アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WORSE THAN DEAD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「人間関係の第一の基本は相手の立場に立って話を聞くこと。そして、お互いの信頼関係を確立して本音で話し合える関係になること」

By 鬼塚喜八郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*早期発見のススメ

 発達障害のケアやサポートにおいて最も重要な事は何か?ワタクシの答えは「早期発見、早期療育」である。よーするに出来るだけ早く見つけて、出来るだけ早い内に特性に見合った適正な道を選べるようにしてあげるって事である。実際ワタクシの甥っ子にも発達障害の子がいて、その子も幼少時から早期発見と早期療育で自分の可能性を活かせる道を早めに見出す事が出来て、今は良い仲間に囲まれて部活をエンジョイする高坊である(^-^)生まれつき耳の悪い人がどんなに耳を鍛えても聴力は良くならない&ムダな時間を費やすだけだから、ソレなら聴力に見切りをつけて他の感覚を伸ばす事に時間を費やす。ただソレだけの話だけど、ソレだけで多感な幼少時〜青年期をポジティブに過ごしていけるんだから、ソコが非常に重要になってくるのである。



 そう、早期発見の一番のメリットは何かって、二次障害を最大限防げる事にあるのである。ワタクシが正にソレであるが、発達障害が分からないまま大人になっていくと、その成長の過程で親や先生や上司に散々叱られまくったりだとか、学校でいじめや仲間外れにあったりだとか、社会に出て色々苦労したりだとかして、結果当事者は変なトラウマを幾つも抱え込む事になってしまうのである。そしてこのトラウマってシロモノが実に厄介で、忘れようと思っても忘れられないのである。忘れたつもりでも些細なキッカケでフラッシュバックしてきたりするし、酷い場合は日常の妨げになったりもするのである。つまり何かを成功させるにおいて一番重要な要素である積極性が、この二次障害により大幅に削がれてしまうワケである。


*うっかり一言、絶交一生

 発達障害を理解してなかったり、理解できない事はまぁ良いのである。1日2日で理解できる概念じゃないし、十分分かってる筈の支援者にだって分かってない事は多いからである。発達障害を理解する気が無いのも、コレまた許容範囲である。ちゅーのも、理解を強要する事なんて出来ないからである。が、ソレを自身が医師であり、しかも家族の一人が発達障害当事者な人が言うのは、何ちゅーか少しアレなんじゃないかとワタクシは思うのである。ホントはコレを相手に直接言いたかったのであるが、相手が家族ぐるみでお世話になってる恩師だという事と、ソレ言ったのが皆でワイワイガヤガヤ楽しくやってる食事の場だったという事もあって、敢えて黙っていた次第である。


 でもって流石にフラッシュバックがチラチラ出始めて腹の虫の居所が悪くなってきたので「どーせ読んでねーだろ( ̄∇ ̄)」と思ってSNSにカキコしてスッキリしてたら、何故かは知らんがカキコを読まれてしまったってワケである(笑)小耳に挟んだ話、ソレ読んだ恩師がマジ切れして、ワタクシとワタクシの家族と絶交するとかしないとか(^_^;)コレに関するワタクシの見解は「言い方が悪くて怒らせてしまった事に関しては素直に反省する。が、言った事の内容については撤回しないし、謝罪もしない」といったトコである。ちゅーのも上記にあるように、家族に当事者がいない素人さんなら兎も角、恩師には家族の一人に当事者がいて、しかも恩師自身は医師だからである。



 医師がシェイクスピアドラクロワケインズチャイコフスキーを語れなくても、ソレは専門外なんだから仕方がないし、その事を嘲笑したり軽蔑したりする事は決して無い。が、医師が先天性の障害について「良く知らないし、理解できないし、する気も無い」って言うのはどうよって話である。無論、今の医学は余りにも多岐に渡り過ぎてて、医師でも知らない病気なんか山ほどある。だったらソレはソレで素直に「勉強しておきます」って言うか、或いは余計な事を言わなければ良いだけの話である。たとえどんな立場であろうと常に謙虚でいて、学ぶ姿勢を忘れず、自分の知識や常識を常に疑う。ワタクシ如きが言うのもアレであるが、そういう姿勢を忘れてしまったら終わりだと思うのである。


*拳を開こう

 握り拳とは握手できない、ワタクシの好きな言葉の一つである。コレは「心を閉ざして敵対的になった相手と話すだけムダ」という意味であるのと同時に「相手を怒らせてしまったら折角の話し合いもパーになってしまう」という意味でもあるのである。この件に関しては、まぁ最低でも7割はワタクシの過失である(´ヘ`;)ワタクシがもっと上手く、もっと大人に対処してれば話が拗れなかった&時間はかかっても次のチャンスがあったかも知れないと考えると、非常に勿体無い事をしたなと反省するばかりである。まぁ何つーか、毒蝮三太夫綾小路きみまろが良い例だけど、毒舌キャラが受け入れられるのは、そのキャラに憎めなさや愛嬌があってこそだという事であり、その片鱗の全く無いワタクシがやってもムカつくだけって事である(笑)


 恩師(及びその家族や関係者)がココを読んでるかどうかは分からないが、読んでいたとしたら言いたい事が一つあるのである。ソレは「どんな結果になろうともワタクシは貴方を憎まない&恨まないし、話し合いのドアは何時でも開いているから、何時でもどんな形でも直接メッセージをくれるとありがたい」という事である。ワタクシが昔大変お世話になった事実は変わらないし、決して悪い人ではない事だってワタクシは十二分に分かってるからである。ワタクシが謝罪しちゃえば事は収まるんだろうけど、収まっただけで解決はしない。だったら時間はかかるのを承知の上で、トコトン話し合うしか方法は無いのである。さて何だかんだ言って明日も早いので、さっさと寝るに限る今日この頃であった。