アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

HOTTER THAN HELL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「直面したからといって、全てを変えられるわけではない。だが、直面しなければ何一つ変えられない」

By ジェームズ・ボールドウィン


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*優しさに要注意

 他人に可能な限り優しくする、コレ大変結構な事である。正しい知識を蓄える、非常に立派な心がけである。良心に基づいて行動する、ワタクシも見習いたい次第である(笑)でもそう思っているのなら、余計な事を言わないで黙々と行動すれば良いだけの話であり、間違ってもテメェの優しさと良心を他人を攻撃するためのネタとして使ってはいけない。ワタクシが言いたいのはソレだけである。よく雑誌とかテレビとかネットとか、あるいは身近な雑談の中でも、世の中や他人を批判しまくってるヤツが居るが、ソイツが世の中を間違ってるって断言する根拠の殆どが「優しさ」であり「良心」であり「知識」であったりするからであり、ソレを根拠に「故に私のが偉い(キリッ)」ってやってるのである。


 コレの何がダメかって、理由は2つほどある。1つ目は「ソレ等の定義が1人1人違うトコ」である。満腹するまで魚を与えるのも優しさだし、心を鬼にして魚の取り方を仕込むのも優しさである。でも「優しさ」を用いて他人を攻撃するようなヤツは、テメェの定義だけが正しいと信じて疑わないのが問題なのである。2つ目は「ソレに相反する者は排除して構わないって考えてしまうトコ」である。優しさだとか良心だとかを掲げて他人を攻撃するヤツってのは、ソレが完璧な正義だと信じて疑わない→そうでないヤツは悪だから排除して良いってなってしまうのである。何故世の中にはルールだとかディベートがあるのかというと、人間の良心だとか優しさだとかってのが完璧じゃないからだとワタクシは思うのである。


*アマゾンvsジャパゾン

 もうサブタイ見れば、今日のネタが【書店での電子書籍販売を目指す国内13社】についてだとお分かり頂けると思うのである。何ちゅーか、ニッポンの出版関係の人間がココまでアホだとはワタクシも思わなかった次第である┐( ̄ヘ ̄)┌ 断言しても良い、このプロジェクトをやってみようと考えた人間は電子書籍を使った事あるかないか以前に、ビル・ゲイツが誰だか知らないであろう、と(笑)電子書籍の良い所は「持ち運びが便利」もそうであるが、ソレ以上に「端末さえあれば何時でも何処でも本が買える」ってトコにあるのである。その電子書籍最大の利点を潰してしまってるのであるから、アホという言葉は決して言い過ぎではなく、寧ろ最上級の敬語なのである(爆)


 まぁ何故こうなったのかは容易に想像が付く。ニッポンの会社だと再販制度だとか著作権保護だとか、あるいは出版だとか印刷だとか取次ぎだとか小売だとかの既得権益を最大限守らなきゃいけないから、消費者度外視のアホみたいなシステムが出来上がったってワケである┐(´д`)┌ワタクシが言うまでもないと思うが、消費者にとっては既得権益なんぞクソ喰らえなのである。良いモンを可能な限り速く、安く、確実に買いたい。消費者の取ってはソレが全てであり、ソレに最大限応えようとしてるのがアマゾンの最大の魅力なのである。消費者が欲しいモンを売るんじゃなくて、企業にとって都合の良いモンを売るんだという発想。もう一度言う、消費者は(関係者でない限り)企業の都合なんぞクソ喰らえなのである凸( ̄ヘ ̄)


 言うまでもないと思うが、ワタクシは電子書籍賛成派だし、勿論アマゾンも大好きである(笑)確かに「紙の質感」だとか「本を読んでるという気分」という言い分も分からんではないが、そんなモンは電子書籍の圧倒的なメリットの前には霞んじまうってモンである。ジョジョ全巻とこち亀全巻とワンピ全巻を全て端末大の大きさにまとめられる上に、デジタルデータだから(管理さえソレなりにやっておけば)紙と違って永遠に劣化しない。今は部分部分でしか電子書籍を買えないが、もしも今販売されている全ての本が電子書籍化されるのであれば、ワタクシは今後紙の本は一切買わなくなるであろう。書室に本が無くて端末だけってのもアレな光景だが、コレも時代である(爆)


*文化の自然淘汰

 こーゆー事言って実際に行動に移すと、次に企業側のとる行動なんて簡単に想像が付く。音楽の時みたいにテメェの勝手な言い分を「このままではニッポンの出版システムが崩壊し、作家に十分な賃金を払えなくなり、ニッポンの書籍文化は崩壊してしまうでしょう。消費者の皆さんはソレで良いのですか?」って訴えて「無くなるぐらいだったら、少しぐらい高くて不便でもいいか」って思わせる作戦に打って出るであろう。でも敢えてワタクシは言う。そんな事で滅びる書籍文化ならば、そのまんま滅びておk、と(笑)邦楽が無くなっても、邦書が無くなっても、ワタクシ的には全然構わんのである。洋楽を聴けばいいし、洋書を読めばいいだけの話なんだから。


 何ちゅーか、ワタクシはニッポン人の洋モノアレルギーの理由が良く分からんのである( ̄〜 ̄)音楽も本もクルマも食いモンも、兎に角「ニッポン製」ってヤツにムダに拘る。でもって「ソレに拘るんだったら、多少高くても我慢できるのか?」という質問を問いかけたら、当然だが答えは「ノー」である(笑)ニッポン製じゃないとイヤ、当然高性能でなくちゃダメ、でも高いのはNG。どないせーっちゅーねんって話である(爆)企業も消費者も今までずっとニッポン国内だけでやってきて、ニッポン国内だけで完結できるつもりでいて、だからアマゾンみたいな「黒船」に対して右往左往してる。さて2連休が終わったという現実を受け入れるため(核爆)さっさと就寝するに限る今日この頃であった。