アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

TRANSYLVANIAN HUNGER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「君が失敗したら、それは両親のせいではない。文句を言わずに学べ」

By ビル・ゲイツ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*躾とアイデンティティーのアンビバレント

 ワタクシはアスペルガー症候群当事者であり同時に医師という生業上、色んな当事者や関係者に会う事が結構多いのである。巷では【引きこもり男性の26%は発達障害の可能性が高い】という風に言われているが、ワタクシが見た限りでは実際そんな感じなのであるo(-_-;*)でもってワタクシが当人たちに話を聞いてみたところ、一番多かった理由が「自分に自信が無い」なのである。自分の意見を何処まで主張していいのかが分からず、多すぎると周りから疎んじられ、少なすぎると今度は見下される。フツーの人なら自分を客観視出来る→その自己主張の塩梅が分かるのであるが、自己を客観視する事が困難な高機能&アスペの人間にとっちゃ至難の業なのである(^_^;)


 こういう事書くと「親の教育がなってないんじゃないか?」と思われがちだが、実際はむしろ逆である。厳しいか、時には厳しすぎる場合も少なくないのである。幼少時、家庭内だけが全世界だった時代に徹底的に抑圧されていたため自己主張の機会を与えられず、自分を押し殺して他人の顔ばかりを伺うように育った→成人した後も自己主張が出来ずアイデンティティーを築けなかったため、コミュニケーションにおいて最も重要な「自分の立場」ってヤツが無いのである。ソレでもフツーに発達してる人だったら周りの人のソレを見て模倣して何とかなるが、ソレが困難な高機能&アスペの人は最悪そのまんまズルズルと社会からフェードアウトしてしまう→上記にあるように26%が引きこもりってオチである(-_-;)


*悪循環の親子継承 

 何故分かるのかと言ったら、ワタクシん家も似たような感じだからである。だからこういう事には少なからず鼻が効くのである。興味があったんで(スケベ心、とも言う/笑)色々調べてみたら、その親自身も祖父母から似たような扱いを受けていた場合が実に多いのである。つまり、こーゆー事である

親の経済的&肉体的支配下で抑圧されていて、自己を押し殺して親の顔色ばかりを伺っていた

その結果、自己主張というモンが欠落してしまったため、自己アイデンティティーが形成不全になる

成人して親元を離れ、仕事を持ち自立して、結婚し家庭を築く

ところが「自分の立場=親としてのスタンス」を持っていないため、親としての自分に自信がない

でも世間は情け容赦なく「良い親たれ、良い家族たれ」と要求するため、弱音は吐けない

子供時代のイヤな思い出から親と疎遠になっていて、とてもじゃないがアドバイス等をもらえない

親は親で、子供が成人した時点で肉体的&経済的立場が逆転してるため、報復を恐れて何も言えない

家族以外の他人は、基本的に家庭事情に首は突っ込んでこない

つまり「親としてのスタンス」を築くにあたって、誰のアドバイスも得られない

( ゚Д゚)マズー

そうすると”親としての威厳”だとか”社会的地位”だとかいった形骸的なシロモノを拠り所にする

でもソレは自分自身に根差してないシロモノだから、形だけで中身は備わっていない

ソレでも自己アイデンティティーの拠り所はソレしかないのだから、ソレに固執するしかない

何が大事で何が大事じゃないかが分かっていないから、文字通り全てを死守しようとする

特に自分の子供による否定は一切認めるワケにはいかず、経済力や肉体力を駆使してでも抑圧する

そうやって抑圧されて育った子供は(以後ループ)

負の遺産が継承されて( ゚Д゚)マズー

・・・というワケである。よーするに「親子間の信頼関係」っていうのが存在しないのである。親が自分自身を信用していないのであるから、当然子供も信用できないって話である。でもって幼少時には神に等しい存在である親から信頼されなかったら、子供は何を信頼したらいいのかが分からなくなるちゅーワケである。何ちゅーか、人間関係ってクソゲーである(笑)


*20年後の自分

 まぁシリアスな話はワタクシの本質から離れてしまうので(笑)ちょっと話題を変えるとしよう。もう察しの良いロンマニアの方ならばネタが何だか判ると思うが、トヨタが製作した【ドラえもんの20年後】というCMである。こっちに貼った方が見やすいと思うので:


さて、このCM観てどう思うかであるが・・・

  • スネ夫だったらレクサスだろ常考( ´_ゝ`) → ちょっとクルマに詳しい人
  • しずかちゃんが30歳独身って、設定上拙くね(;´Д`) → ロンマニア(笑)

・・・ワタクシが違和感覚えたのは「30歳で独身の(原作では26歳時にしずかちゃんと結婚)のび太」にではなく「30歳で独身の、クラスのアイドルだったはずのしずかちゃん」の方である。パラレルワールドとして考えたら、のび太が30歳で独身ってのは十分ありえる設定なのである。が、容姿端麗で成績優秀なはずのしずかちゃんが30歳になっても独身ってのは、パラレルワールドで考えてもありえない設定なのである・・・・あっ( ̄0 ̄;)だからCMではデートの日にバイオリンのレッスン入れてる&旧知の仲とはいえデート中に他の男のクルマに乗って帰っちゃう性悪女→だから30歳でも独身ってなるんだな、ウン(笑)いや〜、流石は世界のトヨタ。ソコんトコも抜かりない(爆)


 でもまぁ、ネタとして見る分には面白いからおkである・・・・本来の目的である「視聴者(特に若者)にクルマに興味を持ってもらう」という理由が達せられるかどうかは別として、であるが(笑)ワタクシが予想するに、この後の展開は・・・

のび太、自動車学校へ

トヨタ絡みとあって、小林可夢偉あたりも登場しそうなヨカーン

のび太、免許を取る

折りしも今はFT-86フィーバー前夜

FT-86(正式名セリカ?レビン?)登場に合わせて、のび太初のマイカー購入

約束どおり、しずかちゃんとドライブへゴー

ついでにスネ夫ジャイアンFT-86でキリキリ舞いにする

人気の無い景色の綺麗な浜辺で楽しく歓談しあう2人

遠くから見守っているドラえもん

(゚д゚)ウマー

・・・ってベタな展開が浮かんできたのはワタクシだけでは無いはずである(笑)コレならばある意味、FT-86のこの上ない宣伝CMとしてのインパクトは抜群である。あとは白いシャツに真っ青なスーツと帽子をかぶったジェレミー・クラークソンが番組内でベタ褒めすれば完璧なのであるが(爆)ソレは期待しすぎだと思う今日この頃であった。