アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WATERSHED

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「熱いものも冷たいものも、何もかも味わってみなければならぬ。若いときに愚者でなければ、年とってからそうなるものだ」

By ジェフリー・チョーサー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*正面路と迂回路

 タイヤ交換の件であるが、ようやく決着がついたのである。約32諭吉+α、コレが今回のタイヤ+空気圧センサー交換の最終価格に落ち着きそうなのである。無論、ディーラーやNHPCの了解は取ってあるので、トラブルの類も一切ナッシングである。事の始めは、タイヤ交換の際に空気圧センサーの寿命がヤバいかもという事で(R35はランフラットタイヤだから空気圧センサー装着が必要となるため)ディーラー経由でNHPCに見積もり出してもらったのであるが、回答がコレなのである:

  • タイヤ1台分:42諭吉(前18諭吉&後22諭吉)
  • センサー1台分:2.5諭吉
  • 工賃各種(タイや脱着、センサーの交換登録):7.5諭吉
  • 合計価格:52諭吉

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      \\    |         |       ノ    っ
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     从从   (           /       ν、
     Σ  ヽ、  へ       ヾ/          V⌒
     Σ  /  ̄   \     \
     Σ_ノ \、__ / \      ヽ
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・・・というワケである(笑)何せ外のタイヤ屋さんだと(センサー交換無しで)交換工賃含め30諭吉ポッキリなのである(^_^;)10諭吉程度の差額なら正攻法でも良かったのだが、何せ22諭吉である。こりゃディーラー&NHPCと衝突上等で外選ぶって話である(爆)ソコでノルドさんに問い合わせてみた所「タイヤ持ち込みおk&ウチはR35特別認定工場だからセンサーの交換登録も可能」という返事が来たのである:

タイヤ屋さんで交換を頼まず、直接ノルドさん宛てに発送してもらう

この場合、送料含め【SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT】1台分が28.5諭吉

勿論、事前にノルドさんの予約を取って、センサーも取り寄せてもらってる

あとは予約日に来店して、タイヤとセンサーを交換してしまえば万事おk

値段が工賃含め32諭吉+αと安く済む&特別認定工場だから作業の質も安心と、正に一石二鳥

(゚д゚)ウマー

というワケである。工賃含め諸費用を全部合わせても、正規ルートでタイヤ単体を購入するよりも遥かに安く済む。水野氏はじめ日産の中の人が頑張ってるのは分らんでもないが、このタイヤの価格差のどーしょーもない矛盾は早急に何とかしてほしいモンである(-_-;)


*夢とロマンのシルバーストンサーキット

 話は変わって、ワタクシの定番巡回サイトの一つに【GTPlanet】がある。アメリカの”グランツーリスモ(以後GT)”シリーズ総合情報サイトなのであるが、いかんぜん気合の入り方が日本のソレとは全然違うのである。情報の量、質、速度、全てにおいてこのサイトよりも優れてるトコをワタクシは知らない。たかがゲーム、されどゲーム。何ちゅーか、クルマにかける情熱や文化度の違いが、こうしたゲーム系サイトにすら現れてる、そんな感じである。だからこそ欧米人はGTアカデミーにココまで熱中できるんだと思うのである:


欧州各国の25000人のゲーマー中から22人の猛者が選ばれ、5日間の選抜キャンプに参加するのである。ただ単にクルマを走らせる訓練をするだけでなく、メディカルチェックや筆記試験を課したり、10台しかないR35のシートを巡ってシルバーストンサーキット一周マラソンやったり、チームプレーを理解させるために実際にレースカーのタイヤ交換させたりと、この時点でGTアカデミーがお遊びじゃない事がお分かりいただけると思うのである。


3日目&4日目である。教官が冒頭で「1日目と2日目は幼稚園みたいなモンだ」と言ってる様に、ココから更に本格化してくるのである。体力の極限状態を体験させる軍隊式トレーニング、記者会見の受け答えの訓練、元F1ドライバーであるジョニー・ハーバートによるレクチャー、Z33でのドリフト走行訓練、R35でのグリップ走行訓練、フォーミュラカーでのタイムアタック。何ちゅーか、もしもワタクシが参加していたら、間違いなく脳汁が5日間120時間噴出しっぱなしになったであろうシチュエーションである(笑)

でもって最終日である。冒頭にあるように、22人いた参加者が4日間の取捨選択を経て8人まで減ってるのである。この8人で最終選考を行い【最後に2名が選ばれた】のである。ンでもって、その後プロドライバーになったスペインのルーカス・オルドネスは【つい最近のル・マン24時間レースでクラス2位になった】のである。


 その後も【2010年度】と【2011年度】と毎年開催され、参加者も25000人から90000人まで増えて、ある意味プロドライバーへの新たな登竜門になりつつあるのである。ワタクシが”グランツーリスモ”シリーズが凄いなと思うのはゲームとしての質も勿論そうであるが、ゲームの枠を飛び越えて「クルマ文化の一部」として定着してる点である。レースを見に行ったらレッドブル飲むのが習慣になるように、モータースポーツに興味を持った子供たちが自然と家でGTをプレイするのである。レースゲームは数多くあれど、どの作品もGTシリーズに及ばないのは、ひとえにこの差なんじゃないかなと思うのである。何ちゅーか、日本はGTシリーズを過小評価し過ぎである(-_-)


モータースポーツの西高東低

 ひじょーに面白かったGTアカデミーであるが、不満点がないワケではない。GTアカデミーを主宰した日産&ポリフォニー・デジタルのお膝元は日本なのであるが、その日本じゃGTアカデミーは開催されていないという点である。まぁ気持ちは分らんでもない、日本じゃ絶対盛り上がらないからである。応募しても人数が集まらないだろうし、集まったとしても質に疑問符がつくからである。ゲーム上じゃ圧倒的な速さでも「実は免許持ってない」とか「免許持ってるけどペーパードライバー」とか「免許持ってて運転もしてるけどAT限定免許」とかがマジで居そうな希ガスのはワタクシだけではないはずである(笑)


 ソコんトコはやっぱ欧州である。クルマに対する歴史と造詣の深さ、モータースポーツに対する認知度やプロドライバーに対する憧憬の念、ソレがあるからGTアカデミーがアレだけ盛り上がるのである。プロドライバーが世間一般的にも尊敬され憧れられる存在であるからこそ、アレだけ無我夢中になってプロを目指そうとするのである。だからソレらが希薄な日本でGTアカデミーをやっても、きっと成功しないだろう。日産&ポリフォニー・デジタルもそう考えてるからこそ、欧州に続き米国で開催しても、お膝元である日本じゃ開催しないのであろう。そう考えると世知辛い今日この頃であった。