アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE BLUEPRINTS FOR MADNESS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「会社の目的はファンを作ること、顧客を作ることだ。そのためには、常識を変えたり、服(商品)を変えたり、世界を変えていかないと、ファンはできない」
By 柳井正

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ちょっと気になる1台
 さて長らく待たされた911GT3であるが【今月16日にオンラインでワールドプレミアされる】んだそうである。まぁソコんトコはフタ開けてみないと何とも言えないので、ネタにするのはまた来週って事である。ソレよりも何時の間にか【新型M3&M4のニッポン販売が始まった】んだそうで、そっちの方もワタクシとしては若干気になるのである。勿論M4の方で、FRの方もだけど、ソレ以上に今回新たに導入される4WDがである:

【新車レビュー!】新型BMW M3 & M4
M4は先代のに乗った事があるから、M4がどんなクルマなのかだとか、BMWの右ハンドルが如何に良く出来てるかはワタクシもソレなりに分かってるんで、買うにあたっての心配は殆ど無いのである。あと4WDってのは、単にワタクシの好みである(笑)新しいモンが好きなのもだけど、やっぱ4WD+2ドアクーペはワタクシの中でも強烈なジャスティスだからである(爆)

 唯一懸念される点があるとしたら、ミッションが今までのDCTではなく、ロックアップ機能付きのトルコンATになる事であろうが、ワタクシは然程気にしてないのである。まぁワタクシがもし買うとしたら選ぶグレードであるM4コンペティション(及びトラック)はAT一択なのもだけど、500馬力あってMTは色々とアレだからである:

馬力が上がる

大馬力を確実に伝えるためには強いクラッチが必要

クラッチが重くなって普段使いが辛くなる

( ゚Д゚)マズー

ソレを防ぐためにクラッチブースターを用いる

クラッチブースター使うとクラッチのダイレクト感が薄れ、クラッチ操作が楽しくなくなる

( ゚Д゚)マズー

故に「3ペダルMTは360馬力まで」が現在のワタクシのジャスティスなのである。実際に何処の欧州車メーカーも400馬力越えのクルマのMT購入は勧めてなく、ポルシェセンターでも「余程好きな人じゃなけりゃMTはおススメしません」と自社商品に言わせしめてしまうほどである。あとM4のミッションって現行スープラに使われてるのと同じなので、性能やダイレクト感等は然程問題にゃならんと思うのである。

*新規ファンは何処に
 でも何だかんだ次期愛車の選択肢は増えてきてるので、ワタクシとしても喜ばしい限りである。ホントは信頼性利便性コスパ云々を考えたら国産車が一番なんだけど、残念ながらワタクシのニーズを満たす国産スーパースポーツは今に至るまでR35以外出て来なかったのである(´ヘ`;)出る前は新型NSXが「エンジン縦置きMRレイアウトの4WD」「本格的ハイブリッドスポーツ」という萌え要素の塊だったのでムチャクチャ期待してたのであるが(笑)いざ実物が出てきたら「何故こうなった(´・ω・`)」と猿の惑星1のラストシーン並みに落ち込んだ事はロンマニアの皆様なら良くご存じのはずである(爆)


清水和夫によるHONDA NSX vs NISSAN GT-R NISMO 特別インプレッション! HONDA NSX vs NISSAN GT-R NISMO special Impression

PLANET OF THE APES (1968) - Lady Liberty Destroyed

 遅くて出来がアレな上にムダに高いのもそうだけど、一番はやっぱり「クルマ好きとして、このクルマにときめくモンが何も感じられなかった」って事である。この手のクルマをこよなく愛する人達に「マジかよ糞○×売ってくるッ!」って思わせる、圧倒的に輝くモンが無いのである(笑)ワタクシが前々から言ってる事だけど、今のホンダのスポーツカーって、従来のホンダファン以外を引き付けるモンが決定的に欠けているのである。NSX以外にもFK8シビックRやS660のオーナーをワタクシは何人か知っているが、その中で「NSXシビックTypeR/S660が最初のホンダ車です」と答えた人は、果たして何人いたか分かるであろうか?答えは「たった1人」である。


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 そう、スポーツカーの至上命題の1つである「新規ファンの獲得」を、現行のホンダ製スポーツカーは殆ど成し遂げていないのである。上記のBMWやポルシェみたいなブランドを形成し切ってるトコならば、伝統を貫くだけでも新規顧客の方からやって来るであろう。じゃあホンダにBMWやポルシェのようなブランド力があるのかと問われたら、ワタクシの答えは「ノー」である。ホンダにそんなブランド力があるのであれば、フィットやNシリーズの薄利多売なんてする必要が無いからである。トヨタは薄利多売と同時にスープラやGRヤリスをあの値段でガンガン売る事が出来ているが、ホンダにゃソレが殆ど全く出来てないのである。いくらホンダファンの熱量が高くても、ソレは先細りする事必至なのである。

*オタクの話は聞くべからず
 そう、コアなファンって思った以上にアテにならないのである。その例がコルベットである。何故コルベットが現行のC8から今まで続けてきた「リーフスプリングサスのFR」って伝統を捨てて、コイルスプリングのMRになったのか。速さの追求でMRのが有利なのもだけど、一番の理由が「従来のコルベットのままじゃ新規顧客が開拓できないから」である。GMがリサーチした結果、コルベットの一番多い購入動機は「旧型からの乗り換え需要」だったんだそうである。つまり古い顧客が延々と乗り継いでるだけで、シェアそのものは横這いだったって事である。だから従来のファンにソッポ向かれるリスクを負ってでも新規顧客の獲得&シェアの拡大を目指したんだそうである。


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 この作戦はどうやら上手く行ったっぽくて、今までずっと欧州スポーツ乗ってた人や、欧州からのオーダーが増えたんだそうである。ソレと同じ事を13年前にやったのがR35で、従来の”スカイラインGT-R”ファンから批判を浴びても、ソレ以上にグローバルに新顧客をゲットできたんだから、結果的に大成功と言えるのである。R35が初めての日産車だったオーナーは結構多く、ワタクシもその1人である。そう、メーカーの顔となるフラグシップスポーツカーは単に速いだけではダメであり、新しい顧客を呼び込みブランド力を高めるという大いなる使命があるのである。どんなに有能であっても、他人に好かれなきゃ上へは行けない。人もクルマも、そういうトコは変わらないんだなと思う今日この頃であった。

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