アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

UNTOUCHABLE GLORY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「最初に夢がなければ、何も生まれない」

By カール・サンドバーグ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ノーマルが一番

 メーカーとチューニング屋の決定的な違いは何か。答えは「積み重ねたノウハウや知識や経験の質と量」である。いくらパーツメーカーやチューニング屋が優れていたとしても、ニッポン国内の公道やサーキットを用いて、中の人や1〜2人の専属契約ドライバーがテストしたレベルでしかモノが作れんからである。が、メーカーは世界中の公道で長年に渡って実験し、開発も一流大学出身のエンジニアが複数人が行い、何十年という単位で世界中の各種レースにおいて積み上げたモンを蓄積してるのである。つまりノーマルってのは、そういう膨大なデータを基に、最大公約数の性能と信頼性を得られるように作り上げているモンであり、そう簡単に崩せるモンじゃないのである。


 だからクルマは基本的にノーマルが一番良いのである。モタスポがしたいんだったら素モデルを弄りまくるよりも、同車種のスポーツグレード或いはメーカー傘下チューナーのコンプリートカーを買い、ソレを可能な限りノーマルで運用するのが良いのである。エンジンはECUとマフラー程度のパワーアップで十分であり、ソレ以上欲しいのならクルマそのものを買い替える。サーキットをバリバリ走りたいのであればケータハムロータスみたいなクルマか、或いはカップカーみたいなサーキット専用車を買う。弄る事で何がどう変わるのかを具体的に分かるのなら兎も角、そうでないのなら素直にノーマルor小改造に留めておく方が絶対良いとワタクシは思うのである。


*初陣

 というワケで、コレからNDに関して色々と手を加えていこうと思ったら、先ずはノーマルで走り込んでみる必要があると感じたのである。ノーマルの性質が分かっていなければ、弄った時にワケ分かんなくなるからである。あとNDが納車されてから1ヶ月半、そろそろ公道では物足りなくなってきたので(笑)先日も述べたようにコレ参加してきたワケである:


ホントに久しぶりの【ハンドリングクラブ】である。ワタクシもいくらサーキット慣れしてるとはいえ、FR車でのスポーツ走行は未経験な上、MT車でスポーツ走行するのは7年半振りである。いきなりサーキットデビューってのは、流石のワタクシでも荷が重いってモンである(^_^;)でもココならクラッシュする可能性も非常に低いので、安心して色々試せるのである。


初めての人に分かり易く説明すると、この様なコースを1台ずつ順番に、右回りと左回りを各20分×2回、計4回80分走るワケである。一台ずつ走るから、自分以外の余計な事は考えなくって済むワケである。でもって、フツーのサーキットと一線を画すのは、そのサーキットの作りである:



そう、コースと言っても、単に地面に線を引いてるだけなのである。つまりコースアウトしても大丈夫だし、縁石踏んでスピンしたり転がったりする事も無い。上記の1台ずつ走る事と加えると、如何に安全かがお分かりいただけると思うのである。



ソコをこんな具合に並んで、1台ずつ走るワケである。



今日は天気も良かったため、参加者も結構多かったのである。クルマも大小和洋新旧色々あって、見てるだけでも楽しいのである。S2000WRX-STIロータスみたいなベタな車種もあれば、写真には写ってないが【BMW I8】や【430スクーデリア】で参加した猛者も居るのである(^_^;)



そんな中、そのI8や430スクデすらも霞んで見える程の美しいクルマを発見した次第である(笑)先週のサバゲーの時も同じクルマを見た希ガスのだが、いやぁ偶然は重なるモンである(爆)因みにオーナーさんだけど、大方の予想通りハリウッドスターが裸足で逃げ出すレベルの超絶イケメンだった事を伝えておくとしよう(核爆)


マツダのスポーツカー

 では、動画の方を・・・と言っといて未だアップしてないのは、もうお約束なんで省略するとしよう(笑)今回NDを初めてサーキットで走らせた時に思い浮かんだのは、どっかの本に乗っていたマツダの中の人のインタビューである。その本の中で記者が中の人に「マツダにとって、スポーツカーを作る上で大切な事って何ですか?」と質問したのに対し、マツダの中の人は「挙動が乱れにくく、乱れてもすぐに立て直せるクルマ」であり、マツダのスポーツカーの代名詞である”軽量なフロントミッドシップのFR”って構造は目的ではなく、ソレを達成するための手段であるという話である。つまりマツダの中の人にとって、速さやタイムってのは最初から考えられてなかったのである。


 何故そのインタビューを思い出したかと言えば、今回実際にワタクシが運転してみて、その事がどんだけ重要なのかを身を以って知ったからである。その事は一々ッ文章で説明するよりも動画で見た方が早いのであるが、上記にもあるように未だアップできてないのである(笑)ただコレを一度知ってしまうと、何故ロードスターにはココまで根強いファンがいるのかだとか、或いは某新車の「心昂ぶるブッチギリの走り」がどんだけ空虚な響きなのかって事が分かってしまうのである(爆)というワケで、今回の初走行は非常に収穫の多い走行となったので、ワタクシとしては大変満足した次第である( v ̄▽ ̄)まぁ完全に満足したワケではないのだけど、ソコんトコはまた来週にしたい今日この頃であった。