アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE EYE OF EVERY STORM

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植えるだろう」

By マルティン・ルター


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*世紀末の魅力

 北斗の拳風の谷のナウシカAKIRAターミネーター、ラスト・オブ・アス、フォールアウト3、メタルマックス等々。よく考えて見たら、この手の「文明が崩壊した後の世界」ってヤツを描いた有名作品ってのは結構あるのである。ソコでヒマでモテないワタクシは「世紀末って何が面白いんだろうなぁ( ´△`)」って考察したのであるが(笑)最近何となく答えが出たのである。ソレは「観る側の想像を掻き立ててくれる」って事と「自分達の住んでる世界がそうなる可能性を秘めてるから」の2点がセットだからである。同じ想像を掻き立ててくれる世界でも、剣と魔法とドラゴンのファンタジー世界に世紀末ほどの魅力が無いのは、決定的に後者が欠けてるからである。


 どんな作品でも世紀末の世界を見ると「こんな何にも無い世の中で、どうやって生活してくんだろうなぁ(´ヘ`;)」とか「ヘタに大ケガしたり病気になったりしたらソコで人生ゲームオーバーじゃん(;´Д`)」とか「もし明日にでもこんな時代がやってきたら、自分はどうやって生き延びればいいんだろうか(-_-;)」とか「よし、その日に備えて身体鍛えてモヒカンにして、肩パットと釘バットを常備しておくぞ〜(* ̄0 ̄)/」とか、妄想が色々膨らむのである(笑)ソコで作品毎に「もし世界が崩壊したとしたら、各種システムや技術はこうなっていくだろう」って観点における作者の見解が色々あるから、世紀末作品ってのは魅力的なんじゃないかなとワタクシは思うのである。


*夏草や、ヒャッハー共が、夢の跡

 でもって察しの良いロンマニアの方ならば、ワタクシが上記に挙げた世紀末作品の中に、世紀末作品において最も重要なアレが抜けてる事に気が付いたと思うのである。でもってつい最近、その最重要世紀末作品の30年振りの最新作が登場したのは、映画属性のあるロンマニアの方ならばご存じのはずである:


そう、今日偶然にも外回りの仕事が早々に終わったので、帰り際スマホでチケット購入して【マッドマックス 怒りのデス・ロード】観に行ったって話である。チケットの日時が1日ばかし早いのだが、ソレは愛嬌って事で(笑)前三部作を観てて、尚且つ北斗の拳が大好きならば、観ない理由はどこにも無く、ワタクシも然りである。


 まず結論から言っちゃうと、コレは間違いなくシリーズ最高作である。何が凄いかって、兎に角イカれてるのである。舞台、衣装、クルマ、世界観、宗教哲学、政治経済、何もかにもがイカれてるのである。コレがホントにシリーズ最高傑作かどうかは未だ議論の余地はあるが、ダントツでイカれてるのは間違いなくコレだとワタクシは断言する次第である。映画の各種演出を観る度に「まぁ人権だとか人間の尊厳だとかを徹底無視して求めるモンを求めたら、確かにあーなるよな、ウン(;^_^A)」とか「イカれた世界を演出するためだろうけど、ソコまでやるかフツー( ̄Д ̄;)」って思うぐらいアレコレやってて、映画終った頃には暴力と狂気で腹一杯になるのであり、ソレがヒャッハーフリークのワタクシとしては堪らないのである(笑)

 コレに比べれば北斗の拳の世界なんて、如何に理性的で優しい世界かを思い知らされるはずである(笑)ワタクシが上記に書いた「文明が終わったら、どうやって人間は暮らしていくのかな〜(-ω-;)」ってのが、イカれてるけど実に理に叶った方法で演出されてるのである。動画にある主人公マックスが口枷された上にクルマに磔にされて砂漠を駆け巡ってるのを観て「アレ何やってるんだ( ̄ー ̄?)」って思うだろうけど、アレ実はちゃんとした”合理的”な理由でああいう演出になってるのである。その他、色んな設定が”合理的”な理由で色々付加されていて、ソレ探すのが面白いのである。でもって今回はインターセプターみたいなスーパーマシンは登場しなかったが、クルマの演出も抜かりナシなのである:

今回はアンプを山ほど積んでギタリストがぶら下がってる戦意高揚トラックが登場した時点で「もう参りました、このイカれっぷりにはついて行けませんハイ(;´Д`)」って降参しちゃったモンである(笑)やっぱ低予算で作り上げた前三部作とは違って予算も使いたい放題だと、ココまで徹底的に出来るんだなぁって感心した次第である。でもクルマ好きのワタクシ的には、やっぱインターセプターみたいな主人公専用のスーパーマシンが観たかったトコである。


*主人公は何処

 概ねこの映画には満足してるワタクシであるが、×なトコが無かったワケではない。その一つが「この映画の主人公って誰だっけ?」である。某雑誌には「副主人公である大隊長と、その連れであるラスボスの妾達の演技が光ってた。主人公マックスはクルマにぶら下がってるか、クルマ運転してるか、或いはクルマ直してるだけ」って書いてあったのだが、観たらホントにそうだったのである(笑)シリーズとして前三部作から観てる人なら「今回はマックスの出番は余り無かったね」で良いんだけど、コレが初めてのマッドマックスになる若い人が観たら「なんで脇役の名前が映画タイトルになってるの?」って思うだろうからである(爆)


 ただワタクシ的に総括すれば、久々にメチャクチャ楽しめた映画である(^-^)最初から最後まで作品の提示する世紀末世界にグイグイ引きずり込まれて、気が付いたら上映時間が終わってたって感じである。何つーかコレ観た後だと、改めて旧三部作が観たくなってきたのである:

マッドマックス2 [DVD]

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マッドマックス?サンダードーム? [DVD]

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でもってどうやらPS4経由でレンタルして観れそうなので、早速観てみようと思う次第である。さてもうネタが無くなったので(笑)お暇しようと思う今日この頃であった。