ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「地位ができたら気焔は無くなる」
By 徳冨蘆花
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*問題はタイヤ
初代GT-R(所謂ハコスカGT-R)が登場したのが1969年で、来年で丁度GT-Rの50周年記念の年なのである。半世紀という限の実に良い数字だからR35のスペシャルモデルが、ソレも相当凄いヤツが出るんだろうなと思ってたのだが【イタルデザインとコラボしてマジで出てきた】のである:
大胆なデザイン、720馬力&トルク78kgfの超ハイパワーエンジン、可変式リアウィングなど、コレでもかと言わんばかりに様々なスーパーカー的萌え要素を突っ込んできたのだから、一見するととんでもないシロモノに見える事であろう。が、ワタクシはサーキット走行を嗜むR35オーナーとして、1つ気になる点を見つけてしまったのである。ソレは「タイヤ」である。
開発した人の話であるが、ノーマルの状態(570馬力)でも、前255後285のタイヤって実は足りてないのである。ただコレ以上太くしてしまうとただでさえバカ高いタイヤが更に値上がりしてしまう&タイヤ含め足回りやボディなどの設定も一から見直しになってしまうため、コスパの関係でタイヤを太く出来なかったのである。でもって上記のアレは720馬力まで上げてきたけど、タイヤはインチアップしたけど幅はそのままで、しかも走り向けではないミシュランPSSである。不安になるなという方がムリな話である( ̄〜 ̄)まぁ察するに、コレはオーナーがサーキット走行して楽しむ類のクルマではなく、他のスーパーカーメーカーの限定車と同じで基本飾っておくだけ&偶にイベントなどでサーキットを軽く流すのが主目的なクルマなのであろう。
十数年前の話であるが、当時の上司に「趣味は何?」って聞かれたところ「サバゲーです( ー`дー´)キリッ」って自信満々に答えたら、思いっきり白い目で見られたのである(笑)ちゅーのも当時は「サバゲー=小動物を殺せるような得物で撃ち合うナード共の危険な遊び」って認識だったからである。以後10年以上に渡ってサバゲー好きをカムアウトするのを避けていたのであるが、去年あたりに今の上司から「趣味は何?」って聞かれたのに対し「サ、サバゲーです(´∀`;)」って自信無さそうに答えたら(爆)今度は「面白そうな事やってるじゃないか(゚∀゚)」になったのである。そう、今回の子のサバゲーブームを経て、何時の間にか「サバゲー=古くて新しい一風変わったレジャーの一つ」にランクアップしてたのである。
だから今回【「凶悪犯罪はサバゲーの悪影響」と言ったコメンテーターが叩かれてる】ってニュースを聞いた時も「サバゲーのヒエラルキーも随分と上がったモンだ( ̄▽ ̄)」ってサバゲーマーとして嬉しく感じたのである。言っちゃ大変悪いが、コレがエロゲ―とか鉄道だとかラブライブとかだったら、ほぼ間違いなく世間もコメンテーター同様にエロゲ―マーや鉄オタやラブライバーを全力で叩きに行ってた事であろう:
SNSとか見ていても「何言ってんだこのジジイは┐(´∀`)┌」的なコメントが多くて、改めて「サバゲーのヒエラルキーは上がったんだな」って思わせられるのである。そう、今回のサバゲーブームの一番の功績は、サバゲーのヒエラルキーが大幅に上がった事にあると言えるのである。
趣味人としては大変世知辛いトコがあるのであるが、趣味ってのは平等じゃないのである。趣味には貴賤があって、その貴賤により嗜む人の社会的評価や、何か問題が起こった時の世間の反応も変わるのである。巷では「犯人がやきうバットを凶器にしても、やきうは全く叩かれないのに、何故○○だけ叩かれるッ!」って場合だけど、何故そうなるのかと言えば、やきうのヒエラルキーが高いからである。その趣味のヒエラルキーは何で決まるのかと問われたら、ワタクシの分類だと:
- その趣味は知力や体力、判断力や耐久力といったフィジカル能力をどれだけ必要とするか
- その趣味は何処まで感性やセンスを必要とし、感動を多くの人に与えられるか
- その趣味は何処までコミュニケーション能力やチームワークを必要とするか
- その趣味はどのぐらいコストがかかるのか
- その趣味の世界的な広がりと歴史の長さを持つのか
この5つをどんだけ満たせるかで決まると言っても良いのである。何故やきう等のスポーツ系が高く評価されるって、スポーツでの成功は能力や財力や環境を必要とする→スポーツやってる人はソレを持ってるって意味でもあるからである。何故エロゲ―とか鉄道だとかラブライブとかの評価が低いって、つまりそういう事である(笑)
*ヒエラルキーを上げるには
じゃあどうやってヒエラルキーを上げていくのか?答えは「地道にコツコツと積み重ねていくっきゃない」である。問題を起こさないように自浄作用を高めていって、ソレでも問題が起こったら素直に反省して、更なる環境の改良に努める。この地道な作業の繰り返しである。叩かれたからといって「○×だってやってるのにッ!」とか「そんなのは偏見であり差別だッ!」って言っては基本的にダメなのである。何故なら上記にもあるように趣味には貴賤があるのであり、正しさを主張し様ともデモを起こそうとも、その格差を解消する事はほとんど不可能なのである。そんな事をしたらアンタッチャブルな存在になってしまい、ヒエラルキーはほぼ固定されてしまうだろうからである。
ソレを今の今に至るまで地道にやってきたのが、他ならぬサバゲーである。1Jレギュレーションを徹底させる、鉄砲や装備はフィールドと室内以外では着用しない、マナー違反や暴言やゾンビは絶対に許容しない、周囲住民とトラブルは起こさない等々。そういった地味だけど大事な努力を長年に渡って続けてきたからこそ、今回のこのチャンスをモノにできたのである:
もしもサバゲー界隈がこの努力を怠っていたら、ほぼ間違いなく新しい参加者さんが環境の悪さに嫌気がさしてしまい、定着する事無く速攻で去ってた事であろう。こういう下地を整えられたからこそ新しく来た人が「雰囲気も良かったし、またサバゲーやりたい(^-^)」って思ってくれるようになり、サバゲー人口の増加に大いに寄与したのである。どんな大きな事も、細かい事の積み重ねから生ずる。改めてそう思う今日この頃であった。