アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

MONEY TALKS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「もし人生に退屈しているなら、何か心からやり甲斐があると信じている仕事に没頭することだ。”この仕事こそ生き甲斐だ、死んでも悔いはない”という気持ちで働けば、夢のような幸福な人生が訪れる」

By デール・カーネギー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*真実はネットの海の中

 前回ネタにしたR35のエンジンブロー話であるが、何時の間にかオリジナルが消えているのである(-_-)まぁ書く事は吝かではないが、ワタクシはこの件についての当事者じゃないから詳しい話は知らない&興味ないチューニング云々の事で藪蛇になるのは勘弁なので、敢えて言わないでおく事にしよう。まぁチューニング業界も若者のクルマ離れとかで色々大変だし、そのチューニング業界からの広告料で発行しているクルマ雑誌業界も色々大変なので、綺麗事じゃ済まない事が色々とあるのであろう。ワタクシもガキではないので、大人社会がどんなモンかは分かってるつもりである。が、ひとこと言わせてもらえるとしたら「何ちゅーか、無粋だねぇ〜( ´△`)」といったトコであろうか。


 でも残念な事に、今はネット社会である。原文を削除しても、残るモンは残ってしまうからである。寧ろ逆に、削除してしまう事の方が、色々と変な憶測を逆に呼び起こしてしまうんじゃないかとワタクシは思うのである。でもってダンマリを決め込めば決め込むほど噂だけが先走りして、話に背鰭やら尾鰭やら鰓やらが生えてくるのである。噂に対抗する一番の方法は情報公開すること。何ちゅーか、グラスノスチを提案したゴルバチョフの偉大さを改めて思い知ったのである。情報公開すれば噂に余計なモンが付かなくなるだけじゃなく、ソイツの信用度も上がるからである。でも何ちゅーか、切腹文化の根強いニッポンじゃ「情報公開≒死」だから難しいのである( ̄〜 ̄;)


*生き甲斐って何ですか?

 話は変わって、ワタクシもソレに一役買わせてもらってるってのもあるのだが、最近じゃ「医学部でもアスペと診断される人が増えてきた」との事(多分絶対数は増えてないんだけど、認知度が高まって検査を受ける人が増えたためと思われる)である→ワタクシの後継者も増えつつあるとの事だが(笑)実際直接治療に関わる人に関心持っていただけるのは幸いである・・・・が、良い事ばかりじゃなかったりするのである(´・ω・`)小耳に挟んだ話、アスペ持ちの医学生ってのは、臨床医局への入局を拒否られる事もあるとか( ̄〜 ̄;)曰く「スタッフと上手くやれないのもそうだけど、患者さんとトラブル起こして訴訟される恐れがあるから」だそうである。実を言うとワタクシも似たような経験してるんで、強ちウソには聞こえないのである(´・_・`)


 人は何のために医者になるのか。安定した生活?高収入?確かに安定してる&高収入である事は否定しないが、そんな事を考えて医学部入るヤツなんかほぼ皆無だとワタクシは答える。何故かと言えば「割に合わないから」である。確かにカネはガッポリもらえる。ただしソレはワタミ従業員が裸足で逃げ出すようなブラック労働と、一発ミスれば人生終了という責任と緊張感の上で貰えるのである(笑)ぶっちゃけた話、カネ稼ぎたいのなら株やるか起業した方が断然良い。じゃあ何故ソコまでして医者やるのか?答えは「医学という学問に興味がある」「人の役に立ちたいから」である。ドラッカー曰く「企業の真の役目は社会にイノベーションを起こす事」とあるが、医師も同様なのである。


 ココまで書けば、察しの良いロンマニアの方ならお分かりかと思うのである。つまり発達障害を理由に臨床の医局入局を拒否られるという事は、医療イノベーション参加への道を閉ざされてしまうって事なのである。ソレ即ち、医者としての生き甲斐の大半を持ってかれるのに等しいって話であり、ワタクシもアスペ当事者でソレをイヤと言うほど味わったからこそ、敢えてその事をココに記したいのである。上記にもある通りだが、カネが欲しけりゃ株やるか起業した方が遥かに楽だし、安定した人生送りたいんだったら公務員か大企業に行った方が遥かに確実である。じゃあワタクシ含む発達障害持ちの医学生は、今まで何のために医学を学んだんだって話になるのである。


*フォー・ザ・ペイシェント

 とは言ったものの、何だかんだで健常者側&病院側の意見も分からんではないから難しいのである(^_^;)医局内の他の医師や、看護師さんはじめコメディカルの方々なら「自分アスペなんで曖昧な事分からんので、ソコんトコ夜露死苦(^o^)ゞ」で何とかなるし、実際ワタクシも今の職場ではそうやってるからである。が、患者さんの場合はどうなるんだって話である。患者さんに対し「私はアスペなんで、貴方の言わんとしてる事が分からない場合がありますが、ソコんトコご了承ください」と言えるだろうか。当然だが「ノー」である。でもって、病院ってのはある意味「患者様は神様」状態なのである。ソレを前にしたら、もうこれ以上議論の余地は無くなってしまうのである。


 だから「発達障害持ちの医学生&医師で、医療イノベーションに参加するぞ〜(* ̄0 ̄)/」って高々に宣言したいトコなのであるが、そうは問屋が卸さないっぽいのが現状なのである(^_^;)やっぱ何だかんだ言って、患者さんとのコミュニケーションをソレなりに取れない事には話にならんのである( ̄〜 ̄;)かく言うワタクシも自慢ではないが、上手くコミュニケーションを取った記憶が無い(笑)やる事は山の様にあるし、問題は山積みだけど、ソレでも認知度が高まった分、ゼロからのスタートではないので気分は楽である。ワタクシはもう収穫には間に合わないだろうけど、種だけは蒔けるだけ蒔いておきたい。でもやっぱ収穫には間に合わせたいジレンマチックな今日この頃であった。