アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

REBEL EXTRAVAGANZA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「進歩とは、成長とは、一つの標準すべき価値の上に、深く根付いた木の枝葉をひろげて行くことに外ならない」

By 萩原朔太郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*25歳の壁

 新卒の内に大企業に就職し、ソコで定年まで勤め上げるのが王道にて正道。新卒を逃したり退職したりするとその時点でレールから外れ、出世街道には戻れなくなる。ニッポンで良く言われる話なのであるゆえ【25歳、高卒引きこもりの俺が今からでもなれる職業が少なすぎる!!】っていう若者が出てくるのであろうが、コレに対してワタクシは「引きこもりの妄想乙」と答える事にしよう(笑)何故ならワタクシの親父は26歳の時、ワタクシの母方の伯父は32歳の時、其々医学部に入学したからである。しかも双方とも開業医の子息でないどころか、奨学金が無けりゃ学校へ行けないぐらいのビンボーな家の生まれである。だからワタクシは自信と確信を以って「お前の言う事はデタラメだ」と言えるのである。


 とは言っても、この事をソイツに言ったトコでムダであろう。医者だけじゃなく、どんな例を挙げたって「ソレは特殊なケースだから」だとか「心の準備が出来てない」だとか「他の可能性もある筈だ」とか言い訳するのは火を見るよりも明らかだからである。だってコイツは「自分が引きこもったのも仕事できないのも社会が悪い、俺は悪くない」で結論付いてて、その考えに対する同意しか望んでないんだから、そりゃ何言ったってムダである┐(´-`)┌ニートや引きこもりやってるヤツの自我を支えてるのってのは、首の皮一枚ほどの薄くて脆い自尊心なのである。無論そんなモンは社会じゃ役に立たないから、社会に出た途端ソレを木端微塵にされる→自我崩壊ってなるからこそ、アレコレ理屈付けて社会に出ない事を正当化するのである。


*歯磨きとイノベーション

 話は変わって、歯磨き中に動画を見る事が今のワタクシ的マイブームになってるのである(笑)一時期虫歯が頻発してたんで、行きつけの歯医者さんに「虫歯にならない歯磨き法ってありますかセンセぇ〜(;´Д`)」ってダメ元で相談してみたら「10分〜20分かけて丹念にジックリと磨けばいい」ってアドバイスを受けたので、現在ソレを実践中なのである。が、10分〜20分はいかんぜんヒマ過ぎるので、心が挫けそうになる(爆)ソコで考え付いたのが「そうだ!(・。・)ようつべかニコ動でも観賞しながら歯磨きしよう(´∀`)」って思い立ったのであるが、ソレが以外にも効果抜群だったのである。お陰で全く退屈する事無く、丹念にジックリと歯を磨けてるのである。


 今ワタクシが良く見てるのが、古いゲームのクリア動画である。特にファミコンPCエンジン時代のソレが最も多い。ちゅーのも、あの頃のゲームは理不尽に難易度の高いゲームが多く、散々やり込んでもクリアできなかったモンが結構あるのである(^_^;)だからソレを観賞する事によって、小坊中坊から続いていたワタクシの闘いはようやく幕を閉じるのである(笑)



コレ見てようやく、二十数年にも渡るワタクシの未練が断ち切られたのである(笑)何ちゅーか、ワタクシはガキの頃から「買ったゲームは必ずクリアさせて、決して安くない価格分を最後まで楽しむ」がモットーで、その姿勢は今に至るまで変わっていないのである。が、上記にもあるように当時のゲームには理不尽な難易度のゲームやクソゲーも少なくないため、クリアを断然せざるを得なかったゲームも幾つかあったのである(^_^;)でもソレは今となっては入手困難&ワタクシの反射神経も根気も相当鈍ってしまったので(爆)こうやって動画で欠けてるピースの破片を補ってるのである。


 にしても昔の和ゲー、特にファミコンスーパーファミコンの時代ってのは、ホントに素晴らしい時代だったと思うのである。こう書くと「懐古厨乙」とか言われてしまうのだが、ホントにそう思うんだから仕方が無いのである( ̄〜 ̄)何ちゅーか、あの時代は「イノベーション競争の時代」だったと思うのである。あの頃のゲーム業界ってのはニッポンが世界の最先端を走っていて、その中で凄まじい競争があって、互いを出し抜くためにイノベーションを競い合い、ハード&ソフトの限界に挑んでいたのである。だから新作が出る度にワクワクしてたし、その弊害としてクソゲーは多かったけど、歴史的名作も同じぐらいあって最高に楽しかったのである。でもまぁ和ゲー批判はもう飽きるほどやってきたので、今回は省略しようジャマイカ(笑)


*何も無い人の心情

 で、話をちょっと25歳のアレ戻そう。ワタクシが何でこの事に関心を持ったのかというと、ワタクシが支援してる事業にこの手の方々が実に多いからである(^_^;)ワタクシはアスペ当事者なんで、同じ当事者の手伝いをする事があるのであるが、当事者の多くがこの25歳の思考に陥っちゃいがちなのである(-_-;)よくフツーの人は「もう失うモンなんて無いんだから、思い切ってやっちゃえばいいじゃん」と言いがちなのであるが、思い切ってやれるのは失ってもまだ余裕がある人だけである。ホントに何も無い人は残された僅かなモンすらも失う事を極端に恐れるから、尚更リスクのある行動を恐れるようになるのである。傍から見れば「このままズルズルと落ちてくだけじゃん」って思うが、当人としては「一気に落ちるよりかは時間を稼げるからマシ」なのである。


 こう書くと「何のために時間を稼ぐんだ?」って思う人もいるが、答えは「誰かが助けてくれるのを、誰かが世の中を変えてくれるのを待ってる」である。分かり易く言えば、いじめられっ子の心理と一緒である。立ち向かったり告発したりしたら余計にやられて更に失う可能性はあるけど、我慢さえすれば失わなくて済むし、今まで我慢できたからもう少し頑張れば、ひょっとしたら事態は好転するかも知れない。そんな微かな希望に縋って、崩れそうになる自我を世の中や社会のせいにして保つのである。だからワタクシは講演やブログとかで「世の中が悪い」とか「社会を変えよう」とかいう事は絶対言わないようにしているのである。さて話は長くなったので、お暇するに限る今日この頃であった。