにゃ2ペダルMTなんて上等なモンは無い

考えられるのはトルコンATかCVTのどちらか

最近のスバルはCVT一辺倒

つまり次期WRX-STICVTを搭載して登場する可能性大

/(^o^)\ナンテコッタイ

・・・・唯一の良いCVTは、廃棄処分されるCVT。他の誰が何と言おうとも、このワタクシのジャスティスは譲れないのである(笑)スポーツカーはMTのみ。ペダルが2本か3本の違いはあれど、MTこそ王道にして正道なのである。ワタクシが頑なにGRF/GVFを認めないのは、つまりそーゆー事である。さて、どうせ大幅に変更されるであろうコンセプトモデルの話を延々しても不毛なだけなので(笑)さっさと寝るに限る今日この頃であった。


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