アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE JESTER RACE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「もっと自分の財産守れ。自分の財産って、なにも銭の財産じゃないの。精神の財産かもわかんない。自分のプライドも自分の財産でしょ。そうでしょ?」

By 矢沢永吉


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*贅沢とムダ使いの彼岸

 贅沢とムダ使いは同意語か?ワタクシの答えは「否」である。クルマに例えると【フェラーリ458イタリア】は2830諭吉もするメチャクチャ高いクルマであるが、ソレを公道やサーキットなどでポンコツになるまで乗り潰したのであれば、ソレは決してムダ使いなどではない。クルマ好きにとってその経験は、魂を更に高いレベルへと押し上げるのであるから、むしろバーゲンプライスの授業料とも言えよう(笑)逆に言えば、その1/14の値段しかない【トヨタ・プリウス】であっても、ソレをロクに乗らずに車庫のオブジェにしてしまうようであれば、ソレは惑うことなきムダ使いである。そう、ワタクシは贅沢は大好きであるが(爆)ムダ使いは大嫌いなのである。ワタクシがGDB時代で唯一悔いてることは、最後の最後までその性能を使い切れなかったという点なのである。


 何ちゅーか、GDBがすんごい勿体無いのである(´・ω・`)素人考えで弄りまくってワケ分かんなくしたり、スバヲタとトラブって大変な事になったことについては後悔していない。むしろ高い授業料だったけど良い経験をしたと思っている(笑)が、GDBの性能をフルに使い切れなかったのは未だに残念なのである。そんな中、ひじょ〜〜〜〜に勿体無い動画を発見したので貼っておくとしよう:

バイク属性のあるロンマニアの方なら、コレ見て唖然としない人は恐らく皆無であろう(´Д`;)解説すると、コレは要するに「発進時にアクセル開け足らなくてストールしそうになった→クラッチ切ろうとして、間違ってフロントブレーキかけちゃった→その勢いでずっこけた」というド素人にありがちな事故であるが、問題はバイクである。アレは【ホンダNR】といって、世界でも300台しかない楕円ピストンエンジンを搭載した超レアなバイクであり、値段は何と520諭吉。手前にあったMVアグスタF4の倍以上もする超高級バイクなのである。コケた瞬間に周囲が騒然としたのはそのためである。1mも走ることすら叶わず、払う修理費は底知らず。何ちゅーか、凄まじく勿体無い動画である(´△`)


*影武者の魅力

 話は変わって【BBCトップギアに大して米テスラ社のシャッチョがトサカに来ている】との事である。コレに対する反応は様々だと思うが、大体こんな感じだろうと思うのである:

  • 悔しいのは分かるけど、向こうはソレでメシ食ってるんだから仕方ないんじゃね → フツーの人
  • こんな事でいちいち騒ぐ会社のクルマなんだから、ホントにその通りなんじゃね → 皮肉屋
  • こんなトコでミリ・ヴァニリの名を耳にするとは、何ともテラ懐かしい( ^ω^ ) → ロンマニア(笑)

テスラ・モーターズトップ・ギアも、この「ミリ・ヴァニリ」という名の前に全て霞んでしまったって話である(笑)ワタクシが中坊だった頃が丁度ミリ・ヴァニリの全盛期であり、その頃を思い出してYouTobeにあるPVを十数年振りに見たのは言うまでもあるまい(笑)では代表曲の"Girl You Know It's True"

コレは丁度彼らの絶頂期の映像であり、1990年にグラミー最優秀新人賞を獲った時のパフォーマンスである。実はコレはリップシンキング、つまり口パクだったのである。今時口パクは珍しくも何とも無いが、ミリ・ヴァニリの場合スケールが違う。何とステージだけじゃなく、レコーディングまで全て口パクなのである(^_^;)あの2人はダンスだけをやっていて、歌は全部ゴーストシンガーが歌っていたのである。


 ンでもって新人賞を獲った後にその事がプロデューサー自らの口から公になり、そのまんまシェイクスピアでも書けそうにない怒涛の没落劇が始まったワケである。グラミー賞は剥奪され、1100枚売り上げたアルバムは廃盤となり、ゴーストシンガーも含め全員音楽シーンから追放。リアルタイムでその騒動を体験したワタクシは、その凄まじさを今でも覚えてるのである(^_^;)一方その当時メタリカやスレイヤーの洗礼を受け「ダンスミュージックなんぞクソ喰らえ凸(`Д´メ)ワタクシはヘヴィ・メタルだ!!」という感じにメタルヘッズと化していたワタクシに隙は無かった事だけを伝えておこう(笑)


*真剣勝負とエンターテイメント

 「口パク」と書いて「相撲の八百長」と読む、その心は「皆分かってるけど、ソレを指摘するのは野暮だから」といったトコであろうか(笑)結局ミリ・ヴァニリの一連のスキャンダルがあった後も、口パクは未だに健在である。理由は実に簡単である。口パクをするヤツってのは、そもそも歌唱力はハナっから求められていないのである。分かりやすく言うとこんな感じである:

さて質問です。顔とスタイル、そしてソレを十二分に引き立たせるためのダンスが売りのアイドル歌手が、生歌にこだわる余り一歩も動かず前屈姿勢で歌ったら果たしてどうなるであろうか(笑)ソレを考慮すると、ワタクシ的に言えば「ファンの目的が声以外にあるのだったら口パクはアリ」だと思うのである。相撲やガチ音楽は真剣勝負→どんな理由であれ誤魔化しは許されないが。エンターテイメントは元々虚構→誤魔化しもへったくれも元々無いんだから、楽しけりゃ口パクでも構わないってワケである。最近はコンサートとか全然行ってないし、テレビもロクに見ていない→口パクであろうがなかろうが基本関係ないので(爆)ジックリ原音を嗜もうと思う今日この頃であった。