アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

EVISCERATION PLAGUE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「まず挑戦せよ。失敗は現状維持より尊い

By 磯村巌


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*国産コンテンツに喝

 今に始まった事ではないが、ワタクシの身の回りから日本製品がドンドン少なくなっていっているのである。今の日本製品ってのは、いわば十徳ナイフみたいなモンである。確かに小さい中に色々詰まっていて、お得感や便利感は一見あるように見えるのである。が、実は各種機能が悉く中途半端&ムダな機能も少なくないので、長年使っていると使わない機能が勿体無く感じる&使える機能も中途半端なので、結局損した気分になってしまうのである('〜`;)でもってちゃんとしたナイフ&その他ツールを求めて国産市場を探してみたら、何処も彼処も十徳ナイフしか扱っていない状況だっったちゅー話である。今の国産車市場なんかを見てみれば、ワタクシの言わんとしている事が分かって頂けると思うのである。だからちゃんとしたナイフ&その他ツールを買い求めると、自ずと外国製品しか選択肢が無いのである。もっとも過剰な拘りさえなければ国産でも十分なのは承知の上だが、拘りこそワタクシの存在意義なので悪しからず(笑)


 今ワタクシが「一番良いのを選んだ結果」という積極的な理由で愛用してる日本製品といえば、G-SHOCKPS3(正確に言うとGT5)とR35と東京マルイのエアガンぐらいしかないのである。その他は「安くて便利で壊れなければいい」という消極的な理由だけで日本製を選んでるに過ぎないのである。そして残念なことに、今の日本製コンテンツは消極的なソレが実に多いのである。こう言っちゃアレだが、日本人はホント土壇場に弱い。予定調和の中では世界トップクラスに完璧かつ合理的な物事の進め方をするが、こと未体験かつ想定外の事柄に対しては咄嗟の機転が効かない。劣勢に回ると何処も彼処も守りの姿勢に徹してしまい、現状を死守する方向に流れてしまう。ソレも一人二人じゃなくて、全員一緒にである。その結果売れ筋のソレばかりにリソースが集中して、何処も彼処も同じようなコンテンツしか扱わなくなっちゃうワケである┐(´д`)┌


*マンネリの悪循環

 邦楽はAKBかジャニーズかK-POPだけ。テレビはバラエティーか韓流ドラマか食い物ネタだけ。ゲームは人気シリーズの続編かオタク向けかのどっちか。邦画は人気原作ありきの実写化だけ。クルマはハイブリッドか軽かコンパクトカーばかり。スポーツは野球かサッカーだけ。アデルみたいな本格派歌手はいない。良質なドキュメンタリーも放送していない。新機軸のゲームは作っていない。斬新な邦画は観れない。スポーツカーも買えない。モータースポーツ観れない┐( ̄ヘ ̄)┌ 海外製コンテンツに人が流れるのは積極的なソレだけではなく、消極的な理由も含まれてる事に中の人は気付くべきである。よく経済界のお偉方が「コンテンツが売れないのはネットのせい」とか言うが、ソレは間違ってるのと同時に正しいのである。ネット等の情報デバイスがあれば海外コンテンツと見比べられる→今の国産コンテンツが如何にショボいかが直接分かるからである。


 ワタクシが思うに、やっぱ言葉の壁って大きいのである。日本語は日本人以外は使わないニッチな言語であり、日本経済の85%は内需で回っている→海外なんぞ気にしなくても国内だけで十分稼げる&言葉による”非関税障壁”によって海外との競争から守られていたからである。でも情報化社会が一気に進んできたから、さぁ大変。ネット環境とある程度の英語力さえあれば、従来とは比べモンにならないぐらいの情報やモノが入ってくるワケである。ソレに加え日本はずっと不況なんだから、海外勢との競争と合わせて二重苦なのである・・・

海外コンテンツとのガチ競争が始まる

海外勢に対抗したくても、コストがかけられないからガチ勝負できない

ソレに加え、劣勢時にはリスクを恐れ守りに徹する国民性が輪っかをかける

従来の顧客の囲い込みに重点を置くため、ワンパターンでマンネリで閉鎖的にならざるを得なくなる

ソレを誤魔化すためにコスト削減による低価格化や、その他の細々した各種サービスがエスカレートする

そんな誤魔化しも分かる人には分かるので、従来の顧客も徐々に離れていく

でもやはり新規開拓のための冒険は出来ないので、残った顧客の引き留めにかかるしかない

以後悪循環

( ゚Д゚)マズー

つまり今の国産コンテンツの何が問題かと言えば、情弱相手の焼畑農業的な商売に終始してしまってるってトコなのである。全く新しいモンは何も生まれず、古いモンが手を変え形を変え、同じトコと同じ相手の中でグルグルと循環しているだけ。同じトコを循環してるだけならまだしも、実際は徐々に先細りしていってる。そりゃ衰退するに決まってるって話である。


 今の国産スポーツカーとその界隈が衰退したのも、ワタクシはコレが原因なんじゃないかなとも思うのである。バブル崩壊後の不況、排ガス規制、280馬力規制とかも勿論主因であるが、一番の主因は「スポーツカー人口を積極的に増やそうとしなかった」じゃないかなと思うのである。スポーツカーの新しい顧客は開拓できず、旧来の顧客は高齢化や経済的理由でドンドン離れていく。顧客が先細りしてるんだから、そりゃメーカーだって作らないに決まってるって話である。だからワタクシはR35が従来の客を切ったのは正しいと考えている。従来の第二世代GT-R路線をターゲットに作っていたら、その後確実に先細りしていたからである。どちらにしろ「OPTION」だとか「CARBOY」だとかに出てきそうなチューニング業界主体の旧来スポーツカー路線は確実に先細りして衰退する。そう思う今日この頃であった。