アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SHUT YOUR MOUTH AND OPEN YOUR EYES

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「僕は夜夢を見るんじゃない。一日中夢を見ている。生きる糧として、夢を見ている」

By スティーヴン・スピルバーグ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*悪夢がやってきた

 何ちゅーか、久々に悪い夢を見たのである(_ _;)どういう夢かというと、昔所属していた心臓外科教室に復帰した夢である。多分大多数のロンマニアの方が忘れてるんじゃないかと思われるが、ワタクシが所属した最初の医局は心臓外科医局であり、そしてこのブログのメインテーマは「医療」なのである(笑&実話)でもってワタクシの最大のネックであるアスペルガー当事者である故の諸問題であるが、ソレも「主任教授から研修医に至るまで、全医局員に通達済み」って設定→つまり心外医を続けられなくなった原因である各種問題がクリアとなった状態で全てを再スタートしたって設定なんだから、そりゃアーメンハレルヤピーナッツバターってなるワケである(爆)


 そして失われた全てを取り戻したワタクシは「遂にこの時がやって来た。・゚・(ノД`)・゚・。よぉ〜〜し、コレからは手術症例をガンガンこなして、循環器外科専門医の資格を取って、一人前の心臓外科医になるぞォォォォォォヽ(`д´)ノ」って気合を入れたその瞬間・・・目覚まし時計のベルにより現実に引き戻されたってオチである(笑&orz)もう心外の世界から離れて10年だけど「やっぱワタクシは未練タラタラなんだなぁ〜(-_-;)」って実感させられたのが、ある意味悪夢ってワケである。お陰で今日は朝から調子がバリバリに悪いわ、フラッシュバックが小刻みに頻繁に出てくるわ、散々な一日だったってワケである(´д`)折角良いネタ考え付いたのに、ソレも忘れてしまった次第である(爆)


*ホントにやりたかった事って何ですか?

 というワケで、今日はグダグダ展開になる予定なので悪しからず(笑)当ブログのタイトルが示すようにワタクシはアスペルガー症候群の当事者であり、当然ガキの頃から超内向的で人間関係もダメだった事は今更言うまでもない。じゃあ何故、そんなワタクシが医者になろうと思ったのか?答えは「思ったのではなく、思わされていた」である。ワタクシん家は親父が医者(因みにカーチャンは歯医者)で、周囲の人間関係も医者ばかりだったのである。詳しくはスペースが足らな過ぎて書けないが、親父は実は大学院とか行ったり海外留学とかして、純粋に医学を極めたかったらしいのである。が、親父の実家は貧乏で自身も奨学金で学校行ってた→金銭的な理由(他にも色々あったらしいのだが)で夢を断念したってワケである。


 その挫折感は相当なモンで、カーチャン曰く「俺が上手く行かなかったのは家が貧乏だったせいだ」と恨み節を度々こぼしていたとの事である。でもってワタクシは長男であり、挫折したとはいえ親父も医者だから、ワタクシが物心ついた時にゃソレなりの生活をしてたのである。ココまで書けば、察しの良いロンマニアの方は想像付くであろうと思われる。そう、ワタクシを忠実な分身として育てる事により、親父が常々考えてる「もし自分が裕福な家庭に生まれていたら」のシミュレーションを実践しようとしたワケである。ワタクシが出世して医学を極めるに至れば、ソレにより親父は「自分の考えは正しかった」って事を間接的に証明したかったっぽいのである。


 そんなんだからワタクシ(と実妹)が生まれた時から、医者になる以外の道は存在しなかったようなモンである。両親や周囲からは「如何に医者という職業が素晴らしいか」って話を聞かされてきたし、ワタクシも実妹も「親に気に入られたい、愛されたい」って一心で医者への道を必死で歩んできたってワケである。特にワタクシは長男であり一人息子だったんで、そのプレッシャーはハンパ無かったのは長男属性のあるロンマニアの方には想像に難くないと思うのである。期末に学校からの成績表を親父に見せる時の緊張感、今でも生々しく思い出せるのである('A`)どんだけ生々しいかというと、未だに「明日テストだけど、全然勉強していねぇェェェェェ<( ̄口 ̄;)>」ってぐらい生々しいのである(笑)


*種蒔きへの道

 そんなこんなで辛うじて医学部は卒業して、卒業後某大学病院の心臓外科医局に入局したけど、あとは上記にある通りである。アスペルガー故に外科医としてバリバリやる事は困難になり、ソレが原因で親父とは揉めに揉めて、数年前に絶縁して今に至るってワケである。ワタクシは親父のために必死こいて医者になったけど、親父はワタクシをありのまま受け入れるのではなく、あくまでも「自分の分身としてシミュレーションを上手くこなしてるか否か」としてしか見ていない。そんな事は無い?なら具体的に示せって話である。耳が聞こえない人に「愛してる!」って叫んでも伝わらないのと同様、アスペルガーのワタクシに何かを伝えたいんだったら言語的に伝えるしかないのである。


 とまぁ、予定通りのグダグダ進行である(笑)ワタクシがこうやってこのタイトルでブログやったり、講演の演者をやったり、医療雑誌や本とかに文章を寄せてるのは、何ちゅーか「少しでも発達障害を浸透させて、若い当事者にムダな苦労はさせたくない」って気持ちがあるからである。ワタクシは恩恵に与れないだろうけど、コレからの若い人たちのために種を撒くぐらいなら出来ると思ったからである。だから何だかんだ言って、医者という仕事は続けているのである。世間的には「医者でアスペ当事者」のがインパクト強くてウケが良いし(爆)ソレより何よりクルマやらサバゲーやらは矢鱈とカネがかかるので、医者の給料は大変ありがたいのである(核爆)さてコレ以上グダグダになる前に、さっさと寝て気分転換したい今日この頃であった。