アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

”FEIJOADA ACIDENTE?”

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「1年に2、3回以上ものを考える人はほとんどいない。私が世界的な名声を確立したのは、1週間に1、2回ものを考えたからだ」

By ジョージ・バーナード・ショー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*J−POPのココが不思議

 ロンマニアの皆様ならご存じかと思うが、ワタクシはJ-POPに殆ど興味が無い。でもそんなワタクシでも、J-POPについて疑問に思う事がある。ソレは「何故J-POPはアレほどまでに洋楽かぶれなのに、洋楽に興味のあるリスナーはこんなにも少ないのだろうか」ってトコである。アーティスト名にローマ字や外国語(特に英語)を使う頻度が高く、曲題も何故か英語で、歌詞にも英語が多用されてて、曲によっちゃギターリフだとかサビだとかが明らかに洋楽のパクリなんてのも少なくない。つまり「J-POPの根幹には洋楽が深く根付いてるんだから、洋楽にもっと興味を持っても良い筈」ってワタクシは考えているのだが、でも何故かニッポンの音楽市場ってのはビックリするぐらいガラパゴスなのである( ̄〜 ̄)


 英語だから歌詞が難しくて普及しない?ワタクシはそう思わん次第である。歌詞が分かんなくても演奏を聴くだけでもミュージシャンの真意は伝わってくるモンだし、歌詞だって紙の英和辞書しか無かった時代なら兎も角、今はネットの翻訳サービスに歌詞ブチ込めば1秒で翻訳してくれる。つまり洋楽を楽しむ環境は昔とは比べモンにならんぐらい良くなってるのに、洋楽がニッポンじゃメジャーになり難いって状況は全然変わってないどころか、益々以って内向きのガラパゴス度合いを深めてるって希ガスのである。未だにCDが音楽フォーマットの主流だってのも、チャートのトップ30が殆ど全部アイドルってのも、ワタクシには理解し難い状況なのである(´ヘ`;)


*世界の世界的ミュージシャン

 でもって意外な事に、ニッポンの音楽市場って、実はアメリカについで世界2位だったりするのである。フツーなら「世界2位の音楽市場を持つ国の音楽シーンってのはきっと物凄く活気があって、世界的なミュージシャンも多数いるに違いない」って思うモンであるが、そんな事は全然無い事は最早ワタクシが言うまでも無いであろう(笑)じゃあ海外はどうなのかと考えて、国別の「その国を代表する世界的ミュージシャン」ってのを調べてみたのである。先ずは音楽の最先端であるアメリカとイギリスである:

最早説明不要な「ポップスのネ申」と「ロックのネ申」であり、レジェンドの中のレジェンドである。アメリカやイギリスにはソレ以外にもエルヴィス・プレスリーとかクイーンとかマドンナとかエルトン・ジョンとかいうレジェンドがゴロゴロいるんだから、正に恐るべしである(^_^;)じゃあ米英以外の英語圏はどうなのかと言うと:

  • オーストラリア : AC/DC
  • バルバドス : リアーナ

やっぱ有名所がズラリと並んでるのである。やっぱ何だかんだ言って、英語で歌う事のメリットは大きいのである。じゃあニッポンと同様に英語が母国語じゃない国のソレはと言うと:

やっぱ英語が母国語じゃない云々は関係無いんだと改めて思い知らされる次第である。シーンが小さくても、英語が母国語じゃなくても、出てくるモンはちゃんと出てくるモンなのである。何ちゅーか「一人でも多くの人に自分の音楽を聴かせたいッ!!」って思うと、自ずと世界で最も使われてる言語である英語になるのだとワタクシは思うのである。でもって、我がニッポンはと言うと:

ラウドネスとどっちにしようか悩んだが、まぁ大差ないであろう(笑)ニッポンから世界的ミュージシャンが出てこない理由、コレで十二分にお分かり頂けたと思うのである。よーするに、レベルが違い過ぎるのである。言語も文化も違う全世界73億人に向けて演奏してる人と、実質単一民族な国内1億3000万しか見てないヤツじゃ、そりゃ感性やセンスの磨かれ方に差が出るってモンである。


*過剰じゃない現代

 邦楽に限らず邦画やマンガやアニメや和ゲーもそうであるが、今時のニッポン文化(特に大衆文化)ってのは、完全に国内に特化しちゃってるのである。だから売り上げだけは凄くても、世界的には通用する気が全く感じない。昔は通用したのがソレなりにあったのだが、今は全く見当たらんのである(´・ω・`)ワタクシが思うに、昔のソレは「純粋に面白いモンを作ってて、面白いモン作った結果として国内や海外でも売れた」のだが、今のは「売るために面白いモンを作ってる」って感じなのである。市場を徹底的に調査して、何が面白いと感じさせるかを研究し尽くして、そうすれば確かに売れるんだけど、心に残るモンが何もない。純粋に面白さを追っかけた故にある「過剰な面白み」がないんだから、そりゃ当然である。


 そう、昔の邦楽や邦画やマンガやアニメや和ゲーやニッポン車って、良くも悪くも”過剰”だったのであり、その過剰さが逆に魅力でもあったのである。昔は何を作れば売れるのかが分からなかったから、皆が皆「兎に角最高なモンを作ろう」って躍起になって、結果個性あふれる”過剰なモン”が多数あったのである。が、ニッポン市場が巨大化して国内だけでも十分利益が出る事が判明し、その国内市場で何が売れるかが研究され尽くした結果、過剰なモンが切り捨てられちゃったってワケである。国内で莫大な利益が出るんだったら、そりゃムリして海外に打って出る必要は無いワケである。ニッポン市場は確かに巨大だけど、巨大であるが故にガラパゴス化してしまった。つくづくそう思う今日この頃であった。