アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

F.O.A.D.

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「熱狂した大衆だけが操縦可能である」

By アドルフ・ヒトラー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*オタク商法とインターネット

 某アキバ系アイドルのソレといい、某軽音楽部アニメのソレといい、何ちゅーか日本にはカネがあるのか無いのかが時折分からなくなるのである(笑)しかも双方とも【ケーキ買うと抽選でランダムにポスターがもらえる】だとか【同じ映画を3回観るとメモリアルシートが1枚&何がもらえるかは全くのランダム】という、経済学の基本を根本から覆すような画期的システムだったりする┐('〜`;)┌百歩譲って興味あったとしてもワタクシは絶対乗らないし、大多数のロンマニアの皆様だってそうであろう。昔はこんな事するのはホントに極々一部の極端な熱狂者だけであったが、今じゃ熱狂者じゃなくってもコレをやるというのがワタクシの見方である。


 ワタクシが思うに、インターネット社会がこの新たな類の熱狂を生み出しているのである。ネットが無かった&一般メディアも殆どこーゆーのを扱わなかった時代は、こーゆー事をしても殆ど誰も注目しなかった→ホントに自分が好きじゃなかったら出来なかった事であるが、今はネット全盛期である:

ネットを使えば自分で情報を幅広く発信できる&同じ趣向の人はネットでアンテナを張っている

つまり従来の「自己満足」以外にも「自己顕示」という楽しみ方が増えてくる

オタクという人種の多くはリアルじゃ趣味を公表できず、隅っこで目立たず小さくしてる

でもプライドや自己顕示欲が無いワケではなく、寧ろフツーの人以上にある

ネットの力を持ってすれば、自分のオタク趣味で一気にヒーローになれる

でも考える事は皆同じなので、ライバルは多い

( ゚Д゚)マズー

当然その中で競争が生まれ、勝った者は惜しみない賞賛を世界中から受ける

「自己満足」「自己顕示欲」に加え「闘争本能」に火がつく

ファンは熱狂し、興行主は大儲けで、正に一石二鳥

(゚д゚)ウマー?

というワケである。コンテンツに対する”純粋な愛情”以外に、コンテンツとは関係ない自分自身に対する”欲望”が混じってるのである。ワタクシがこーゆーのを評価できない理由が正にコレなのである。コンテンツに対する純粋な愛情が穢された気がするのもそうであるが、何より踊らされているのが気に食わないのである。他人に踊らされるのもそうであるが、自分自身に踊らされるのが一番イヤなのである。


*待望(?)の四代目登場

 さて話は変わって、何時の間にか【インプレッサも4代目になっていた】のである。やっぱりワタクシは元GDB乗りで、クルマの楽しさを知ったのもインプ乗ってからだったから、やっぱ何らかんら言ってインプは気になるのである。ワタクシの感想は以前と変わらず「やっぱ(・A・)カコワルイ!」「デカ過ぎ重過ぎ」「願わくはコレが次期WRX-STIのベースでない事を」である(笑)何が一番問題かって言われたら、やっぱ「デカ過ぎ重過ぎ」である(比較は全て最初期最廉価4ドアモデルの5速MT)・・・

初代(GC&GF型) :4340×1690×1405mm  990kg

2代目(GD&GG型):4415×1695×1440mm  1170kg

3代目(GH&GE型):4580×1740×1475mm  1230kg

4代目(GP&GJ型):4580×1740×1465mm  1250kg

・・・という具合に、インプは世代交代するごとにドンドン大きく&重たくなってきているのである。しかもエンジンは殆ど変わらないまま&基本的な構造も殆ど変わらないまま、である。当然コレはWRX-STIにも引き継がれるワケであり(GC8:1290kg→GDB:1440kg→GVB:1490kg→次はヘタしたら1500kgオーバー?^_^;)ワタクシが懸念してるのもコレである。


 ワタクシは大マジで「WRX-STIが今以上に速く&400諭吉以下で売ろうと思ったら、ダウンサイジング以外の方法はない」と考えている。WRX-STIの良さな何かって言われたら「程好い値段でメチャクチャ速い」ってトコであり、ソレを考えると今以上の肥大化はあり得ないからである:

重量増を補うためにエンジンパワーを上げる

シャシーや足回りを強化しなきゃならなくなるから、結果コストが上がる

( ゚Д゚)マズー

だったら車体を軽量化する

アルミだのカーボンだのを多用しなきゃならないから、結果コストが上がる

( ゚Д゚)マズー

革新的なAWD技術の投入

開発費が嵩んでしまうから、結果コストが上がる

( ゚Д゚)マズー

だったらダウンサイジングするしかない

ダウンサイジングすれば、当然だが重量は軽くなる

軽くなればパワーウェイトレシオが上がるから、結果速くなる

車体が小さくなれば材料費も下がるから、その分コストも下がる

(゚д゚)ウマー

・・・てなワケである。車体を大きくしたために重くなり、ソレを補うためにハイテクで誤魔化そうとして値段が上がり、想定購買者層の価格帯を外れてしまった結果売れなくなったのがCZ4AランエボX)である。インプやランエボは400諭吉以下だったからこそ売れたのである。500諭吉を超えてしまえば、ソコから先は外車やR35の背中が見えてくる→自ずと売れなくなるって話である。


*95%のルサンチマン

 こういう言い方は誤解を招きまくるんでアレであるが(笑)やっぱインプ&ランエボは偏差値25〜75(日本人の平均GDPの約410諭吉を偏差値50として)の人のためのスポーツカーなのである。コレは別に悪い意味で言っているワケではない。ワタクシは冗談抜きに「走る楽しさにクルマの値段は関係ない」と考えている。ラリーやジムカーナはグリップ走行に劣る?ンなワケ無いに決まってるのである。が、クルマには「純粋に走らせる楽しみ」以外にも「己の分身としての自己顕示の道具」としての側面があるのであり、そしてソレは経済力に少なからず左右される。


 インプ&ランエボ乗りの自慢で少なくないのが正にこの自慢である。偏差値25〜75にいる95%のフツーの人である自分が、偏差値75以上のヤツらが乗る高級車とやらを撃墜できる。自分はカネが無いから買わないのではなく、カネのムダだから買わないんだ。高いカネ出して遅いクルマを買う偏差値75以上のヤツらはバカだ。自分は経済力では負けているが、クルマを見る目では勝っているetc。正にルサンチマンの大爆発である。ソレに加え280馬力規制時代は正にインプ&ランエボ最強時代であったから、ルサンチマンが無くっても最高の自己顕示ツールとして役に立っていたのである。


 チューニングショップなんかでインプ&ランエボを必要以上に弄ってるヤツってのは、大概このパターンである。純粋な速さ(サーキット走行やジムカーナなどでのタイム)を追い求めてクルマをドンドン弄っていくのなら話は分かる。が、ソコまでのめり込んでいないのに弄るヤツってのは、大概純粋な走り以外の部分、つまり自己顕示欲やルサンチマンに唆されるがままに、自分自身に踊らされているのである。だからダウンサイジングなのである。インプもランエボももう最速じゃないから、自己顕示力は大幅減→絶対的なパワーや速さはもう無いんだから、潔く純粋な走る楽しみに力を注いで欲しいのである・・・とコレ以上は限が無いので、さっさと終えるに限る今日この頃であった。