アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

CRUELTY AND THE BEAST

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「他人が言ったことを繰り返すには教育が必要だが、異論を唱えるには脳味噌を必要とする」

By メアリー・ペティボーン・プール


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*小さくて便利なアイツ

 職場における雑談で小耳に挟んだ程度&茨城スバルに確認取っていないから詳しいことは分からんのだが、どーやら【現行インプレッサ】がもうすぐ生産中止になるらしいのである。曰く「走りの良い5ドアハッチバックの新車探してて、その候補の一つにインプがあったからスバルディーラー行った。そうしたら”もうすぐ生産終了なんで安くしときますよ”と言われたんですけど、自分はスバル車乗った事無いんで、元スバル車乗りとして先生(つまりワタクシ)の意見を聞きたい」という事なのである。ご存知(?)の通り、秋にはインプのフルモデルチェンジがある→新型のために工場のラインを空けるためであろう。でもって、コレが新型のPV(スバルカナダ製作)である:

メチャクチャ蛇足なのは百どころか千も万も承知だが(笑)初代インプレッサGC8)の動画である。車種は歴代GC8の中でワタクシが一番好きな22Bである:

初代と比べるのは反則かも知れないが、如何に今度出る新型が大型化&肥大化してるかが良く分かるかと思うのである。衝突安全性云々で大きくなるのは何処も一緒であるが、問題はデザインである。ただでさえ大きいモンが余計に大きく見えるって話である・・・

日本で発売する以上、横幅と縦幅をコレ以上大きくすることは出来ない

でも主戦場であるアメリカと中国で売るためには、室内をもっと大きくしなきゃいけない

前後左右に伸ばせないなら、上下に伸ばして太らせるしかない

結果、メタボったデザインになってしまう

( ゚Д゚)マズー

・・・とまぁ、こんなトコであろう。アメリカや中国で売りたいけど、日本市場は捨てられない。パンピー向けにクルマ作りをシフトしたいけど、昔ながらのスバヲタは切り捨てられない。燃費の出せるエンジンは欲しいけど、水平対向エンジンは捨てられない。今のスバルの優柔不断さがモロに表れてるって感じである。だから上記の人にワタクシはこうアドバイスしたのである、悪い事言わないから【VW・ゴルフ】にしておけ、と(笑)


*君の知らないロックンロール

 残念ながら、この現行インプをベース車両とした【WRX-STI】については、今後どうなるのかは聞けずじまいである。新型が出るタイミングと同時にFT-86が出るみたいだから、多分ソレで当分繋ぐつもりなのであろう。まぁソレはさて置き、久しぶりにCD(今回はダウンロードじゃないよ/笑)買ってきたのでちょっと紹介:

ステイ・ハングリー (ワーナー・ハード・ロック1500)

ステイ・ハングリー (ワーナー・ハード・ロック1500)

トゥイステッド・シスターの3作目のアルバム&代表曲の"We're Not Gonna Take It"である。サッカー属性のあるロンマニアの方ならピンと来るだろうが、ベガルタ仙台の応援歌の元ネタがコレである。レコード屋でこのアルバムが偶然目に入ってきて、その瞬間この曲が脳内再生されて、懐かしさのあまり買っちゃったって話である(笑)ワタクシが中坊の頃にテープ(若いロンマニアの方はご存じないかもしれないが、当時は磁気テープが主流だった)が擦り切れるほど聴いた曲である。もう27年前の曲なのであるが、今聴いても全然(・∀・)イイ!!のである。


 ロックンロールとは何か?ワタクシは「悪ふざけや遊び心といったユーモア精神」「親や学校や権力などに対する反抗心」「如何なる固定願念にも囚われない自由さ」を含む音楽だと答える。そう、この曲の良いトコは、その”ユーモア、反抗心、自由”が全て含まいる、言うならば「ロックンロールとはかくあるべし」をこの上なく分かりやすい形で体現してるからなのである。演奏技術は高くて作詞も凝ってるけど複雑すぎて言いたい事の核心がブレてしまってる最近の若いバンドの音楽よりかは、中坊レベルの英語力と演奏力と美的センスしかなくっても、こーゆード真ん中ストレートな曲の方が潔くてワタクシは好きである。このアルバムの数年後に解散したのが惜しまれる(´・ω・`)・・・・と思ったら、案の定オリジナルメンバーでの再結成を既にしてたりする(笑&実話)

