ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「ユーザーの立場で考えた場合、多少でも不利となりうる要素は決して採用すべきでない」
By フェルディナント・ポルシェ(ポルシェAG創業者)
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*凡庸な小さき世界
クルマは道具。ユーザーはスペックや中身なんかどうでもいいと考えている。欧州や北米を追い越して、世界最先端のクルマ文化、先端デザインに行きついているのがニッポンであり、軽自動車である。トヨタの中の人のだと思った?残念、【ホンダの中の人の言葉】でしたである。今のホンダが見る影もないのは分かっていた事であるが、まさかココまで酷いとは完全に予想外である(´ヘ`;)小型車?効率の良いクルマは重要だから、大変結構である。大衆向け?圧倒的多数のユーザーにとっては「クルマ=道具」なんだから、ソレも大変結構である。何が問題なのかといったら、そーゆークルマ作りはホンダのやる事じゃないって話である。例えるのならば、柔道の金メダリストがプロレスで荒稼ぎしてる。そんな違和感なのである(笑)
一昔前のホンダってのは、何ちゅーか「インテリ層や立場のある人が好んで乗るクルマ」的な印象だったのである。有名大学の学生が移動用にシビックやインテグラを好んで乗ったり、医者や弁護士といった堅い職業の人が「多忙な日常からのちょっとした脱出」としてS2000やNSXを足に使う。中途半端な成金連中と違って、こーゆー人たちはカネ持ってても使い方はシビアである。その反面、ホントに使えるモンに対しては多少高くてもカネを出す。そういう人たちに存在を認められ愛用されてきたのがホンダ車であり、そのブランド力を以って2輪&4輪で世界を席巻したからこそ、今のホンダがあるのである。そーゆーインテリ層や立場のある人が好んで乗ったからこそ「ホンダ車パネェ」って感じにそうでもない人もついてくるのである(笑)
今のホンダの何が問題かといえば、このインテリ層や立場のある人をほぼ切り離してしまった事なのである。ワタクシに言わせれば、こういう顧客をシッカリ押さえる事こそメーカーにとって大事なのである。こういう人たちはモノを見る目が多少なりともあるし、そう簡単にトレンドや風評に流されたりはしないし、ちゃんとしたモンを作れば買ってくれるのである。でもって「インテリ層や立場のある人御用達」というお墨付きがクルマを知らない人も安心させるし、ブランドが強固になればちょっとした経済にも流されなくなる。こう言っちゃアレだが、中の人の言う「中身や機構に一切興味を持たない、クルマを道具としてしか考えてない人」ってのは、一番頼りない購買層なのである。値段だとか風潮に簡単に流されるし、自分の意志でモノを選ばない、そういう人は「○×(偉い人や有名な人)が使ってたから」で選ぶ場合が少なくない。だからインテリ層や立場のある人に支持は大事なのである。
*紙とダイキャストのクルマ論
ワタクシは前々から言ってるのであるが、クルマに限らずニッポン製品は「安くて高性能」を止めろって事である。価格競争では圧倒的に安い新興国勢に敵わないし、高く売ろうと思ってもブランド力が無いから売れない。今ホンダが陥ってる状況がコレなのである。その話は取り敢えず置いといて、何時ものコレである:
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2012/06/15
- メディア: ムック
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まだ読み終わってないので詳細はパス。ワタクシ的に面白いと思ったのは「この雑誌は86/BRZを評価していない」という点である。というのも他の試乗ありきの雑誌や、チューニング屋の広告を掲載してる雑誌とは違い、この雑誌はクルマ工学の見地から評価するからである。ソレによると86/BRZのエンジンは「ボタンを掛け違えた時代錯誤なエンジン」であり、足回りのジオメトリーは「FRを理解していないセオリー無視の設計」という事なのである(^_^;)無論ワタクシは設計や効率には表れない価値が86/BRZにある事を知っているから一概に賛成はしないが、この様に違った側面からの反論がある事は良い事だと思うのである。
週刊 Nissan (ニッサン) R35 GT-R 2012年 6/26号 [分冊百科]
- 出版社/メーカー: ハーレクイン社
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気が付いたらこのシリーズも21巻目、よーやく5冊必要なバインダーの内の1つが埋まったのである。文章で説明するのも面倒くさいので、写真で今現在の出来を示すとしよう:
この様な感じでエンジンルーム周囲とリアの足回りが出来上がったのである。ようやくココまで来たと言うか、まだまだ先は長いと言うか(^_^;)ぶっちゃけた話「もう1/1があるから良いんじゃね?」とも思い始めているが(笑)ココまで来て引き返すのはワタクシの名が廃るってモンである(`・ω・´)40巻突破したらまた写真をアップするので、また暫しお待ちあれ。
*ル・マンで一番長い日
さて、クルマ好きなら今日が何の日かはもうご存知であろう。今日は【ル・マン24時間レース】の日である。インターネット観戦を知って以来、24時間レースの楽しみ方が増えたってモンである。ただ単純に衛星放送経由で中継を見るのもそうであるが、リアルタイムで順位や区間タイムを追ったり、ネット経由で有名チームのオンボードカメラ映像を堪能したり、リアルタイムで某掲示板の実況を読んだり。テレビ時代には考えもつかなかった観戦方である。真っ暗闇のサルトサーキットをライトの光源のみで時速300km/h超で駆け抜ける緊張感。夕暮れや夜明けの美しさ。そして優勝→ウィニングラン→ピットに帰ってくる時の何とも言えない余韻。ドライバーやピットクルーたちのリアルタイムな歓喜の声。全てが最高である。
ワタクシはトヨタ車が大嫌いであるが(笑)今回ばかりは【トヨタチーム】を贔屓させてもらうとしよう。何ちゅーか、ただ単なる燃費節約の手段でしかなかったハイブリッドが、レースでどの様に化けるかが見たいのである。ワタクシの持論は「モータースポーツは究極のエコ」であるが、今回やってる事は「エコ技術を究極の速さに変える事」だからである。エコカーとスポーツカーは違うモノだと思われがちなのだが、どちらも「究極のクルマを作る」という点で目指す場所は同じなのである。ソレを良く分かってるのが豊田章男シャッチョ率いる今のトヨタであり、全く分かっていないのがサラリーマン社長率いる今のホンダなのである(爆)さてそろそろレースも面白くなって来る頃なので、観戦に戻ろうと思う今日この頃であった。