アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

HYPOMANIC

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「文化は廃れない。黎明期、大流行、爛熟期と移るだけです。だから料理が残るかどうかは、文化になれるかどうかで決まる」

By 平松宏之


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*件のアレの価格

 クルマ好きの間で話題(?)になってる【次期シビックTypeR】であるが、この度【発売日と価格が決まった】模様である。素セダン265諭吉、素ハッチバック280諭吉、そんで最注目のTypeRが450諭吉である。まぁ予想通りっちゃ予想通りだけど、やっぱムダが多くてムダに高いなっちゅーのがワタクシの率直な感想である( ̄ヘ ̄)パワーは250馬力まで、車重は1250kgまで。ソレ以上はFFのデメリットが顕著になる。ソレがFF車に関するワタクシのジャスティスであるが、その考えは些か揺るがない次第である:

トルクステアアンダーステアを電子制御で誤魔化してる云々、4ドアセダンFFで最速を追い求める意義が分からない云々もそうだけど、ワタクシ的に一番気になるのが「90年代の香りがプンプンする」というトコである。ガンダムみたいなフロントマスク然り、ムダにデカいリアウィング然り、MTしか設定が無い事然り。10年代も後半に入ったというのに、まるで90年代のクルマを見てるような気分にさせられるのである。


 ワタクシは別に、90年代のクルマが嫌いってワケではないのである。ワタクシのルーツはソコにあるんだから、寧ろ好きだと言って良いほどである。が、クルマ文化において主役でなければいけないのはワタクシ等オッサンではなく、20代〜30代の若い世代である。その世代のオタクでない人にも受け入れられるようでなければ、今は良くても今後はどうよって話である:

コレは以前から言い続けてる事であるが、ワタクシの世代がまだ現役の内はコレでもソレなりに売れるだろうし、実際【このTypeRも1600台近く予約が入った】のである。が、その後はどうするんだって話である。こういうのを指名買いするコアなホンダファンは日に日に減っていくだろうし、モタスポでホンダが築いてきた栄光の歴史だって更に忘れられていく。昔ながらのファンは確かに大事だけど、新しいファンはソレ以上に大事だとワタクシは思うのである。


発達障害ブームの今

 この話をすると愚痴が何時まで経っても止まらないので、話を変えるとしようジャマイカ(笑)つい先日の話であるが、大型書店に寄る機会があったので、ふと興味が沸いたワタクシは「今時の発達障害関連、アスペルガー関係の本ってどのぐらいあるのかな〜( ̄∇ ̄)」って思って、その手のコーナーへ行ってみたのである。ワタクシが診断を受けた頃(2008年頃)はアスペ関連の著書なんて大型書店の精神医学コーナーの片隅に数冊ある程度だったのであるが、今回行ってみてビックリしたのである。何と結構大きめの本棚一つ、丸々発達障害関連の本で埋め尽くされていたのである( ̄Д ̄;)素人向けから玄人向けまで、硬い論文からマンガ解説書まで、様々なバリエーションの発達障害関連書が並んでいたのである。


 ココ数年で爆発的に発達障害ネタがメディアに溢れて来てて、職場でもサバゲーフィールドでも「発達障害ガー」って言葉が自然に雑談で出てきて、ネットスラングで「アスペ」という言葉が何時の間にか定着してる。ネットで【発達障害ビジネスが云々】とあるが、ソレが決して嘘ではない事が分かるってモンである。でもってビジネスに走ってるのは周囲だけではなく、当事者自身もそうなのである。ブームになって以来、ニッポン各地で当事者が表舞台に出るようになって、講演したり本書いたりテレビやラジオに出たり等々。コレまで超日陰者だった発達障害当事者にビジネスチャンスが巡ってきたのである。

かく言うワタクシも講演を何回かこなして本や雑誌に投稿して、ソレなりに稼がせてもらった次第である。予定では印税でフェラーリを、講演料でランボルギーニを買えてる筈なのだが、何故だかまだ買えていない次第である(笑)今まで職を転々として、酷い場合には自信を失って部屋から一歩も出なかったヤツにスポットライトが当たったんだから、そりゃ狂喜するに決まってるって話である。


 でもってこのブームに便乗する形で、プロ当事者になりたがるヤツが増えたのも事実である。ワタクシみたいに講演やら投稿やらで稼いだりとか、自助会を開催して会費を徴収したりだとか、NGOを設立して補助金を貰ったりだとか、形は様々である。その事に関するワタクシの見解は【以前のブログ】にある通りだから省略するが、その傾向は今でも然程変わってないというのがワタクシの認識である( ̄〜 ̄)最近は【Kaienさん】みたいな発達就労支援サービスが益々充実してきて社会に適応していく当事者が増えた半面、自己憐憫から脱する事が出来ずに各種イベントをハシゴして傷を舐め合う当事者も増えてきて、層の固定化も進んでる様にも見受けられるのである。世の中の二極化が、発達の世界にも起こってる様に感じるのである。


*ポスト発達障害ブーム

 ワタクシんトコに最近その話がめっきり来なくなったのも、その二極化を受けてじゃないかなとワタクシは勝手に思っているのである。まぁ一番はワタクシの話がつまらないからなんだろうけど、ソレ言っちゃお終いなので割愛(笑)既に自立してたりコレから自立しようとしてる人は、自分の事で忙しいから講演会へ行くヒマがないし、その手の本を殆ど読まない。でもって講演会に来たりこの手の本を読み漁る人は、言っちゃ何だが自立する気の無いヤツが少なくないのである( ̄〜 ̄)或いはテメェと同じ境遇な人と一緒に居る事で「自分は一人じゃない」って気分を味わい、絶対に失敗や否定の無い環境の中でショボい自己肯定感を得るためだけに、講演会や当事者会を延々とハシゴする。実に良く見た光景である。


 そんな中で「発達ブームは必ず終わるッ!終わったら所詮素人でしかない当事者の出番は無いッ!だから自立に備えよッ!就職して稼いで税金を払うべしッ!税金を払えば払うほど政治家や役人は良くしてくれるッ!」なんて言うヤツにギャラ払って壇上に上げたがるかって話である(笑)実際Facebookとかの発達当事者グループなんかは酷いモンで、今も昔も投稿といえば愚痴と自己憐憫と傷の舐め合いと、あと参加者同士の罵り合いである┐(´д`)┌言っちゃ何だが、人間的に未熟なヤツってのは、どんなに発達障害への理解が広まったトコで、決して受容はされないのである。成長と勉強と反省が必要なのは健常者も障害者も同様であり、ソコに特別扱いなど存在しないのである。さて流石にもう遅いので、お暇しようと思う今日この頃であった。