アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE ULTIMATE INCANTATION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「僕はベストセラーを必ず読みます。ベストセラーには、売れた理由が必ずあるからです。そして、それは自分に無かったものが多い。二番煎じを考えるのではなく、自分に無かったものを素直に認めることが次のステップに繋がるからです」

By 秋元康


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ソフトを忘れたハード

 今の地上波が何故つまらないか。ワタクシは「テレビ番組から”毒”が無くなったから」だと思うのである。今までよりも面白いモン、今までになかったモンをやろうと思ったら、時にタブーってシロモノにぶつかる事は間々あるモンである。例えるなら、中世キリスト教で最大級のタブーの一つであったヌード描写に果敢に挑んだルネッサンス期の芸術家みたいな気概である。より次元の高い何かを表現するためには、現段階の次元におけるタブーを破る必要がある。そーゆー認識でチャレンジしている&テメェの骨はテメェで拾う覚悟があるんなら、ワタクシはタブー破り大賛成である(笑)ワタクシが思うに、昔のテレビは今よりも規制が多かったけど、作り手は今よりも遥かに自由だったと思うのである。


 ンでもって、今は不況だか何だか知らないが、テレビから”毒”が無くなっちゃったのである。何処も彼処も現状維持に汲々としていて、昔よりも遥かに規制の緩い今なのにも関わらず、テメェでテメェにタブーを課してしまってるのである┐( ̄ヘ ̄)┌そんな中で【4Kテレビを開発】したってムダに決まってるのである。お笑いタレントがメシ食いながら内輪ネタで駄弁ってるトコや、中流家庭の男女が愛し合うだけのワンパターンなドラマを超高画質で見るのに90諭吉も使えるかって話である(笑)日本のテレビが売れないのは、質が劣ってるからじゃないのである。観るに値するテレビ番組が無いからである。


*王道は何故面白いのか

 その答えは「王道っていうのは長年に渡り色んなトコの多くの人間が改良に改良を重ねて、ムダを徹底的に削ぎ落としたシロモノだから」である。もっと正確に言えば、王道の良さは「面白い」からではなく「飽きない」からだと思うのである。そう思ったのも、コレをプレイし始めてからである:

日本ファルコムって凄いメーカーだと思うのである。ワタクシが中坊の時に「イースI」でファルコムのゲームを初めてプレイして以来、20年以上もやる事やレベルが全然変わっていないのである(笑)ソレでもこの20年の間に神ゲーを連発してるし、今回のコレも事前評価に違わず神ゲーである。グラフィックはショボい、ゲームシステムは旧来のまんま、ストーリーはお馴染みの展開。でも最高に面白い。何故ならファルコムは「プレイヤーがRPGに何を求めているか、そしてファルコムのゲームに何を求めているか」を知り尽くしてるからである。


*泣きの次元

 何ちゅーか、改めて王道の恐ろしさの片鱗を感じたのである(^_^;)起承転結のシッカリした長すぎず短すぎないストーリー。キャラクターを育てるというRPGの醍醐味はそのままに、ヘタに経験値稼ぎとかでダレないようになってる絶妙なバランス。オリジナル性が高くて没頭できる世界観。ンでもってファルコムの十八番であるBGMを有効に使った各種演出。ネタが出尽くした感があるJRPGに、まだまだ発展の余地が余裕でありまくってる事を証明してるのである。何故上記のコレをプレイし始めるのが遅れたのかというと、以前まで下記のコレやってた&よーやくクリアしたからである:

Rewrite 初回限定版

Rewrite 初回限定版

賛否両論の大きいこの「Rewrite」であるが、ワタクシは”賛”に1票である。実は以前までのKey作品に疑問があったのと、今回Keyがコレで示そうとした方向性が面白いと思ったからである。所謂ワタクシの大好きな「高い次元を目指すための”タブー”破り」だからである(笑)実はワタクシ、Key作品そのものは好きなのであるが、麻枝准は好きじゃないという異端児中の異端児なので、一般的なKey信者が求めている”麻枝的な泣き”が無くったって全然平気なのである(爆)


 何ちゅーか、麻枝准シナリオ特有の「理屈なんてどうでもいい、大切な人が死んだんだ!さぁ、泣けっ!!」ってのが好きになれないのである(笑)確かに泣けるストーーリーではあるのであるが、ソレは自分勝手でナルシスティックな低次元の泣き、というのがワタクシの率直な感想である。ストーリーによっては泣くどころか、逆にムカつく事だってあるぐらいである(爆)だから今作の「Rewrite」で麻枝が一線から退いた&まだまだ発展途上とはいえ、Keyの十八番である”泣き”の次元を上げようとした試みをワタクシは買いたいのである。というワケで、次回作の【Rewrite Harvest festa!】は余裕で逝くつもりである(核爆)とまぁ、興味のある事を話しているとホントに限が無いのであるため、さっさと終わるに限る今日この頃であった。