アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE PRIVILEGE OF POWER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「勝つというのは生き残ることだ。五分の魂を失わないで生き残ること。それが勝つということだ」

By アラン・シリトー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*勝利の美酒は生きてなきゃ飲めない

 初っ端から過激な事を言わせてもらうとしよう。ワタクシはいじめを理由にした自殺を容認しないし、したくはない。その理由は「命の対価としては割に合わなさ過ぎるから」である。何故なら先日も述べたように「いじめっ子=基本勝ち組」なのであるから、反省なんぞするはずがないからである。分かりやすいのが大津市の田舎っぺ共のソレである。この【加害者家族側】や【教育関係者側】のやり取り見ればわかるが、このクズ共に抗議するために命を投げ出すなんて、イスカリオテのユダが銀貨30枚(蛇足だけど約3諭吉ぐらいの価値)でキリストを裏切った以上に割に合っていないのである。たとえ裁判で全面的に勝訴して、社会的制裁を十二分に受けたとしても、この連中は反省なんてしないであろう。ワタクシらの税金からのナマポを恥じる事無く受け取り、国や世論や被害者一族を恨みながら、連中はコレから先も他人に迷惑かけながら生きていく。そんな気がしてならないのである。


 一番の復讐は「生き残って成功する」である。親だろうが学校だろうが何だろうが迷惑をかけるだけかけまくって、あのクソみたいな市から脱出して、この最悪の経験から最高の教訓を得て、あの時の誰よりもビッグになって。そんでもって「私がココまで成功したのは、あの中学時代の辛い経験のお陰です」とガツンと言ってやる。コレこそが最高の復讐方法だとワタクシは考える。あの田舎っぺ共は反省しないだろうけど、自己顕示欲と出世欲は人一倍持っていそうだから、この方法が最も大きなダメージを与えられると思うのである。こう言うと「ソレが出来るのなら最初からやってる。出来ないから自殺したんじゃないか」と言う人もいると思う。が、更に厳しい事を敢えて言うが、こういうのは本人がやらなきゃダメなのである。他人は幾らでも助けることは出来るが、最初の一歩だけは本人が踏み出さなきゃダメなのである。


*まずは話を聞こう

 ワタクシもいじめられっ子だった時代があるから分かるのであるが、いじめられっ子が一番望むことは何かといったら「話を聞いてもらいたい」なのである。いじめで自殺しちゃうような子ってのは、話を誰にも聞いてもらえなかった+かと言って自分で解決できなかったからそうしたのである。だからただ単に「死んじゃダメだ!」というだけだと、いじめられっ子側にとっては「(後で色々と面倒くさいから)死んじゃダメだ!」って聞こえるのである。そうすると当然「どうせ誰も分かってくれないんだったら、色々と面倒くさくしてやる!!」って短気を起こしちゃう子も出てくるワケである。だからまず本気で話を聞く。事の解決なんぞしなくったっていいし、出来なくったっておk。まずは本気で話を聞く。ソレだけで溜まったガスは抜けるモンなのである。


 ワタクシの経験を話しても良いのであるが、ワタクシの場合ワタクシ自身がアスペルガーであるという事→いじめの原因が十中八九ワタクシ由来だったんで、殆ど参考にならないと思われる(笑)因みにどうしたのかというと・・・

客観的な思考をジャマする首の皮一枚残ったプライドをかなぐり捨てる

その上でワタクシ自身の欠点を徹底的に炙り出す

炙り出した後は、ソレに対して解決策を模索する

模索できたら、解決できるモンから順次解決していく

後はソレをひたすら繰り返し積み重ねる

気が付いたらいじめっ子よりも上に立っていた

(゚д゚)ウマー

・・・という感じである。他人を恨んだり嫉妬したりするヒマやエネルギーがあるんだったら、ソレを自分を高める方向に持って行こうって話である。フェラーリ乗りを見つけて「あの若さでフェラーリ乗ってるんだから、きっとロクでもない商売に違いない」だとか「フェラーリよりもチューンしたインプやランエボの方が速い」とか考えてモヤモヤするなんてムダである。ソレだったら「どうすれば自分もフェラーリ乗れるようになるか」という事を考えて、浮かんだアイディアを一つずつ試した方が遥かに有意義だって話である。


*頼もしい第三者

 ワタクシがそう考えられるようになったのも、全ては”師匠”に出会って以来の事である。ウチの”師匠”は兎に角ワタクシの話を偏見持たずに聞いてくれたのである・・・が、その反面”師匠”は完全にワタクシの味方というワケでも無かったりする(^_^;)ワタクシが悪い場合は容赦なく「残念だけどソレはお前が悪い」とハッキリ言ったし、今まで「俺がお前を守ってやる」と一度も言った事ない。ソレどころか「俺はお前がどうなろうが知ったこっちゃない」である(笑)たとえ全然助けちゃくれなかったとしても、やっぱ話を聞いてくれるのと聞いてくれないのじゃ大違いである。話を聞かずに肯定するのと、話を聞いた上で否定するのと。どっちが重要なのかといったら、やはり後者である。


 だからワタクシは「いじめられっ子の話を聞くための第三者機関」というのを作ってみたらどうかなと思うのである。学校や家族や自治体からも独立していて、誰からの圧力も受けないぐらいバックボーンがシッカリしていて、でもって各サイドの話を中立的な立場で聞いて判断する機関である。政府機関で作るとか、国連主体で作るとか、民間でNPOを設立するとか、あるいは大企業が社会福祉目的で設立したっていい。ホントなら言い出しっぺのワタクシが出資する&ワタクシが代表としてオーガナイズするのが一番良いのだろうけど、生憎ワタクシはビンボー&アスペのワタクシにリーダーとして必要な人心掌握術なんぞあるワケないので、どうかソコんトコはご勘弁を(笑)


 サポートはどんな形でも幾らでも出来るのであるが、でもやっぱ一番肝心なのは「いじめっ子自身の覚悟」だとワタクシは思うのである。どんなに辛く苦しくても、でもやっぱ最初の一歩と最後の一歩だけは勇気振り絞って自分で踏み出さなきゃダメである。徹底的にサポートするのは簡単であるが、問題はその後である。中学校では何とかなったとしても、高校は?大学は?会社では?って話である。ソコんトコが全然ダメで、いじめから逃れたものの引き籠ってニートになってしまったヤツは結構いるし、ワタクシの知人にも実はいたりするのである。だから客観的にダメなトコはダメとシッカリ言う必要があるのである。さて、マジメな話ばかりで胸焼けしててしまったロンマニアの方々のために(笑)そろそろお暇しようと思う今日この頃であった。