アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

NEW DAY RISING

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「人が意見のために闘うチャンスを持たないならば、意見は存在し続けることはない」

By パウルトーマス・マン


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*MT人気の秘密

 既にご存知だとは思うが、日本のクルマの98%&アメリカのクルマの90%はAT(つまり2ペダル)である。ンでもって、コレがヨーロッパになると比率は逆転して、未だに85%がMT(つまり3ペダル)になる。よく雑誌やネットの記事で「ヨーロッパ人はドライバビリティを優先する」とか言われるが、実はコレ真っ赤なウソである。ヨーロッパでMTがいまだ主流である最大の理由は「コストパフォーマンス」である:

ヨーロッパはガソリンの税金が高い

ンでもって、AT設定は値が張る上に、工業品としての出来も信頼性もイマイチ

つまりAT設定買うと、燃費が悪くなる上にAT故障という時限爆弾を抱える事になる

( ゚Д゚)マズー

その点、昔ながらのMTは安く作れて信頼性が高いし、上手く操作すれば燃費も良い

つまりMT買った方が安い上に燃費も良い

(゚д゚)ウマー

というワケである。現に高級ブランドや上位グレードみたいに、質が高い&オーナーが燃費を気にしない類のクルマは、ヨーロッパでもATが主流なのである。


 ところが日本だと工業製品のレベルが異様に高い→MT以上の燃費と信頼性とコストを併せ持ったATが作れちゃうから、自ずとATが主流になっちゃうのである。アメリカの場合はガソリンが死ぬほど安い→ATとMTの燃費の差なんかスズメの涙レベルだから、ATによる利便性がコスパを上回ってるって話である。今ヨーロッパじゃDCTのシェアがグングン伸びてるってのは、つまりそーゆー事である。コスパが「DCT>MT」という結論にヨーロッパが達したなら、ヨーロッパのAT率は伸びること請け合いナシだとワタクシは睨んでいる。現にVWがDCTに巨額の投資を注ぎ込んでいるのは、ソレを見越しての事であろう。


*偏見という名の色眼鏡

 何ちゅーか、遅かれ早かれヒール&トゥやダブルクラッチといった3ペダルMT特有のテクニックが、西部劇のガンプレイ(ガンマンのカッコしてリボルバー銃をクルクル回すアレ)と同等に語られる未来が来るんじゃないかなとワタクシは思ったりするのである(笑)何らかんら言ってクルマの優劣って、最終的にはそーゆー原始的な感覚(使いやすい、壊れにくい、カッコいい、値段が安い、速い、燃費が良いなど)がモノを言うんじゃないであろうか。老舗の有名自動車メーカーとか、俗に”名車”と呼ばれるクルマなんかは、車種やグレードは違えどその点に忠実である。


 何故フェラーリが長年持て囃されるかと言われたら「図抜けてカッコ良くて速いから」であり、何故トヨタが自動車メーカーのトップに君臨できたかと言われたら「図抜けて使いやすくて燃費が良いから」である。そしてその事はクルマに詳しくない人にだって容易に分かる。何故なら「カッコ良い」「速い」「使いやすい」「燃費が良い」は普遍的な価値だからである。ワタクシが【今年末に出るだろうFT−86】に関して興味あるのは、コレが何処まで一般的なクルマ乗りの”普遍的な価値観”を刺激するかである。ぶっちゃけた話、オタクのオモチャには興味ない(笑)


 こう言っちゃアレだが、インプやランエボって”偏見”無しには中々乗れないのが一番の問題なのである(笑)特に丸目インプ(GDB前期)に至っては「ラリー直系のスーパーマシン」「WRCカーのベース車両」「栄光のSWRT」という”偏見”で視界を暈さなきゃ直視できないって話である(爆)ハコスカから現行のR35までの歴代GT-Rの中でBNR32が圧倒的な人気を誇っているのは、その”偏見”を全て取り除いた時に最も価値が高かったからだとワタクシは思うのである。R35の知名度ってのはやっぱある程度”GT-R”って看板が支えているのである。コレが日産のクルマじゃなくて、親会社の菱形エンブレムつけて「ルノー・なんとか」って名前で発売したら、多分今頃ルノー史上最大の黒歴史になったであろう(爆)


*国産スポーツの盛栄のために

 正直な話、ワタクシ自身は国産スポーツがどうなろうが知ったこっちゃないのである(笑)こういう言い方はアレだが、ブログなんかで「国産スポーツが無くなるのはc(`Д´と⌒c)つ彡 ヤダヤダァ」って愚痴こぼしてるヤツってのは、大概その国産スポーツの価格帯(約300諭吉前後)しか出せないヤツである。ンでもって、ワタクシにはソコんトコの隙が無いから無問題って話である(爆)ワタクシが危惧してるのは、クルマに興味を持っている若いロンマニアの方々が、国産スポーツの衰退に伴いクルマへの夢を絶たれることである。クルマは楽しいからこそ、一人でも多くのロンマニアの方に楽しんで頂きたく、ソレが「今度出たFT-86が安くて使い勝手が良くてカッコいいから」だったら良いなと思ってるのである。


 前にも言ったように、あくまで”フツーの気質をもったクルマ好き”に支えられなくてはならないのである。見た目が終わってて、いい年こいて奥さんどころか彼女もおらず、ショップ以外に居場所が無いから入り浸っていて、クルマ以外はガンダムと鉄道とアニメの話しか出来ない。サバゲーが正にソレであるからこそ、そんな連中に支えられたって逆に不安が増すばかりなのである(笑)フツーの人達がチューニングショップやサーキット壮行会の上客となって主流を成し、健全な国産スポーツ界を形成しオタク連中を隅に追いやる。コレがワタクシの理想である(爆)でもソレやっちゃったらワタクシも一緒に隅へと追いやられてしまうので、墓穴を掘らないよう用心したい今日この頃であった。