アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE BLEEDING

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「いやー、もうそれはアニメファンの人のポピュラリティ(ウケるもの)はメカと美少女ですね。それが永遠のポピュラリティ。アニメファンの男にとってのポピュラリティは、それ以外はなんにもないわけで。とにかくメカと美少女さえ出てれば基本はOKですよ。もう30年来以上、延々と変わってない。宮さん(宮崎駿監督)の時代から何にも変ってない。宮さんだってメカと美少女。エヴァにしてもメカと美少女ですよ。自分もそうだからわかるけど、やっぱりメカと美少女だと思うんですよ」

By 庵野秀明


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*親指の上手な使い方

 前回のサーキット走行で大まかに分かってきた件の「後輪を使ったブレーキング」であるが、未だにクルマで公道に出るたびに練習中である。F教官がやったように最初にグッと素早く踏み込みつつも後輪がシッカリ使えている。あの感覚を身に付けるためである。でもワタクシが真似をしてグッって踏み込むと、ノーズダイブしたままリアが浮かび上がってこないのである(^_^;)ソコんトコSオーナーに聞いてみたら「グッと踏み込んだ後、僅かに力を抜いてノーズを浮かせて、ソコから更に踏み込む」らしいのであるが、今度は力を抜きすぎて荷重が反動で後ろに行き過ぎて、その結果シーソーみたいにギクシャクしてしまう(A^_^;)余りある力ってのは、抜くのも一仕事なのである(笑)さてどうしたモンかと悩んでいたら、ふと気付いたのである・・・

            |
        \  __  /
        _ (m) _ピコーン
           |ミ|
        /  .`´  \
          ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         (・∀・∩< そうだ!足じゃなくて、指の力を抜けばいいんだ!!
         (つ  丿 \_____________________
         ⊂_ ノ
           (_)


足って思った以上に細かい動作が出来ないモンなのである。が、コレが指となれば話は別。足全体を引くんじゃなくて、足の親指を持ち上げる感じである。そうすれば結構細かい力の入出力に対応できちゃったりするのである。具体的に言うとこんな感じである:

ロック値を10だとして、8ぐらいまでグッと踏み込む

そうすると慣性の法則で荷重が前に行ってノーズダイブする

そのまま踏み込むと、前輪だけでブレーキする形になる

( ゚Д゚)マズー

単純に足を持ち上げる

抜きすぎるとスプリングの反動で今度は後ろに行き過ぎてしまう

また踏み戻すと今度はまた前に行き過ぎて、シーソーみたいになってしまう

( ゚Д゚)マズー

ソコで8までグッと踏んだ後に、親指だけを持ち上げて力を抜く

そうする事で適度に荷重が抜け、前後均等になる

そうなったら今度は親指で押し込むようにして、ブレーキが一番おいしいロック手前の9.9まで踏み足

4輪均等に美味しくブレーキがかけられる

(゚д゚)ウマー

・・・てな感じである。レーシングシューズは言うまでもなく、ちゃんとしたドライビングシューズってのは指が動きやすいように出来ているのである。恐らくはこうした細かいペダル操作のためにそうなっているのであろう。次回のサーキット走行までに是非ともモノにしたいテクニックである。


*久々のアニメ

 説明不要なぐらいワタクシはガチのオタクであるが(笑)実はアニメは殆ど見ないのである。何ちゅーか、ただ座って観てるだけじゃ退屈なのである(爆)アニメが基本完全受動的なコンテンツ(つまり自分から能動的に絡む余地がない)のもそうであるが、見た後に反芻したくなるような作品が殆ど無いからである。でも全く見ないというワケではなく、時々「面白そうだな」と思う作品は観る事もある。今更過ぎる話であるが【魔法少女まどか☆マギカ】をようやく見たのである。以前から相当話題になっていた&【プレイステーションストア】で1話350円でレンタルしてたんで、ソレだったら観てみようと思ったワケである。1日1話ぐらいのペースで3日前から徐々に観ていくつもりだったが、気が付いたら一昨日と昨日の内に全12話観終わっていたりする(核爆)気が付いたらグイグイと作品の世界に引きずり込まれてて、終わって現実世界に引き戻された時の虚脱感。アニメに限らず”名作”と呼ばれる作品で味わう典型的なソレを久々に味わったのである。


