アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

A BOY IN A MAN’S WORLD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「惨めさから抜け出す慰めは2つある。音楽と猫だ」

By アルベルト・シュバイツァー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*誰が為に音楽は響く?

 今のニッポン音楽シーンの何がダメかなんて、答えは実に簡単である。音楽シーンがリスナーではなく、業界の方を向いているからである。どうすればリスナーにより音楽を楽しんでもらうかではなく、業界の利益を守る方向でしかモノを考えられないのである。例えば諸外国の音楽シーンがダウンロード販売や定額ストリーミングに移行し、音源売り上げではなくライブを中心となってるのも、ひとえにリスナーを中心にシーンが回ってるからである。リスナーの立場からすればより多くの音楽を安価で聴ける方が良いし、音源を聴いたら生で観聴きしたくなるのも当然の事である。ソレで向こうの音楽シーンは更に利益を生み出しているし、ミュージシャンも更に利益を得ている。コレの何が悪いんだって話である。



 でもって前にも言ったと思うけど、コレは「海外は海外、ニッポンはニッポンの市場があって良いじゃないか」って話じゃないのである。一昔前ならソレでも良かったかも知れないが、今はグローバリズムの時代である。国内で小さくまとまっていたら海外のより大きなソレがやってきて、成す術も無く美味しいトコを根こそぎ持って行ってしまう。スマホ然り、PC然り、ゲーム然り、やきう然り、最近じゃプロレス然り、でもって音楽然りである。ネットTV配信もダウンロード販売もストリーミングも、気が付いたら何時の間にかアップルとアマゾンとグーグルに美味しいトコを全部持ってかれてる状況である。この上TPPまである→ヘタしたら業界のルールまで変えろと言われても文句言えないってワケである┐(´∀`)┌


*ストリーミングのススメ

 でもってワタクシは断然ストリーミングを推す次第である。何故かと言えば、ソコに新しい出会いがあるからである。iTunesによるダウンロード配信が始まった時に分かったのだが、やっぱ少額といえど、カネがかかると躊躇いが生じるのである(笑)でもストリーミングにはソレが無いから、迷う事無く新しい音楽を聴いてみようと思えるのである。因みに今のワタクシの悩みは「聴きたいモンが多過ぎて、時間がいくらあっても足らない&ワタクシの脳ミソが追い付かない」であるから、実に大変なのである(爆)でもって、ワタクシの最近のトレンドである:

END OF DAYS

END OF DAYS

  • アーティスト:DISCHARGE
  • 出版社/メーカー: NUCLE
  • 発売日: 2016/04/14
  • メディア: CD

いつの間にかディスチャージの新アルバムが出てたので、発売日のその日にダウンロードしたのである。ディスチャージのアルバムなんて渋谷か新宿あたりの絵結構大きめのCDショップじゃなきゃ手に入らないけど、ダウンロードなら牛久とかいう人口7万人のド田舎からでも速攻かつ確実に手に入る。こう書けば、ダウンロードの素晴らしさが分かる筈である(笑)


ゴア

ゴア

1曲が気に入ったからアルバム買ってみたいと思うけど、他の曲がゴミだったら勿体無い。かと言って一曲だけ買うのも、隠れた名曲を見逃した気がするから勿体無い(笑)そんなワガママな要望も、基本無料なストリーミングなら無問題である。タダだから他の曲がハズレだとしても損した気がしないし、アタリを引いたら得した気分になれる。そう、ストリーミングで損する事は無いのである。


THE BEST “Red"

THE BEST “Red"

  • アーティスト:Kalafina
  • 出版社/メーカー: SME
  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: CD
THE BEST “Blue"

THE BEST “Blue"

  • アーティスト:Kalafina
  • 出版社/メーカー: SME
  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: CD

ストリーミング無かったら、多分ワタクシは一生Kalafina聴いてみようとは思わなかったと思うのである(笑)Apple Musicのジャンルで何気に「アニメ」を選択して、ソコで出てきたのがコレで、ソコから「まぁどうせタダだし、ハズレでも削除すりゃいいし( ̄− ̄)」ってシングルを数枚ダウンロードしたら中々に気に入ってしまい、ベスト盤をダウンロードしたってワケである。繰り返し言うが、値段がついていたらKalafina聴いてみようとも思わなかったであろう(爆)


*ソレでも音楽は変わらない

 業界がよく「著作権とルールを守らなければ音楽業界が壊滅する云々」って言ってるけど、ワタクシはそんな事はないと断言できる次第である。音楽はCDどころかレコードが発明される前から存在し続けていて、その頃はライブを中心に盛り上がってたワケである。そう、ライブ中心から、蓄音機が発明されて音源中心になって、またライブ中心に戻っただけの話である。結局「生で聴く音楽が一番楽しい」っていう前提が覆されない限り、各種媒体が変わっていっても音楽は残り続けるのである。だから業界の方が時代に合わせるべきであり、リスナーはより音楽を楽しむ方向に考えていけばいいのである。何故業界ごときに便利さをジャマされなきゃならんのか、ワタクシにゃ理解できない次第である┐( -"-)┌


 結局ニッポンって国は、未だに鎖国メンタリティーを引き摺ってるのである。鎖国時代は文化も技術も殆ど進化しなかった→ルーチンさえ守れば安定した生活を送れたのだが、今はすでに開国しただけでなく、ネット全盛期のグローバリズム時代である。良いモンが容易に国境を越えて、あっという間に普及してしまう時代である。つまり自分達は引きこもって安定した生活をしたくても、周りがソレを放っておかない時代なのである。そうなると、生きてく術は2つしかない。鎖国メンタリティーを捨ててグローバルに渡り歩くか、海外に隷属してまでも安定した生活を守るかである。ただワタクシが見る限り、ニッポンは後者に傾きつつあるように見えるので、気が気ではない今日この頃であった。