アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

START THE MACHINE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「ミュージシャンというのは皆、大抵変わり者が多い。でもステージに出るとか曲を作るとかいうことに熱意を持っている。やりたいことをやる時は、それが自分の解放になると知っているからだ。でもアクセル(・ローズ)はまるで別だ。野心的だけど物事をやり遂げるのに、効率的な方法を取りたがらない。そこがアイツの一番クレイジーな所だね」

By スラッシュ(本名ソール・ハドソン)


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*邦楽にモノ申す

 地上波観なくなったせいもあるんだろうけど、最近の邦楽はアニソンと一部インディーロックを除いて全くと言って良い程聴いていないのである(^_^;)ただそんなワタクシでも「邦楽\(^o^)/オワテタ」ってのは何となく分かるのである。兎に角アイドル、アイドル&アイドルで、あとはK-POPと商業ロックが少々┐(´д`)┌アメリカだって似たような感じであるが、ソレでも向こうは本格派の音楽がちゃんとチャートに乗る。でもまぁ、ソレはニッポンという土地柄を考えればしゃーない事である。戦争、貧困、暴力、差別、犯罪、薬物、格差。ニッポンじゃ殆ど感じられないが、外国じゃ切実な社会問題なのであり、当然音楽もソレに合わせて進化&深化していくワケである。アメリカのヒップホップに何故アレだけ説得力があるのかといえば、ソレが彼らの実体験だからである。ニッポンのヒップホッパーが「俺はヤクの売人だ」って歌っても、誰が信じるんだって話である(笑)


 もうココまで書けば分かると思うが、聡いロンマニアの方ならばワタクシの言わんとしてる事がお分かりだと思うのである。水も安全もデファクト上タダで、飢え死ぬことの方が難しいぐらい社会インフラが充実してて、悩みと言えば精々「彼女に振られた(ToT)」とか「2キロ太っちゃってお気に入りに服がきつい(ノ◇≦。)」ぐらいしかないニッポンに住んでたら(笑)そりゃリアルな問題提議や緊張感のある音楽がウケるはずが無いのである。皆が能天気ならば、当然能天気な音楽が主流になる→ニッポンがアイドル大国になるのは偶然でなく必然なのである。だからある意味、このまんまの方がニッポンにとって良い事かも知れないのである。家庭崩壊や薬物乱用を歌うニッポン人ヒップホッパーや、戦争の悲惨さや世の中の不公平を歌うニッポン人メタルバンドがオリコン1位になったら、ソレこそ「ニッポン\(^o^)/オワタ」だからである(爆)


ポンコツスラッシュのススメ

 というワケで、今日はJ-POPとは真逆の音楽が聴きたい気分なのである(笑)今日はちょっとマニアックに、ポンコツスラッシュで行こうと思うのである。一口に「ポンコツスラッシュ」って言っても決まった定義は無い&解釈は人それぞれなのであるが、ワタクシの定義はこんな感じである:

1)とにかく勢い勢いアンド勢いの音楽性&テメェの怒りや衝動をアンプ直結で直にぶつけるようなド直線のアティテュード

2)安いスタジオ&安い楽器で一発録りといった、レーシングカートの如き潔さと単純さ

3)センスや将来性を感じさせる”宝石の原石”的なモンを奥に秘めている事

特に大事なのが(3)である。ただ単にヘタなだけのアーティストだったら、上2つがだだの雑音になってしまうのである。最後のソレがあるからこそ、上2つが苦痛から快感へ変わるのである(笑)ではワタクシのお気に入りのポンコツスラッシュを紹介するとしよう:



今じゃすっかりブラジルを代表するメタルバンドになったセパルトゥラが28年前に発表したデビューアルバムである。上手く言い表せないが、何ちゅーか「あぁ、確かにこの音楽性を洗礼させていったら、あの音になるんだな(⌒^⌒)bウン」っていう”センスの一端”がちょこっと表れているのである。



今やカナダを代表するプログレッシブ・メタルの雄ヴォイヴォドであるが、29年前のデビュー作はバリバリのポンコツスラッシュなのである。特に3曲目の冒頭で「(三曲目の曲題)テイク2!」って言ってるトコが、何とも一発録りっぽくてナイスである。一見するとスラッシュっぽいのであるが、よく聴くとギターがモロにプログレしていて、やっぱ未来への予感を感じさせてたのである。



「ドイツスラッシュ三羽烏」の1つであるソドムの、29年前のデビュー作である。スカスカの音、バタバタしてる演奏、ソレにドイツ訛りの強いヴォーカル。徹底的にポンコツしてる”迷作”である(笑)



スイス代表、ヘルハマーが84年に発表したEPである。昔は「ポンコツスラッシュの名盤」として入手困難だったこのアルバムも、今じゃこうしてネットで簡単に聴ける時代である。ワタクシのようなポンコツスラッシュ愛好家にとっちゃ、今こそ正に黄金期である(笑)



最後にニッポン代表、S.O.Bである。ホントはスラッシュじゃないのであるが、まぁドサクサに紛れてである(笑)ホントはニッポンにもこんな凄いバンドがあったのだけど、ニッポンじゃ全く評価されなかった&海外での評価は最高だったという、ある意味悲運のバンドである。でもってニッポンで再評価されてる理由が「海外でウケたから」なんだから、何ちゅーかねぇ┐( -"-)┌


 も一つ、ニッポンと外国の音楽シーンの大きな違いは「日常に音楽があるかどうか」だと思うのである。外国じゃ聴くのもそうであるが、演るのも盛んだからである。物心ついた時からトーチャンにギターを&カーチャンにピアノを教わってるなんてのは良くある話である。聴いてるだけじゃなくて、聴いた曲を実際に楽器を使って再現するって事もフツーにやるから、当然だが広さも深さもニッポンのミュージシャンとは比べモンになんない。でもってニッポンはと言えば、自分でやる音楽は学校で教わるリコーダーやピアニカが精一杯であり、ソレも「受験に関係ないから」で軽んじられる始末である┐(´-`)┌土地柄、国民性と言えば仕方ないっちゃ仕方ない&欲しけりゃ外国製を買えばいいと言えばソコまでなのだが、何だかソレ言っちゃお終いのような希ガス今日この頃であった。