アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

OMINOUS DOCTRINES OF THE PERPETUAL MYSTICAL MACROCOSM

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

By 野村克也


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*読書する際の三ヶ条

 1つ、書かれてる事がホントに正しいのかどうかを吟味する事。2つ、ソコに書かれてる事と実際のシチュエーションとの乖離の有無をチェックする事。3つ、自分自身の読解力を絶対視しない事。ワタクシが何かの本の内容をネタにする際、常に念頭に置いてる3つの事である。でもってワタクシの知る限り、本やネットの知識でドヤ顔するヤツってのは、大概この3つを疎かにしてる場合が多いのである。なぜそうなるかって、楽な上に責任を取らなくて良いからである。有名な出版社や有名な著者のソレなら「有名人が言ってるから」って箔を付けられるし、間違ってても「有名人なのにウソついたアイツ等が悪い」って責任転換できる。だから自分で考えないのである。


 ワタクシは前々から言っているのであるが、本やネットで得られるのは、そのままでは情報や参考資料でしかないのであり、決して知識ではないのである。知識を料理に例えると、情報や参考資料は食材でしかないからである。ショボい料理人は100種類の食材があってもショボいメシしか作れないが、優れた料理人は10種類しか食材がなくても美味いメシが作れるのと同様に、本やネットに書かれてる事を如何に取捨選別しアレンジするかが、本やネットを引用する際のキモだとワタクシは思うのである。だからココ最近のワタクシは無暗にデータを並べ立てるような事はせず、可能な限りワタクシ自身の言葉で語ることにしてる次第である。ソレで叩かれたとしても、ソレはソレで勉強になるからである。


モータースポーツドーハの悲劇

 稀勢の里白鵬が全勝で並んだ大相撲の千秋楽、優勝を決める大一番で、稀勢の里が土俵際まで白鵬を追い詰め、あと一歩前へ踏み出せば稀勢の里の初優勝&綱取りもアリ!が、その時不意に稀勢の里の廻しが緩み、そのまま廻しが取れてしまって稀勢の里不浄負け!優勝はまたも白鵬!・・・先日の【ル・マン24時間レースにおけるトヨタの悲劇】を相撲で例えると、丁度こんな感じなのではないであろうか(笑)サッカーに例えると、サブタイ通りドーハの悲劇が正にそのまんまなのである。その時ワタクシは別の仕事してて、レース終了15分前にライブタイミング見て「勝った( v ̄▽ ̄)」って確信して仕事に戻り、その20分後にトヨタ初優勝の瞬間を一目見ようとネット開いたのであるが・・・


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 このAA通りの反応をしたのは、恐らくワタクシだけではない筈である(^_^;)コレで優勝を射程圏内に収めながら2位になること4回目、運に見放されるにも程があるぞトヨタって話である(´・ω・`)こんな時に備えてトヨタは3台体制で出してれば云々、可夢偉がスピンしなければ1−2態勢だったから6号車が勝っていた云々、エンジン含め全てを一新したから云々もあるけど、ワタクシ的な感想は「ソレでも結果が全て」ってトコである。もしトヨタとポルシェの立場が逆ならば、ニッポンのモタスポファンは「ポルシェが可哀想だ、優勝したトヨタは優勝を返上すべし!」とか言うであろうか?当然ノーであり、つまりそういう事である。


 ただ調べてみると、上記の格言ではないけれど、やっぱ勝ったポルシェにも敗れたトヨタにしても、やっぱソレなりにそうなる要素があったのである。何ちゅーか、やっぱ双方のメーカーのモタスポに対する取り組みの差ってソレなりに出ていたのである:

  • リタイヤの原因は制御系のトラブルで、実際止まる3周前から出ていた
  • ポルシェはル・マンに挑む前に30時間の耐久テストを行っていた
  • レース中2位になった時もワンチャンに備え、最後の燃料補給時に12リットル多く入れてた

つまりトヨタにも何だかんだ詰めの甘さはあったのである。ソレに対しポルシェはソレに備えて周到に準備してて、運河どう転がるか分からんからこそ最後までワンチャンに備えてて、そのワンチャンを見事にモノにしたってワケである。運が絡む事が非常に多いからこそ、ソレに備えてソレ以上の準備をする。何ちゅーか、ル・マンで最も多く優勝してるだけはあるのである(^_^;)


*今後に期待大

 ただワタクシ的に感心したのは、トヨタがココまで健闘できてるって事である。上記でポルシェを白鵬トヨタ稀勢の里に例えたけど、ホントにソレ位まで強くなってるのである。因みにアウディは、まぁ鶴竜といったトコであろうか(笑)再参戦の1〜2年ぐらいはショボかったのだけど、ソレが一昨年総合優勝してしまったのだから、十分過ぎるほど成長はしてるのである。サッカーのニッポン代表もドーハの悲劇を経てワールドカップの常連になったのだから、トヨタにも今のまま参戦し続けて経験を積み重ねていれば、ル・マン初優勝はそんな先の事じゃないとワタクシは期待してるのである。古人言うトコの「継続はナントカなり」である。


 でも何だかんだ言って、やっぱWECは面白いのである。多分レギュレーション的に最も成功してるモータースポーツの1つなのではないであろうか。もう重箱の隅を突くしかやる事がないF1とは違って、WECじゃやれる事のバリエーションが凄く広いから、機械好きとしては見ててワクワクするのである。まぁ中には「LMP1なのにLMP2よりも遅いFFマシン」などというシャレにならんマシンも出来上がったりするのであるが(笑)

確かにコレやった日産はバカだけど、バカできるぐらいレギュレーションの幅が広いのもWECの魅力でもあるのである。確かに日産のやった事はバカだったけど、何もやらない他メーカーよりかは遥かにマシだとワタクシは思う次第である。というワケでトヨタや日産以外もニッポンメーカーはガンガン参戦してほしいんだけど、そうはならないだろう事が安易に予想できるのが悲しい今日この頃であった。