アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RISE OF THE TYRANT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「偏見に立ち向かう戦いが速やかに成功できないのは当然のことなのだ。だが、我々は日常の生活の中のあらゆる機会をつかまえて真実を表現していくことで、ゆっくりとではあっても成功を勝ち取っていくことはできる」

By アルベルト・アインシュタイン


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ローダウンとドライブシャフトと右ハンドル

 長らく待ったが、よーやく【ノルドリンク】さんと予約取れて、作業をおっ始める手筈が整ったのである。第一の目的は、もはや風前の灯と化したブレーキローターの交換である。でもって第二の目的がそう、純正シートのローダウンである。ホントは大型のバケットシートとローダウンレールを入れちゃえば済む話なのだが、コレには理由があるのである:

R35のシートは丁度この位置にあるのである。ご存知R35はトランスアクスルレイアウトを採用してるので、ミッションが後部に設置されているのである。でもって、R35は4WDであり、前輪を駆動させるためのドライブシャフトが後方のギアボックスから伸びているのである。で、そのドライブシャフトは右方に存在している。つまり・・・

前輪駆動用のドライブシャフトが一部右座席のスペースを通過するのである、でもって、このドライブシャフト用の空間がシートを下げる際に干渉するため、シートが幅広だと思ったよりローダウンできないってワケである(^_^;)コレが左ハンドルだったら、左座席にはドライブシャフトの干渉がない→レール用のスペースが十分取れるから、どんなシートでも下げ放題ってワケである。


 ならば取る方法は1つである。シートの位置が下げられないのであるなら、シートそのものを薄くしてしまえば良いのである。何らかんら言ってワタクシはR35の純正シートは気に入ってるのである。ホールド性はサーキット走行するには多少不安であるが、ソレ以外の機能の使い勝手は抜群である。そう考えれば、ある意味コレがべストチョイスだと思うのである。この一例が上手く行って、その後他のオーナーにもこの方法が普及して、半年か一年後に(恐らく)最初にやったであろうワタクシの名をとって「ロン式ローダウン」なんて名前が付けられようモンなら、ソレは最高に胸熱な展開ジャマイカ(笑)


発達障害と趣味

 話は変わって、前回行ってきたオフ会というのは、実はワタクシが今手伝ってるアスペルガー高機能自閉症の方々のための人材育成会社における、支援者やスタッフの方々が主催したオフ会だったのである。その会社がSNSを持っていて、ワタクシは当事者兼支援者であり、でもってソコでオフ会を開催しようという話になったためワタクシも参加したって話である。とはいっても特殊なオフ会とかそーゆーのではなく、SNS由来の典型的なソレである。SNS内でしか語り合ってない人達がリアルで顔を合わせ、互いに自己紹介をして、ソコから親睦を深めていくっていうソレである。


 で、自己紹介といえば、当然欠かせないのが趣味の話(笑)でもって一人一人のソレを聞いてみたらビックリ。何ちゅーか「な、何というワタクシ(;´Д`)」といったトコであろうか(爆)殆ど皆多趣味であり、趣味の内容はクルマ、鉄道、マンガ、アニメ、パソコン、手芸、美食、マラソン、ウォーキング等々。趣味は数多くあれど、ほぼ全てが共通の特徴を持っていて、ソレらは全て当事者でもあるワタクシが思いっきり良く分かるソレだったってオチである(核爆)共通点ってのはコレである:

  1. ヒト対ヒトの遣り取りが無いか、あるとしても少しだけ。殆どの趣味が「ヒト対メカ」「ヒト対コンテンツ」「ヒト対モノ」という感じで、完全に受動的か完全に能動的かのどちらか
  2. 評価が主観的であるということ。殆どが自分さえ「良い」と思えればソレでお終い(料理の味、面白いマンガなど)であり、他人の感情やニュアンスを読み取るような客観的な評価が必要なものが無い。
  3. 殆ど全てが「規則正しく動くモノ」であり、不確定要素が少ない。

発達障害に詳しいロンマニアの方ならお分かりかと思うが、コレら全てアスペルガー高機能自閉症の特性に由来してるのである。対人コミュニケーションに障害を抱えているから、サッカーやバスケットボールみたいな「ヒト対ヒト」の駆け引きが必要な娯楽は苦手。作者や演者の感情を読み取れないから、絵画や演劇といった客観的な評価が必要なソレは苦手。不確定要素に対する耐性が非常に低いから、規則正しく確実に動くモノを好む。ワタクシもそうであるから、余計に良く分かるのである(笑)


*オタク趣味と発達障害

 上記で並べた発達障害者が好む趣味を見て、ピンと来た方は少なくないではないであろうか。そう、所謂「オタク的な趣味」ってヤツと結構被ってるのである。実際色んな方と駄弁ってみたりしたのであるが、やっぱオタクっぽい話し方や嗜好が強いのである。その最右翼がワタクシである事は、もはや説明の必要すらないと思われる(笑)何ちゅーか、マンガやアニメやゲームや鉄道といった「オタク的趣味」が何故一般的な世論から敬遠されるのか、答えはココにあるんじゃないかなと思うのである。勘違いしないで欲しいのだが、ワタクシは「オタク=発達障害者」とレッテルを貼ってるワケではない、ただソコに見られた共通点について述べてるだけである。


 上記にも理由を示したとおりであるが、マンガやアニメやゲームや鉄道といったオタク的趣味には、他人との遣り取りとか、自己への客観的な評価という要素が不要である。何故大人になっていくに従って、子供は徐々にそーゆー趣味から離れていくのか?肉体年齢を重ねて精神的にも成長するに従って、ヒト対ヒトの遣り取りが出来るようになり、自分自身を客観的に見れるようになるからである。そうなると当然、今まで親しんできたソレじゃ力不足になってくるから、趣味もソレに合わせて変容する。スポーツに例えるとドッジボール→野球→大学スポーツ→ゴルフと進むに従ってコミュ力が段々重要視されてくるが、つまりそーゆー事である。


 そう、何故成人してもなおマンガやアニメやゲームをやってるヤツが何故叩かれるかといったら、ワタクシが度々言ってるように趣味自身の問題ではないのである。そーゆー趣味をしているって事は、ソレ即ち「自分は大人ではなく年食ったガキです」と主張してるのと同様だからである。最近のアニメやゲームが如何にクォリティーが高かろうが、誰にも迷惑をかけてなかろうが、そんな事はフツーの人にとってはどーでも良いのである。偏見でも差別でも何でもない、ガキと大人が対等に語り合えないのと同様である。なら、どうすれば語り合えるのか?大人になるっきゃないのである。


 もしもコレ見てるオタクなロンマニアの方で「自分は定型発達者だ」という確信と根拠があるのならば、残念だがソレはワタクシの知るトコではない(笑)五体満足ならば、テメェの力で大人になれって話である。じゃあ、ワタクシ含め発達障害者は、精神的な成長不足をどう補っていくか?自分がガキである事を認めるっきゃない。流石にワタクシのように大っぴらにカミングアウトするのはアレであるが(爆)ヘンな負い目を持つ事無く、自身の幼児性を悪い方向に出さないよう極力注意して、時間は掛かってもいいから徐々に大人になってくしか無いのである。そのためなら、ワタクシは一切の協力を惜しまないつもりである・・・が、今日は流石にもう疲れたので(核爆)ソレは明日以降にして欲しい今日この頃であった。