アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BURNING BRIDGES

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「嫌だと思っているのは自分だけで、人は気にしていない。欠点のいくつかは誰かに害を与えるものではない。本人にとっては大きな悩みでも、コンプレックスのほとんどは自分だけの問題」

By 秋元康


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*日本vsイタリア

 ネタ探しにネットサーフィンしてた時の話である(笑)つい先月、箱根は十国峠でインプ乗りのオフ会が行われたそうである。あそこは元々オフ会のメッカなんで珍しくも何ともないのであるが、問題はその中身である。皆で仲良くツーリングしてる最中、グループのリーダー格と思われるヤツがフェラーリを煽って道を譲らせて、お仲間たちもシケイン替わりにしてパスしていったらしいのである。でもって連中の発言を見ると「360諭吉で3500諭吉を煽ってやった」とか「あの3500諭吉が邪魔しなければ楽しかったのに」とか悦に浸った発言が多数。でもって、その3500諭吉のフェラーリだけでなく、他の車にも同様の事をしていたみたいである。


 この記事読んで、ワタクシはとある昔話を思い出したのである。20年前、R32GT-R(BNR32)が全盛期だった頃の話である。BNR32の無敵伝説はレースに限ったことじゃなく、ストリートでも無敵の存在だったらしいのである。何せベース車両が600馬力を想定して作ってあるんだから、ソコまで弄ってしまえば他は手も足も出ないって話である。そんな時代の同じく箱根の山で【フェラーリ348】とBNR32が”頭文字D”よろしくバトルを繰り広げたのである。結果は勿論BNR32の圧勝。348がR32に(性能的に)勝ってる部分を探すほうが難しいぐらいの完敗だったそうである。


 バトルが終わった後、R32のオーナーが348オーナーに向かって「コレがR32GT-Rだ<(`^´)>値段も450諭吉で、弄ってもまだ348の半額もいかない。ソレでもって、この見事な走り。どうです、日本車も捨てたモンじゃないでしょ〜〜( ̄∀ ̄)」とドヤ顔で勝利宣言したそうである。ソレに対し348オーナーは「成程、コレは良いクルマですね〜ゞ(・∀・ )早速欲しくなっちゃったよ。で、僕は明日にでも日産ディーラー行って、このクルマの注文書にハンコを押せますけど、貴方は明日コーンズ(当時のフェラーリの代理店)行って348のハンコ押せますか〜( ̄ー ̄)」とドヤ顔で返したそうである(笑)


*ジェラシーと真剣勝負

 コレに関しての感想は色々あると思うが、ワタクシ的には「フェラーリ348オーナーъ(゚Д゚)グッジョブ!」である(笑)コンプレックス丸出しのR32オーナーに残酷な現実を突きつけたのもそうであるが(爆)ソレより何より「速さだとか値段だとか、クルマの価値はそんなんじゃない」って事実を間接的にしろ突きつけている事が評価のポイントである。速さだけを基準にしたのなら、何をどーやったって一番カネ持ってるヤツが最後に笑うに決まってるのである。が、ソレが全てかと言われたら間違いなく「ノー」であり、ソレがクルマ文化の面白いトコなのである。


 そう、コレが上記のインプ乗り連中に対する回答である。同じ状況だったら、ワタクシだって相手しない。車幅のあるトコでテキトーに譲って先に行かせる。何だったら三角停止板だって出してもいい(笑)そもそも事のキッカケはインプ乗り連中の格上車種に対する嫉妬と劣等感が根本にあるんだから、勝ったら勝ったで「車格が違うんだから勝って当たり前、てゆーか、アレはスーパーカーの走りじゃない」って負け惜しみのケチ付けられるだけなんだから、本気になるだけムダである。悔しさ?格下相手に、ンなモン沸くワケがない。精進が足りないと言えばソコまでだが、敵意と悪意でしかこっちを見てない相手に対して敬意を表すほどワタクシはお人好しではない。


 その3500諭吉のフェラーリに乗ってた人も、恐らくインプ軍団なんぞハナっから相手にしていなかったはずである。その煽ったインプ乗りのリーダーが鬼ローンまでしてテメェのGRBに注ぎ込んだ全てってのは、あのフェラーリオーナーからしてみれば余裕でクレカ一括払い出来ちゃう程度のシロモノでしかないって話である(笑)クルマをただ単に高いか安いか、速いか遅いかで比べたら、インプしか買えないヤツにはハナっから勝ち目なんぞないワケである。マトモな相手に対して敬意を示せば、マトモな相手も自分に対して敬意を示してくれる。あのインプ乗り連中は、そんな基本的なことすらも分からんのであろうか(-_-)


*360諭吉の誇り

 ソレより何より、ワタクシはそのインプ乗り連中に対して「テメェらにはインプ乗り&スバル車乗りとしての誇りは無いのか」と問いたいのであるヽ(`Д´)ノ第三者がテメェらのブログ見て「インプ乗り(・∀・)カコイイ!」とか「自分も免許取ったらインプに乗りたい( ^ω^)」って思うであろうか?断じて否である。真っ当な常識のある人なら「コンプレックス丸出しのインプ乗り(・A・)カコワルイ!」とか「あんなDQN連中が常連やってるショップには自分の愛車は預けられないよなぁ(´・д・`)」って考えるはずである。テメェらは自分の誇りだけでなく、スバルや関係者やショップの誇りにまでも泥を塗ってるんだって自覚すべきである。


 ワタクシは常々、スポーツカー乗りは紳士でなくてはならないと考えている。どんな相手に対しても敬意をもって接し、能動的にルールを守り、メンツよりも誇りを重んじる。欧米でスポーツカー乗りが尊敬されているのは、彼らが紳士だからである。スポーツカーが紳士の乗り物である限り子供たちの憧れの対象であり続けるし、憧れの対象である限り好況不況に関係なくメーカーも作り続ける。自分のためだけじゃなく、他人やこの業界のためでもあるのである。だからワタクシはステアリングを握ったら紳士であろうと最大限努力している・・・・紳士である以上に変態だけどね(笑)


 ところが日本という国は余りにも豊かで技術が進み過ぎてしまったため、覚悟と矜持のないDQNでもスポーツカーを買える状況になってしまってるのである(^_^;)バブルの時代は免許取り立ての18のガキでもBNR32買えたし、サラリーマンでも鬼ローン組んでフェラーリ348が買えたぐらいである。よーするに、本来努力&精進して身に着けるはずの覚悟と矜持を、日本じゃカネで買えちゃったワケである。そんな時代の残り滓が、あの十国峠フェラーリ煽ったインプ乗りの連中なのである。もう一度言おう、インプ乗りよ紳士であれ・・・・と変態のワタクシが言っても恐らくムダだと思われるので(笑)さっさと締めるに限る今日この頃であった。