アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THELEMA.6

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「誰かの真似をして、英雄、偉人になった者など一人も居ない」

By サミュエル・ジョンソン


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ネット社会のリアリティー

 同じ飛行機オタクのブログなら、飛行機に関する薀蓄やら航空祭で撮った写真を矢鱈載せたソレなんかよりも、自分で飛行機の免許取って自力でセスナ機飛ばした体験談の方が遥かに面白い。他人はどう考えてるか知らんが、少なくともワタクシはそう思っている。ネットもケータイも無かった時代は知識を集めるのに相当な時間と労力を必要とした→だから薀蓄や写真にはソレなりの価値があったのだが、今はネット全盛期である。グーグルとアマゾンとヤフオクがあれば素人でも労せずに知識を掻き集められるんだから、知識や写真の羅列にはもはや殆ど価値は無いのである。ソレとどんな分野でもそうであるが、ホントに大事な知識ってのは決してネットや本には出て来ないのである。ソレは信頼できる人から信頼できる人へのみ、直接伝えられるモンだからである。


 でも自身の体験記ってのは、完全にその人だけのモンなのである。全く同じ事を体験したとしても、ソコから受ける印象や考察ってのは一人一人違うモンであるのだから、確実に唯一無二の文章が出来上がるのである。あと本やネットで書いてあることと、実際にやってみて感じる事の違い。そのギャップを知るってのは非常に面白い事なのである。古人曰く「リアリティこそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり、リアリティこそがエンターテイメント」という事らしいのだが(笑)ワタクシも同意見なのである。だから最近のワタクシは、本やネットで仕入れた知識をそのまま書く事はしないようにしている。書くにしても、ソレは必ずワタクシのリアリティーとリンクさせて書くようにしているのである。


*ミリタリー趣味の真髄

 トレポンを実質二丁組んでみて、分かった事が1つだけあるのである。ソレは「どうやらワタクシはミリヲタになれそうにない」って事である(笑)トレポン組む時に何かを参考にしたかと問われたら、当然「イエス」である。実際【ナイツSR-15E3IWS】や【クリス・コスタ仕様のM4】とかはカッコ良いと思うし興味もあるが、でもソレを「組もうと思えば組めるけど、組むのか?」と問われたら答えは「ノー」であり、実際2本組んだ双方とも完全にワタクシオリジナルのM4である。でもその事について後悔してるかと言えば、全然してないのである。ワタクシはワタクシ自身を追求するためならカネは惜しまんが、他人のモノマネにはビタ一文払いたくない。コレがワタクシのジャスティスなのである(笑)


 何ちゅーか、ミリタリー趣味の真髄は「軍人になりきる事」だと思うのである。銃を手に取った瞬間、BDUや各種装備を身に付けた瞬間、自分は平凡なサラリーマンではなく、一時的に世界最強のアメリカ軍兵士に変身するのである。だから実物パーツである事は没入感を強めるためにも非常に大事だし、装備品のブランドや仕様などに徹底的に拘るのである。よーするに「自分もあの憧れのタフガイたちと同じモンを所有する事によって、タフガイと同じ心境に至る事ができる」ってのがミリタリー趣味の醍醐味なのではとワタクシは思うのである。主目的が「屈強な地獄のタフガイたちとの同一感を味わう事」であり「タフガイたちと同じぐらい強くなりたい」ではないから、本人がメタボでもガリガリでも別に構わんのである(笑)


 聡いロンマニアの方ならば、ワタクシが何を言わんとしてるかがお分かり頂けたと思うのである。そう、ワタクシはこの「他人を演じる事」が全くダメなのである(^_^;)ワタクシはアスペルガーなんで「他人の気持ちを察する」とか「他人の立場になって考える」って事が非常に困難なのである。一応、知識として身に付けることは出来るが、ただしソレは「知ってる」だけであり「感じてる」ワケではないのである。だからワタクシは「サバゲーマーのロン」以外の役は演じられず、ことミリタリーにおいても「特殊部隊隊員やクリス・コスタなんか知ったこっちゃない。大事なのはワタクシにとって使い易いか否か」でしか考えられず、ソレが今まで組んだ2本のトレポンに出てしまってるワケである。


*自分自身という名のブランド

 古参のロンマニアの方ならご存知かと思われるが、ワタクシは”師匠”を尊敬しており、”師匠”のようなカッコ良くて男にも女にも動物にもモテる男になりたいってのがワタクシの目標の一つである。でも”師匠”に師事するようになって相当経って、ようやく気付いた事が一つだけあるのである。ソレは”師匠”みたいにカッコ良くなる一番の方法は、”師匠”のマネをしないという事である。ちゅーのも”師匠”自身が誰のマネもしてないから今のようになってるワケであり、故に”師匠”のマネをするってのは本末転倒だからである。マネするのは種、つまり基本だけで良いのである。同じ花から取れた種を植えても、育つのはそれぞれ違う花になるのと一緒である。


 だからワタクシの「誰のマネもしないし、したくない。ちゅーか、ソレ以前に出来ない」という考え方は(笑)ある意味”師匠”から受け継いだ部分も強いんじゃないかなと思うのである。何ちゅーか、ワタクシはブランドを追っかける事に興味は殆ど無いのである。ワタクシはワタクシというブランドを追求する事に興味があるだけで、ソレ以上でもソレ以下でもないのである。他のブランドにぶら下がるって事は、そのブランドが無くなったら自分も無くなるって事なのである。でも自分自身がブランドなら、自分が生きてる限りブランドは消える事が無いし、後継者が現れれば死んでもブランドは継続するって話である。ワタクシがブランドとなれるかどうかは分からんが、努力だけは続けていきたい今日この頃であった。