アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

HVIS LYSET TAR OSS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「本当はみんな知っているはず。わがままを通す方が、我慢するよりずっと難しいということを。だから、みんな我慢のほうを選ぶ。そうして”我慢と引き換えに手に入れられるもの”のことばかり考える」

By 唯川恵


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*一般大衆>>>オタク

 以前から主張している通りであるが、ワタクシはソーシャルゲームをゲームとして認めていない。戦略も駆け引きもへったくれも無い。ただカネをかけて強いカードを買い揃えて並べて、ちょっとの運があれば勝てる。コレの何処に楽しさがあるんだって話である┐( -"-)┌ゲームってのは純粋にテメェの身体と頭脳とセンスをフルに駆使するから楽しいのである。自分の長所を最大限武器にして、相手の短所を見抜き、一長一短ある自分の能力を上手く使い分けて困難な状況に立ち向かうのである。その非日常的なシチュエーションで自分自身の能力をフルに使い切ったという充実感。コレは課金なんかじゃ絶対に得られない快楽なのである。コレも既出であるが、ニッポン初のプロゲーマーであるウメハラの有名な1シーンで、通称「背水の逆転劇」と呼ばれるソレである:

コレがどれだけ凄いのかを野球に例えると、9回裏フルカウント1対10の絶望的な状況から、10連続ホームランを放ってサヨナラ逆転勝ちするようなモンなのである。故に観客はギリギリまで諦めず冷静であり続けた強靭なメンタルと、最後の大技を咄嗟に出せた判断力と、ソレを実行に移すだけの能力を持ったウメハラに対し強烈なスタンディングオペレーションで称えたのである。ただひたすら課金に課金を重ねた勝利には、こんな感動なんか無いのである。


 だからソーシャルゲームなんぞ流行り病で終わるだろう・・・と思っていたらそうでないっぽいのである(´・ω・`)ワタクシみたいな考え方をするゲーマーは実はコア層だったみたいらしく、大多数を占めるライトゲーマーはそうは考えてないみたいなのである。ライトな人にとっては趣味とは「ヒマな時間をつぶすためのツール」以外の何でもないのである。だからゲームはやり易い&簡単に勝てるモンが好まれるっちゅー話である。でもってそういう連中には競争心だとか名誉欲とかが無いのかと言われたら「ノー」であり、そのために自分を高める努力を惜しまないのかと問われたらコレも「ノー」なのである。つまり課金システムってのは、そーゆーライトゲーマーが心の奥底に持つ「ゲームはしたいけど面倒くさいのはイヤ」「勝ちたいけど汗臭い努力はイヤ」「目立ちたいけど苦労するのはイヤ」という横着心を最大限煽り立てるシステムになってるのである。全く以って、このシステムを考え付いたヤツはある意味天才だと思うのである( ̄〜 ̄;)


水平対向エンジンって何ですか?

 ロンマニアの皆様には敢えて説明するまでもないが、ワタクシはオタクである(笑)でもって、友人も非常に少ない(爆)だから何ちゅーか、モノの見方がコア層よりになってしまいがちであり、ソレを訂正するのが非常に難しいのである(^_^;)ワタクシは以前から「今のスバル車\(^o^)/オワテル」と言い続けてきたのであるが、そうやら世間一般では【スバルが好調で太田市が活況に沸いている】という風に前向きな評価の方が多いっっぽいのである。しつこいようだが、ワタクシはスバル車の実力は認めているのである:


こーゆー風に悪路や悪条件下でもシッカリ走れるAWDをマジメに作ってるのがスバルの良さだとワタクシも認めているのだが、ワタクシ的に言えば「最近のスバルは余りにも大衆迎合すぎて、面白みが半減かソレ以下に減ってるんじゃないか」という事である。MT設定は益々少なくなるし、ずんぐりむっくりでカッコ悪いし、走りをスポイルするだけで何の良さも無いCVTの全車導入。そりゃ無いんじゃないのってのがワタクシの見解なのである。


 が、よくよく考えてみたら、一般的なユーザーなんてソコまでクルマを考えてなかったんじゃないかって話である。フツーの人にとっちゃ、クルマなんて家電の一種なのである。大事なのはどれだけ荷物を積める&人を乗せられるか。燃費と値段はどの位で、AWDを設定したらプラス何諭吉か。安全装置は充実してるか。ソレだけである。エンジンを上まで回す事も無ければ、己の分身として愛でる事も無く、走る事の楽しさも求めちゃいない。ぶっちゃけた話、虎の子の水平対向エンジンですら、納車から一度もボンネットを開けて拝まない人も少なくないのではないかと思うのである。そんな層を中心に据えて「昔のモデルよりも室内大きくしたからたくさん入るし、AWDグレードでも全然安いし、昔と比べて燃費も良くなったし、しかもアイサイトというスペシャルな安全装置付き」と宣伝すれば、ワタクシみたいなコアなヤツが1〜2人離れていっても、代わりにライトユーザーが5〜6人は入ってくるだろう事は想像に難くないってワケである。


*価値との戦い

 確かに経営戦略としてはソーシャルゲーム各社やスバルや国産メーカー各社のやってる事は正しいかも知れないし、実際正しいのであろう。が、気に食わない。コレがワタクシの素直な感想である。何故ならゲームもクルマも単なるモノではないからである。この方法を認めて応援するって事は、ゲームやクルマの価値の低下を黙認する事であり、一介のゲーム好き&クルマ好きとしてソレは容認できないって話である。容認したらどうなるかは、今のJ-POPや地上波を見れば明らかである。皆が皆、売れる方に全集中したせいで、一部を除いて全滅状態。シーンの質が下がってファンが益々離れて行けば行くほど、業界は更にリソースを集中させて、結果更に悪循環を招いている。売れ筋商品に集中するのは企業として当然の事である。が「売れ筋に集中する」のと「売れないモンを放置したり切り捨てたりする」のとは話は別である。価値が下がったら市場そのものがダメになる、コレ経済の基本である。


 最近のトヨタが偉いなと思ったのは(まぁ向こうはプロだから、素人のワタクシ如きが気付くような事なんて既に知ってると思うのだが^_^;)この点に気付いてクルマの価値を上げていこうとしてるトコなのであり、その先兵が86/BRZだとワタクシは考えている。確かに86/BRZはお世辞にも完璧とは言えないクルマだし、一度ソレで全開走行した事のあるSオーナーに至っては「全然詰めが甘い、アルテッツァの再来」とまでボロクソ言われてしまってる次第である(笑)でも「クルマの楽しさを多くの人に知ってもらう→クルマの価値を上げていこう」という心意気だけはワタクシは大いに買うし、同じ事考えてNSX&その派生型でスポーツ復活するホンダの心意気も大いに買う次第である。ワタクシは元GDB(E型)オーナーであり、スバル車の真髄の片鱗を味わった事があるだけに、スバルにもクルマの価値を見直すことを期待しながら締めようと思う今日この頃であった。