アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

CRAWLING IN THE DARK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「子供のおかげで親になれる。子供がいなければ、いくつになってもただの年寄り」

By 相田みつを


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*バラエティの必要性

 別に昔の方が良かったとは言うつもりは無いが、やっぱ最近のバラエティ番組は面白くないのである。何ちゅーか、目新しい事もやってなければ、視聴者を良くも悪くも刺激するような”毒”もないのである。お約束のメンバーが、お約束のネタをやって、お約束の笑いを取る。そんなモン観るぐらいだったら、某巨大掲示板ROMってた方がよっぽど有意義ってモンである。某お笑いタレント曰く【バラエティ無くなると観るモンが無くなる】との事であるが、ワタクシに言わせりゃ「終わったって全然おk」である。ガキの頃みたいにメディアが地上波とラジオしか無かった時代なら兎も角、今は衛星放送もあるし、ネットもあるし、ゲームもある。バラエティが無くなれば、視聴者がそっちに移行して終わりである。


 ソレより何より、バラエティでしか視聴率を稼げないってのは、テレビ局の怠惰以外の何でもないのである。ナショナル・ジオグラフィックディスカバリーチャンネル、MTVやESPNやCNNを観れば、視聴率を稼ぐのにバラエティなんぞ必要ないって事が分かる筈である。視聴者がついて行けない?質の高い視聴者を育てる事を捨てて、安易に目先の利益だけを追っかけたのは、他ならぬテレビ局の方である。昔大坊時代の先輩が「元々ニッポン人は生真面目な民族だから、優秀な人間は殆ど官僚だとか大企業だとか弁護士だとか医者の方に行ってしまう。マスコミやエンタメ関係行くのは残りカスだから、面白い作品なんか期待できない」と言ってたが、強ちウソじゃないなとも思ったのである。


毒親に要注意

 父親/母親になるのは簡単だけど、お父さん/お母さんになるのはホントに難しい。何処ぞの古人の言葉だかは忘れたが、至極名言だと思うのである。子供を育てるためには知識は勿論、豊かな経験や懐の深さが必要なのである。百歩譲って足りなかったとしても、ソレを認めたうえで「子供と一緒に成長していこう」って気概があれば十分おkである。問題は親としての器量が無いのにソレを頑なに認めず、語力と体力と経済力でムリヤリ親の権威を得ようとするヤツである。世間ではコレを”毒親”というらしいのであるが、実に的を得た言葉だと思うのである。実言うとワタクシんトコも毒親みたいなモンだったんで、この問題の奥深さはイヤって程良く分かるのである。


 毒親の子供の問題では一時障害、つまり精神的・肉体的な傷もそうであるが、実は二次障害の方がずっと深刻なのである。毒親の下で毎日のように怒鳴られたり殴られたりして育っていくと、成長する際に要らん性格が刻まれてしまうのである:

  • 些細なミスで怒られるため、何をするにも過剰なぐらい用心深くなり、新しい事に挑戦しなくなってしまう
  • 理不尽に抵抗しない習慣がついてしまうため、いじめやパワハラなどのターゲットにされ易くなる
  • 常に人の顔を伺うようになってしまい、自分の意見を言わなくなってしまう
  • 周囲は大概見て見ぬふりをして避けようとするのを目の辺りにしてるから、人間不信や社会不信に陥る
  • 過去の事が頻繁にフラッシュバックしてしまい、生活に支障をきたすようになる

とまぁ、こんな感じである。恐れる必要のないチャレンジをしなくなったり、気にする事でもない人間関係のトラブルも避けるようになるから、結果として人や社会の輪の中に入るのが困難になってしまうのである。毒親の子供が学校じゃいじめられっ子だったりする場合が多いのは、つまりこーゆー事である。親から離れても一生響き続けるであろうコレに比べれば、身体や心の傷なんてちょろいモンである。


 でもってこの二次障害ってのは、体験した人にしかその辛さが分からんモンなのであり、相談を持ちかける第三者には中々理解してもらえない。ワタクシはコレこそが、毒親問題の難しさだと思うのである。二次障害が分からない相談者からすれば、毒親のやった事に対し「そのぐらいなら乗り越えられる」って安易に考えちゃうモンなのである。でもって相談者も子育てで苦労した経験が多少あるから、毒親の肩を無意識的に持っちゃうモンなのである。だから相談しても「君も親になれば分かる」とか「親を許してあげなさい」とか「たとえそうだとしても親は大事だ」って答えが返ってくるのである┐( -"-)┌問題は親の苦労や悪意の有無じゃなくて「子供が辛い思いをしてる」って点にあるのに。


*独りモンの権利

 故にワタクシは「結婚しない自由、子供を作らない自由はもっと尊重されるべし」って主張するのである。極端にぶっちゃけた話、ワタクシは妊娠中絶や【こうのとりのゆりかご】にも賛成である。常識だとか良識だとか義務だとかを押し付けて結婚させて子育てさせて、その結果毒親になったり家庭崩壊したりしても、押し付けた側は一切の責任を取らないどころか、逆にその責任すらも押し付ける。ワタクシに言わせりゃ、そんなモンは偽善以外の何でもないのである┐( ̄ヘ ̄)┌何故常識やルールがあるのか分からんヤツってのは、ソレが失われて混沌に陥った時何も出来なくなるから、何も考えず形だけでもソレを守ろうとする。常識、常識って言うのなら、もっと勉強しやがれって話であるo(`ω´*)o


 あと同じような境遇の人に対してワタクシが言える事は「生まれちゃったモンは今更どうしょーもない。大事なのは今日と、明日以降をどうするか。あと気持ちは分かるけど、親に対しては(非常時を除いて)基本非暴力&不服従で」ってトコであろうか。ぶっちゃけ「理由はどうであれ、子供は親を敬うべき」って考えは(特に儒教圏じゃ)未だ根強いし、反省できるようなら最初から毒親なんかにゃならんって話である。ワタクシが結婚しないのは「モテない」が99.9%だけど(笑)やっぱ当てつけというか抗議というか、そういうモンが含まれてるんだろうなと思うのである。さて、コレ以上話しても更に重たくなるだけなんで(爆)早々に締めようと思う今日この頃であった。