THE CULT IS ALIVE

　ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「雄弁とは、適切なことを言って、後は黙ることだ」

Ｂｙ　フランソワ・ラ・ロシュフコー

　といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

＊スルーしちゃダメよ

　スルーするという事は日本的なニュアンスで捉えれば「相手の言論に付き合う価値は無い」という意思表示を意味している。が、外国だとこのニュアンスが全く変わる。外国じゃ「スルーする＝消極的肯定」である。日本じゃ「レスしなければ認めた事にならない」のに対し、外国じゃ「否定のレスをしなければ認めたのと同様」なのである。この違いは何処から生まれたのかと考えてみたのであるが、ワタクシの答えは「外国は多民族・多文化・多宗教がザラだから、ニュアンスの齟齬を防ぐために話し合いや文律化をして明確な線引きをする。ソレに対して日本は殆ど単一民族だから、話し合いや文律化をしなくてもニュアンスを共有している」である。

　つまり日本的なスルーで「オレの言いたい事や、どっちが正しいかは・・・言わなくても皆分かってるよね(￣ー￣)」って示してる非言語的なサインっていうのは、第三者もほぼ共通したニュアンスを捉えている→そのニュアンスに沿えば大多数が自分を支持して、相手を間接的に負かせるであろうという前提があるからなのである。ところが多民族・多文化・多宗教の外国でソレをやると、価値観の違いから相手側に賛同する人間だって出てくる→第三者の圧倒的な支持で相手を負かせられなくなるどころか、ヘタしたら自分が負ける事だってあり得るのである。だから明確に「自分は間違っていない」という事を普遍的な方法で説明しなきゃダメなのである。

　ワタクシは断然、後者の外国式の方法を支持するのである。日本が日本人だけで回していける時代は２０世紀でとっくに終わってるのもそうであるが、日本の中でも多様化が進んできているからである。日本シリーズの視聴率やCDの売り上げが減ってるのは単純にソレが面白くないだけもあるが、ソレ以外の選択肢が増えているからなのである。スポーツ少年１０人中８人が野球を選ぶ時代なら野球的なニュアンスだけでOKだったかも知れないが、１０人中４〜５人しか選ばなくなったんだったら他者のニュアンスを考慮する必要がある、今の日本で”伝統的”と名の付く様々なシロモノが廃れているのは、つまりそーゆー事なのである。

＊伝統と滅びの美学

　とは言ったものの、日本じゃソレが難しいのである(^_^;)元々”伝統”と名が付くシロモノに弱い国民性もあるが、その他に忠臣蔵や神風特攻隊に代表されるような”滅びの美学”があるからである。つまり「たとえ何であれ自分（達）は伝統を守る。そのせいで自分（達）が滅びようとも、ソレを受け入れる」という信念が当事者を酔わせる＆他者を感動させてしまうってワケである(￣〜￣;)まぁソレはさて置いてゲームの話をしよう（笑）兎に角１２月は忙しい。何せ大注目のソフトが目白押しなのであるから・・・

アサシン クリード リベレーション【CEROレーティング「Z」】 - PS3

ワタクシの大好きな「アサシンクリード」シリーズの新作である。シリーズ的に言えば２作目の主人公三部作の最終作、言い換えれば「アサシンクリードII-３」といったトコであろうか。今回の舞台はイスタンブール。CGで忠実に再現された１６世紀のイスタンブールを縦横無尽に駆け巡る、その美しさと快感は相変わらずである：

コレはただのPVではなく、冗談抜きでこのクォリティーでゲームが動き回るのである。もうこの時点で、和ゲーと洋ゲーの今の差がハッキリと分かるってモンである。和ゲーが変なしがらみや予算の壁にぶちあったってる間に、ゲームがビッグビジネスだという事に気付いた海外の連中が大金と豊富な人材にモノを言わせて圧倒的な作品を作る。昔からどんな分野でもそうであったが、日本は物量作戦にトコトン弱い。

真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト) 特典 プレミアムファンディスク付き - PS3

ワタクシはアドベンチャーゲームが大好きである。何せ反射神経も根気も要らないのだから（笑）ワタクシはSFCの初代「かまいたちの夜」をリアルタイムでハマっていた世代であるので、このタイトルには無条件で飛びついてしまったって話である(^_^;)予約したのは良いのであるが、その前に超大作が入ってくるんで積みそうな希ガス（爆）

＊内輪ウケは先細るのみ

　今の日本は確実にマルチカルチャー化しているとワタクシは確信しているのである。だからワタクシはブログのスタイルを変えたのである。昔のソレは「分かる人にだけ分かれば良い」だったのだが、今は「分からない人にどうやって分かってもらうか」に切り替えている。そのためには自分が良さをわかってもらいたいモンの”何がどう良いのか”を正確に知り、ソレを分かりやすい方法で伝える必要があると感じたからである。ワタクシはスポーツカーが大好きで、スポーツカーが一台でも多く街やサーキットを走ってくれる事を望んでいる。だったらスポーツカーに興味が無い人に対し、如何に興味を持ってもらえるかを考えながら書くのである。

　何故なら「分かる人だけ分かれば良い」的なスタンスだと、先細りする未来しか見えないからである。マルチカルチャー化するって事は文化の幅が増えるって事であるが、ソレは即ち１つの文化に夢中になる人達が減る＆文化の間での人の行き来が増えるって意味だからである。ソコで唯我独尊的な内輪ウケをやっていたら人は益々減る＆新しい人が入ってこれないからである。自分の書きたいように書いていいのは紙の日記帳だけの話であり、ブログは他人を意識して書かなきゃならないのである。さて、そろそろゲームの続きがやりたいので（笑）さっさと撤収する今日この頃であった。