アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WORLD OV WORMS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「知識に埋もれて、知恵が見つからず、情報に埋もれて、知識が見当たらない」

By トマス・スターンズ・エリオット


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*知識の次元

 友達付き合いしていて一番厄介なタイプな人間は?問われたら、ワタクシは「中途半端にアタマの良いヤツ」と答える。分かりやすく言えば「400年に1度だけ2月29日がない閏年がある」という知識だけで満足しちゃうヤツである。俗に「○○オタク」とか呼ばれるヤツは9割以上コレである。正真正銘頭の良いヤツってのは「何故400年に一度なのか?」と疑問を持ち、ソコから更に掘り下げて考えるヤツの事である。でもって、正真正銘アタマの良いヤツってのは概して謙虚である。何故なら掘り下げれば掘り下げるほど知識はどんどん深く広くなっていき、知れば知るほど自分の知識の無さを実感させられるからである。


 中途半端にアタマの良いヤツの何が厄介かといったら、中途半端にチヤホヤされやすい→中途半端に傲慢になりやすいからである。ガチでアタマの良いヤツは、むしろ逆にチヤホヤされにくい。モノの考え方の次元が違うから親近感が沸かない→理解されないか、雲の上の人扱いされるかのどちらかになるからである。が中途半端にアタマの良いヤツは考え方の次元が同じ→親近感が沸きやすいから”凄さ”が分かりやすいのである。例えばバッティングに伸び悩む人に対して「基礎練習は先人たちが残した練習法の集大成」とか言う”逝っちゃった”人と(笑)過去の有名選手の細かいポイントを具体的に挙げて説明する人、どっちがフツーの人にとって親近感が沸くのかは説明するまでもあるまい。


 でもって、こーゆー風に中途半端な知識で中途半端にチヤホヤされたヤツってのは、ソレによって「自分は凄いんだぞ<(`^´)>賢いんだぞ」って天狗になって知ったかぶりを始め、知識がないヤツをバカにし始めたり、頼んでもいないのに知識の押し売りなんかを始めちゃたり、果ては「世の中は間違ってる」とか厨二病こじらせちゃうヤツが実に多いのである┐( ̄ヘ ̄)┌前にも言ったと思うが、いくらレアな食材を数多く食卓に並べたとしても、ソレを調理しなければ何の意味もないのである。正真正銘アタマの良いヤツとは、優れた”料理人”に他ならないのである。


*本日の読書

 かく言うワタクシも似たようなモンだったのである。数年前のワタクシのブログを読み返してみると、ググれば分かるような知識の羅列が多い事多い事(^_^;)あの頃対人トラブルが多かったのは、上記から鑑みれば当然の帰結だって話である(笑)

MOTOR FAN illustrated vol.64

MOTOR FAN illustrated vol.64

昔はマニアックな本屋へ行って洋書を仕入れてまで手に入れていた知識ってのも、今じゃ国内にも優れた本がある&アマゾンでポチれば探すのも全然苦労しない。上記の「○○は××である」という単純な一次元的な知識に価値が無くなったのは、つまりそーゆー事である。大事なのはメタ思考、つまり「○○は何故××なのか」と知識を掘り下げて、更なる高次元でモノを考えることだと思うのである。というワケで、この本の中身の解説はムダだと思うんでパス(笑)

ずっと楽しませてもらった「生徒会の一存」シリーズも、本編はコレで最後なのである(´・ω・`)ワタクシはこの作品独特のエキセントリックなギャグが好きだったんでまだまだ読みたいというのが正直な感想であるが、今後マンネリ化して話がダレる事を考えたら、コレはコレで限のいい終り方だと思うのである。何ちゅーか、コレ読んで改めて思った事は「クルマにおけるデザイン同様、ラノベのキモはやっぱりイラスト」だという事である(笑)

Pumpkin Scissors(15) (KCデラックス)

Pumpkin Scissors(15) (KCデラックス)

「今最も過小評価されているマンガを1つ挙げろ」と言われたら、ワタクシは間違いなく「パンプキン・シザーズ」と答える。世界や社会が大きく変革しようとしている時期における価値観の入り乱れ、老朽化して形骸化して腐敗した社会秩序の描写、そしてその混沌とした世の中で生きていく人たちのドラマと駆け引きいった、従来のマンガにはなかった視点で書かれている点がワタクシ的には斬新で面白いと映ったのである。ワタクシ的にはこのドロドロして緊迫感に溢れた登場人物どうしの駆け引きが大好きなのであるが、ソコが難しかったんだろうなと思うのである(^_^;)


*パクリだけどオリジナル

 最初は知識を並べ立てないでネタが出るのかと思ったのであるが、書いてみると結構出るんでビックリである(笑)てゆーか、ホントの意味でオリジナリティーのある文章書こうと思ったら、ネタが無かろうが知識が無かろうがボキャブラリーが無かろうが、結局はテメェの言葉で書くしかないのである(^_^;)インターネットや本だとかでネタを拾ってきても、何らかんら言って速攻バレる。気になった文章をドラッグしてググれば、どんな文章だって一発である。


 以前の”師匠”の言葉である「個性というものは突き詰められた自分流」というが、つまりそういう事なのである。まずは模倣から始まって、無用な部分を削ぎ落とす&必要な分を足し続けていけば、何時かはソレがオリジナルになる。ホントは100%パクリだけど、ソレを改変したり組み合わせていく内に、コレが何故だか知らないが世間では”オリジナル”に昇華しちゃっていたりする。冗談の様でホントの話である。まぁ、コレ以上話すと更にややこしくなるんで(爆)さっさと寝るに限る今日この頃であった。