アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

AB III

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「どんなつまらない雑草でも花でも、懐かしい日記の一片となり得るのである」

By ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*22Bこそ至高

 もし「歴代WRXの中で一番良かったと思うモデルは何ですか?」と聞かれたら、ワタクシは「スポーツカーとしての評価なら、22B及びクーペモデルのGC8」と答える次第である。やっぱインプは小さく軽くてパワフルだったからこそ良かったのであり、あとやっぱスポーツカーは2ドアが一番潔くてカッコ良いと思うからである。何故2ドアが良いかって、理由は簡単である。モタスポやるにあたって、後部座席と後部ドアは必要無いからである。ラリーにおいては「後部ドアがあった方が、リアサスのトラブルがあった時の対処がし易い」って利点もあるのであるが、大多数のラリーやらないユーザーにとってはどうでもいい事である。あと「4ドアにはBピラーがある分だけ剛性が上がる」って利点もあるが、重量増加というデメリットもあるんだから大した意義は無いのである。



 故にワタクシが代を重ねる毎に大きく重たくなってゆき、そのくせパワーを全然上げていかないで、更には化石とも言えるEJ20エンジンはじめ各種コンポーネンツを使い続ける今のWRX-STIをボロクソ扱き下ろしてる理由を理解していただけると思うのである(笑)我慢できるのは、良くてGRBまでである。そっから先はただの懐古主義者向けのノスタルジックカー・・・って限が無いのでコレぐらいにしておくとしようジャマイカ(爆)ただこんな事を言うと熱心なファンからは「実際乗ってもいないくせに(# ̄З ̄)」とか言われちゃうので:


実際はどうなのか試乗してきたってワケである(笑)確かに、一切乗らないでアレコレ文句言うのは理に適っていない。が、一度でも乗ったのなら話は別である(爆)シッカリ乗った上で扱き下ろすのであれば、ソコには立派な正当性が生じるのである(核爆)


*神様、仏様、ブレンボ

 まぁVAB自体は発売されて暫くした頃に初期型に乗った事があるのであるが、今回はちょっと「新型ブレンボってどうなのよ」って思っちゃったのである。ワタクシも経験あるから分かるのであるが、以前までの純正4POTブレンボって熱容量が少し足らんのである。軽量化を施して1.4トンを切るぐらいまで軽くすれば何とかなるけど、ソレ以上だとサーキットじゃちと厳しいのである。だからガチで走ってる人はガンガン軽量化するか、或いはキャリパーを社外に交換してたのである:

ワタクシの見立てだと、こんだけあれば熱容量は十分足りる筈である。同じ6POTを装着してて250kgほど重いR35でも十分足りてるんだから、VABが足らない筈が無いのである。もしコレでも「ブレーキが弱い」などと言うヤツが居たら、ワタクシは断言しても良い。ソイツはただブレーキングがヘタなだけだ、と。


 でもって数年振りにVABのコクピットに座ってみた感想は「やっぱ座位置が高い(´・ω・`)」である(笑)まぁ元々がフツーのファミリーセダンなんで仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけど、やっぱピュアスポーツカーのNDとかと比べちゃうと座面が高いだとかシフトノブの位置がちょっと遠いだとか、色々と不満が出てしまうのである(^_^;)ただワタクシにはGDB時代の身体の記憶が残ってた&NDで3ペダルMTの練習はシッカリしていたので、慣れてくるとヒール&トゥも楽々決まるのである。少しスピードを出した状態から軽くブレーキを踏んで、ソコから連続ヒール&トゥで6速→5速→4速→3速→2速と繋ぐ。隣に座ってた担当さんがビックリしていたが、ソレ以上にワタクシがビックリした次第である(爆)あとシフトフィーリングに関しては「前とあんま変わらない」といったトコである。


 あとGRBからはスロットルがワイヤー式から電子式に変わってるのだが、ワタクシはコレを歓迎する次第である。SI-DRIVEで走りや燃費に振れるのもそうだけど、発進する時に結構役立つのである。GDB時代からエンジンが変わってないからワタクシも分かるのだが、EJ20って低回転トルクが細いのである。だから発進する時は結構アクセル煽らないとエンストしてしまうのだが、電子式スロットルだと煽り足りなくてもクルマの方で煽り足してくれるのである。お陰でエンストしまくって恥を晒す事が無くて大助かりである(笑)SI-DRIVE云々に関してはGRB時代からずっと同じなんで、特に言う事は無い次第である。あとトルク云々に関しては基本的にGRB時代から大きな変化は無く、やっぱ高回転まで回さないとダメである。



 あと良かったなと思うのが新型ブレンボキャリパーと、あとビル足である。ブレーキペダルに足を乗せるとスーっと効き始めて、踏力に比例してリニアに効いてくる。ワタクシの慣れ親しんだブレンボの踏み味そのものである。キャリパーが大型化したからかどうかは分からんが、何ちゅーか効きに余裕があって扱い易いのである。あとType Sというグレードについてきたビル足も中々良く仕上がっていて、ガチでサーキット攻めるとかそんなんじゃない限りはコレで十分なんじゃないかと感じたのである。確かにシステム的な古臭さだとか、スバル十八番の内装のダサさとかは依然残っているが(笑)古いモンは古いモンなりに熟成が進んでいたのがワタクシ的には新鮮な驚きなのである。


*WRXがこの先生きのこるには

 じゃあ「VAB欲しくなったか?」と問われたら、答えはやっぱ「ノー」である(笑)確かに見直した点は幾つかあるんだけど、相変わらず根本的な部分の答えが出ていないからである。ソレは即ち「今はまだ良いけど、将来どうすんの?」である。ぶっちゃけた話、コレを手放しでほめるヤツってのは昔からのスバルファンか、マンガやゲームでインプの存在を知ったヤツぐらいである。ワタクシだってGDB時代の思い出が無けりゃ、試乗したいと思ったかどうかも怪しいモンである(爆)今はまだそういう連中がクルマ乗れてるから良いのであるが、歳食って乗れなくなったらどうするんだって話である。多分今の若い子はSWRTどころか、スバルが昔WRCに参戦してた事自体を知らなかったりするであろう。



 ワタクシは別に、ラリーから離れた事が悪い事だとは思っていない。スバルと同じかソレ以上にラリーイメージの強いランチアアウディだって離脱したんから、なにもスバルだけが特別ってワケでもないからである。が、その後どういうイメージでスポーツ性を進化させて行きたいんだって話である。アウディはオンロードに移行してシッカリしたイメージ作ったからこそスポーツカーやり続けられてる&ブランド価値も高まったし、反対にランチアはソレが出来なかったから今の為体になってしまったワケである。今のは仕方ないとして、次期型でどういうビジョンを示すのかがワタクシ的には気になるのである。さてスッカリ遅くなってしまったので、そろそろお暇しようと思う今日この頃であった。