 何が良かったかと言ったら、まず最初に「アニメであることの利点を最大限活かし切っている」ってトコである。絵が動いて、音楽があって、声があって、三次元では不可能な表現方法がある。ワタクシが「魔法少女まどか☆マギカ(以後まどマギ)」観て最初に思ったのは「コレ小説やマンガでやったら、絶対面白さ半減するわ。ハリウッドで実写化?スティーブン・スピルバーグジョージ・ルーカスジェームズ・キャメロンがトリオ組んだってムリだ」って事である(笑)アニメに価値があるとしたら、ソレはその作品がアニメでしかできないような表現をしてる場合である。ワタクシが最近のアニメに興味が湧かないのは、アニメじゃなくて「絵が動いて音楽が鳴って喋るマンガやラノベ」ってヤツが実に多いからである。そんなシロモノ観るぐらいだったら、原作読んで脳内でイメージ膨らました方が楽しいし想像力が磨かれるのである。


 もう一つは「図抜けた”何か”は無いけど、全部のクォリティーが高くてバランスが良く、結果全体として面白い」ってトコである。キャラデザインがすごく良いワケでもないし、音楽がすごく良いワケでもないし、かと言って脚本がすごく良いワケでもない。単体では大したことないけど、コレが絡まってくると途端にケミストリーが起こるって話である。スポーツで言うトコの常勝軍団ってヤツのソレと一緒で、それぞれの要素が互いに互いの短所を補ってる&長所を伸ばしてるって感じで、穴が無くて長所が伸びているから結果強くなる。まどマギも似たような感じである。ポップなキャラクターデザインと近未来的な世界観とダークファンタジーな脚本。一見バラバラに見えるけど、作品にするとまとまっちゃうのであるコレが。コレは理解してやるモンじゃなくて、ある意味センスが最もモノを言うトコなのである。


*裾野の広さと頂点の高さ

 スポーツは裾野の広さ(つまり競技人口の多さ)が頂きの高さ(つまりレベルの高さ)を決めるというが、ジャパニメーション(日本アニメ)の場合も同じことが言えるとワタクシは考える。ジャパニメーションのレベルが高いのは、日本でのアニメの浸透度が並外れて高いからである。作品が山ほどあって、観るファン達の目も肥えていて、生き残りをかけて常に切磋琢磨しているから、結果として優秀な作品と優秀な人材だけが生き残って育つ。そして時間の経過と共に良くてもムダな部分は削ぎ落とされ、良くて残ったものは更に洗礼される。日本のアニメと海外のアニメを見比べると、やっぱ違うなと思うトコは結構あるのである。何ちゅーか、ジャパニメーションの方が”さりげなく細かい”のである。所謂「神は細部に宿る」ってヤツで、誰も見ないような細かいトコまで良く作ってあるのである。しかもソレは意図的にやったのではなく、自然発生的なのである。


 日本のクルマも似たような事が言えるんじゃないかなとワタクシは考えている。つまり海外のアニメファンが置かれてる環境ってのが、今の日本のモータースポーツ愛好家の置かれている環境に近いモンがあるんじゃないかなってワケである(笑)R35開発責任者の水野氏が【World of GT-R】ってのを展開してるのも、トヨタが【AREA 86】を展開しようとしてるのも、アニメと同じように「クルマを文化として定着させる事こそが、日本でクルマを発展させる唯一の方法である」って事を欧州のクルマ界を見て知ってるからじゃないであろうかと思うのである。日本でアニメがコレだけ進化したのは、日本人にとってアニメは単なるエンターテイメントじゃなくて、文化だからである。さて実は明日は朝早かったりするので、そろそろお終いにしたい今日この頃であった。