アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FALLEN

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「文化は無からの創造ではなく、伝統からの創造である。過去を失うものは、未来をも失うだろう」

By 加藤周一


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*馬と籠

 何ちゅーか「可夢偉\(^o^)/オワタ」って感じがひしひし伝わってくるのである(-"-;)モータースポーツ属性のあるロンマニアの方なら既にご存知かも知れないが、やはり当初の予想通り【来年のザウバーにゃ可夢偉のシートは無い】んだそうである。可夢偉が残念ながら「カネならこっちから出すからウチに来てくれ!」というようなドライバー(まぁそんなのは現役の中でも一握りしかいないから、ムリな相談ってモンだが^_^;)でなかったのもそうであるが、やっぱスポンサーの偉大さを思い知った次第である。フェリペ・マッサ曰く「トップ3以外のチームのシートはカネで買うモン」と言っていたが、つまりそーゆー事である。チームメイトのペレスも今度入るグティエレスも、背後には中南米最大の電話会社テルメックス&世界一の富豪カルロス・スリム・ヘルという超強力なスポンサーがいるのが一番大きいのは今更説明の必要もないであろう。ソコで可夢偉側も【個人スポンサーを募集】し始めてるのであるが、ワタクシはソレも厳しいと思うのである。


 何故かと言えば、ニッポンにゃ「速くて美しい馬をステータスシンボルにする狩猟民族文化が無いから」である。欧米ってのは基本的に狩猟民族である。狩猟民族にとって大事なのは何と言っても移動力、つまり馬であり船であり飛行機であったりである。だから欧米みたく狩猟民族が主流の社会においては「移動力=力」であるがゆえに、素晴らしい移動手段やソレを使いこなす能力を持つ事が英雄視される一因になるってワケであり、毛並みの良い速く走る馬を持ってる&ソレを乗りこなす馬術テクニックは言わばステータスシンボルなのである。もうココまで言えばわかると思うが、現代においては「馬」が「クルマ」に取って代わられてるって事であり、故に素晴らしいクルマやドラテクが賛美される→その究極であるモータースポーツ&頂点であるF1の地位は、最早説明の必要もないであろう。ニッポン以上に不況が深刻な欧州がモータースポーツ止めないのは、モータースポーツが単なるスポーツじゃないからなのである。


 でもってニッポンはバリバリの農耕民族である。農耕民族にとって大事なのは「土地から動かない事」であり、偉くなればなるほどその土地から動かない&大事なのは向こうからやってくるようになるんだから、速く走る必要性なんてないって話である。だから移動手段は馬よりも籠なのである。どうせあんまり動かないんだからゆっくりの方が良いし、籠の方が乗り心地が良くて楽チンである。もうココまで書けばお分かりかと思うが、ニッポン人にとっての「クルマ」ってのは、この「籠」の延長線にあるのである。だから毛並みが良くて速く走れる馬なんてシロモノに心躍らないし、ソレを上手に操れてもステータスシンボルを感じないって話である。つまりF1ドライバーをアイコンとして崇拝する文化がニッポンには存在しない→可夢偉は「自分達が憧れる力の象徴」ではなく「いちスポーツ選手」と捉える人が大多数だろうから、企業でも個人でも諸外国のソレみたいなビッグマネーは厳しいとワタクシは考えたワケである。


*富士山と荷重移動

 だから何ちゅーか、ワタクシは「モータースポーツは楽しい、みんなモータースポーツをやろう」って言葉に違和感を感じるのである。例えるなら外国で「カラテはクールだ、JUDOは護身術に最適だ。みんな、ニッポンの武道をやろう!」って宣伝するのと一緒である(笑)確かに楽しさはあるが、ソレは武道の楽しさのソレと一緒で「自分が強くなった事を実感する楽しさ」であり、決して「スピード出しまくって楽しい、横G味わって楽しい」じゃないと思うのである。まぁ入り口としては重要なんだけど、問題はソコから先へ行けるかどうかである(^_^;)まぁ他人の事を云々言う余裕はワタクシにゃ無いので・・・


ワタクシはワタクシのクルマ道を追求するだけの話である。丁度時間が出来た&天気も良かったんで、気分転換にFSWへ走りに言った次第である。あと今週末に【ノルド赤足】の装着があるんで、比較ネタのために走っておこうとも思った次第である(笑)今回はタイムの事は忘れて、ひたすら練習に費やした次第である。具体的にどんな練習かというと:

  1. 引き続き4輪を均等に使ったブレーキングの練習
  2. 「フルブレーキ→ブレーキ残し→スパッとターンイン」を華麗に決める練習
  3. アクセルと荷重移動を上手く使って、最小限の舵角でクルマを曲げる練習

主にこの3点である。ワタクシの場合、どーしても「ブレーキ残し→スパッと曲げる」のソレが苦手で、大概タイミングが早過ぎるか遅過ぎるかのどっちかになってしまうのである(^_^;)だから4WDの売りである立ち上がり加速の鋭さをフルに活用し切れてないって希ガス次第である。だからブレーキング時に4輪均等にブレーキを使う→荷重をほぼニュートラルに近い状態にして、抜いてターンインする時にはタイヤをフルに使える状況に持ってく必要があるのである。まずは動画からである:

2ヶ月ぶり&まだ一本目といえばソコまでだが、やっぱ悪いトコが出てしまってるのである(^_^;)第1コーナーじゃアンダー出してるし、コカコーラじゃ思いっきり踏めるコース取れてないし、100Rじゃまだ膨らんでるし、ダンロップではスパッと曲げられない→外に膨らんでると言った感じである( ̄〜 ̄;)やっぱブランク開くと、ギリギリのラインを取るための”感覚”に確信が持てない→保険のために大幅にマージン取っちゃうのである。もっと荷重移動を使ってスパッと曲げられれば更に踏んでいけるはずなのであるから、後はココを突き詰めるだけである。


 さて2本目を・・・と言いたいトコだが面倒くさいんで今回はパス(笑)でもコレが参考になるかと言えば、答えは「?」である。何せ次回からは新兵器投入と相成る→攻め方も若干変わるであろうから、同じアプローチで行けるとは限らないからである。てゆーか、今回は攻めに来たのではなく、どちらかというとストレス発散&新しい足回りの比較としてのネタ取りのために来たって感じなのである(爆)足だけでも相当な出費だったのに、今回の走行でブレーキパッドも前後ともに大往生→交換確定なのである(^_^;)更に言うとローターもリアは納車以来無交換&フロントも結構いい感じで消耗してしまってたりする→ヘタしたらパッドどころかローターまで要全交換かも知れない→出費が更に嵩む可能性が非常に高いって話である(ToT)でもまぁローターはコレが最後の交換になる&パッドもあと2〜3回ぐらい&足は14年以降にも持ち越し出来るんで、ソコはお得と見るべきだと思う今日この頃であった。