Today Is A Beautiful Day

Today Is A Beautiful Day

supercellの新アルバムと、収録曲の”君の知らない物語”である。たまたまYouTubeでこの曲聴いて気に入った→iTunesで探したけど無かったから、結果としてCD買ったっちゅー事である。ワタクシもガキの頃はバリバリのHR/HM厨であり、こーゆー音楽をハナっからバカにしていたモンであるが、最近はジャンルこそ狭いが何でも聴くようにしているのである。


 ウチの”師匠”曰く「日本のロックシーンが不毛なのは、ミュージシャンがロックしか聴いていない&演奏できなくて音楽の幅が狭いから。アメリカのミュージシャンは何でも聴くし、何でも演奏できる。彼らがロックを選んだのは、ソレがその時の自分の表現法に一番合っていたというだけの話。だからアメリカのロックは無限大に成長するけど、日本のロックは古今東西同じような音しか出ない」だそうである。コレは音楽に限らず、どんな事にも言える事だとワタクシは思うのである。ンでもってワタクシは無限大に成長する事を望んでいるから、可能な限り分け隔てなく色々な体験や経験をしたい。そういうことである。


*豊かさと反抗心と

 何らかんら言って、ワタクシはやっぱロックンロールが大好きである。ワタクシがフツーの家庭環境で育っていない&今でもお世辞にもフツーの環境とは言えない&そもそもワタクシ自身がフツーでないので(笑)生きてく上の精神的栄養素としてのロックンロールは欠かせないのである。が、こと邦楽ロックになると、何故だか殆ど興味が沸かない。テレビとかラジオとかで良いなと思う曲はあるが、いざCDを手に取ると躊躇してしまうのである(爆)曲は良いなと思うのだが、何ちゅーか「ずっと聴きたい」とは思えないのである。ワタクシは上記で「ロックには”ユーモア、反抗心、自由”の3つが不可欠」といったが、今の日本のロックにはソレが3つとも欠けてるって話である。


 アメリカじゃ貧富の差が激しい。ビンボーに生まれりゃ食うモンも食えないし、家庭も心も荒む。だから辛さを誤魔化すためにユーモアで笑おうとするし、その根源となってる社会や国家に向かって反抗するし、そんな環境から自由になりたいと願う。でも日本にゃソレがない。貧富の差が少なくて、水も安全もデファクト上タダみたいなモンだし、政治はアレだが社会インフラは充実してる。権力にさえ従順でいれば、世界でも類を見ないぐらい豊かで安定した生活が生涯に渡り送れるのである。ロシアや中国がデファクト上の独裁政治を行いながら経済成長を目指す&世界中から叩かれてもその姿勢を崩さないのは、日本が「メシさえ腹一杯食わせれば民衆は羊のように従順になる」という前例を作ってしまったからではないであろうか(笑)


 そんな環境だから、ホントの意味でのユーモアや反抗心や自由なんて育つワケがないって話である。そんな恵まれた環境からブルース・スプリングスティーンU2グリーン・デイが誕生するはずも無く、ましてやセックス・ピストルズニルヴァーナマリリン・マンソンみたいな強烈なのは夢また夢である。日本のロックバンドが世界で殆ど通用しない理由ってのは、つまりそーゆー事なのではないかと思うのである。ジミ・ヘンドリクス(以後ジミヘン)の音が素晴らしいのはジミヘン自身の演奏技術もそうだけど、ソレを演奏するジミヘンの魂が人を揺さぶる。そう言った”師匠”の言葉を思い出す今日この頃であった。