アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SEVERED SURVIVAL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「ある時代において目新しいものは、その二世代前に流行ったものの復活版にすぎない」

By ジョージ・バーナード・ショー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*独裁者による免許システム改革案

 ワタクシは思うのである。最近の日本人の運転がヘタなのは、至れり尽くせりの日本車に守られているせいじゃないか、と。ワタクシは仕事で他人の運転する助手席に乗ることが良くあるのであるが、多くがアクセルべた踏み&ブレーキどか踏み&ステアリング片手グルグル回しなのである。よーするに、トルコンATと電子制御を大前提とした運転をしているのである。クラッチ切る必要がないからストップ&ゴーの波が大きいし、ABSとかVDCとか電動パワステの恩恵があるから各種操作も雑でいいし、片手片足で運転できちゃうから空いた方の手足で余計なことをする。最新デバイスが却って仇になってしまってるって話である。


 だからワタクシはこう考えた。3ペダルMTだったら、こんな事は減ったであろう、と。クラッチ切らなきゃならないからムダなストップ&ゴーを減らそうとするし、電子デバイスを減らせば危機回避のために丁寧に操作するだろうし、クラッチとシフトで両手塞がるから余計なことはできない。もしもワタクシが独裁者だったら、免許システムはこの様に改革したいと思うのである:

独裁者ロンによる免許システム改革案(笑)

1)普通免許(有効期限は1年)

  • 最も基本的な免許で、免許取りたての人は自動的にココからスタートする
  • 2.0L以上、200馬力以上のクルマの運転は禁止
  • ミッションは3ペダルMTのみ
  • 有効期限中無事故&無違反(つまり1年)で、次の良好免許へステップアップできる

2)良好免許(有効期限は3年)

  • 普通免許で1年間無事故&無違反なら、次回の更新時にステップアップできる
  • 3.5L未満、280馬力未満のクルマまでなら運転を許可される
  • ミッションは原則3ペダルMTのみ。降格した人は一期分に限りAT許可
  • 有効期限中無事故&無違反(つまり3年)で次の優良免許にステップアップできる
  • 違反は2点以下の軽度違反1度まで。ソレ以上の点数&2度目は次回から普通免許に降格

3)優良免許(有効期限は5年)

  • 良好免許で3年間無事故&無違反なら、次回の更新時にステップアップできる
  • 排気量、馬力、トランスミッションに制限は一切ナシ
  • 違反は2点以下の軽度違反1度まで。ソレ以上の点数&2度目は次回から良好免許に降格
  • 悪質な違反に対しては、次回から一気に普通免許まで降格

補足:

  • 制限速度はクルマの安全性アップを踏まえ、平均20km〜30kmアップさせる
  • 身体的問題などで3ペダルMTを運転できない人に対しては、全免許で特例としてATが許可される
  • もしも免許ランク以上のクルマに乗ってるトコを捕まったら、本来の持ち主や貸したヤツも連帯責任を負う

・・・といった感じである。こうすれば免許取った後は最低でも4年は3ペダルMTを乗らなきゃならない→ある程度基本に立ち返ることになるし、大排気量ハイパワー車やAT車に乗るようになってからも免許による抑止力で安全運転になるのである。つまり免許取りたてのガキがハイパワーのスポーツカーに乗るためには、イヤでも小排気量のマシンからステップアップしていかなきゃならないワケである。ドライバーの人権?ワタクシは独裁者ですが、何か問題でも(笑)


ミッドシップの夢

 何ちゅーか、日本は恵まれすぎてると思うのである。免許取りたてのガキがニュル北8分台のクルマを買えちゃう国なんて、世界広しといえども日本ぐらいである。恵まれ過ぎてガラパゴス化してしまった、とでも言っておこう。でもまぁ【NSXコンセプト登場】という話を聞くと「コレならガラパゴスも悪くないんじゃね」って感じちゃうから不思議である(笑)

ココは素直に「正統派スーパーカー(゚∀゚)キタコレ!!」というのがワタクシの素直な感想である。ロー&ワイドなMRレイアウトの2シーター。王道中の王道、クルマの機能美を極限まで追い詰めた果てに辿り着くこのスタイリングに”萌え”を感じるはずである。感じないとしたらクルマの事が分かっていないか、買えなくて嫉妬しているかのどちらかである。


ミッドシップの現実

 でもって、オタクでAWDフェチのワタクシが気になってるのが(笑)このNSX特有の4WDシステムである。後輪は7速DCTに【ホンダIMAハイブリッドシステム】を組み合わせた直噴VTEC3.5Lエンジンで駆動させ、前輪は左右それぞれのモーターで駆動するという奇怪なシステムである。すんごい詳しい動画があったので、ソレを参照してほしいのである:

数年前のワタクシだったら諸手を挙げて大喜びしたであろうが、ワタクシも成長しちゃったんだよなコレが(笑)問題は3つほどある。パワーと重量とバッテリーである:

1)パワー:

  • 先代NSXのウケが今一つだったのは280馬力規制のため。やはりスーパーカーのキモはパワー
  • 良くも悪くもR35がベンチマークになってしまうため、ソレをどう克服するか

2)重量:

  • モーター3つとバッテリーで重量は結構嵩むはずだが、ソコをどーするのか
  • ソレを補おうとするんだったらアルミやらカーボンやらを多用しなきゃダメだが、そうなると値段は?

3)バッテリー:

  • 電池がなくなったら、ハイブリッドシステムはただの重量物と化してしまう
  • サーキット走行みたいな常にアクセル全開の場で、バッテリーがどこまで持ちこたえられるのか

というのがワタクシの疑問である。ワタクシがこのクルマを買ったとしても、フェラーリランボルギーニみたいにオフ会専用車にするつもりは毛頭無い。スーパースポーツだろうがなんだろうが、確実にサーキット持って行って全開で飛ばす。ソレがワタクシクォリティーである(笑)


 そう、日本車の美しさは”実用の美”だというのがワタクシの持論である。初代NSXが登場した時にフェラーリとポルシェが本気でガクブルしたのは速さだとかスタイリングとかじゃなく、そのスーパーカー離れした実用性とコストパフォーマンスゆえなのである。だからこそワタクシは新型NSXには速さとデザインだけじゃなく、FSWとかの30〜40分を問題なく走り切れる信頼性と、街乗りを余裕でこなせるぐらいの実用性と、多少高くてもいいから全てを委ねられる安心性を要求するのである。まぁまだ3年後の話だから侃々諤々やってもしゃーないので、今のクルマの2回目の車検を通すか否かを真剣に悩みたい今日この頃であった。