アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更にはGT-R&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WORLD WAR X

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「弱者は保護されようと欲して従属する。人間を怖れる人々が法律を愛する理由は、ここにある」
By マルク・ド・ヴォーヴナルグ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*The強い者いじめ
 件の88歳の元高級官僚の爺さんがプリウスミサイルかました件についてはもう何度か話してるから、改めて言う事は無いのである。が、コレに固執するヤツが思いの外多くて【厳罰希望の署名を30万ばかし集めた】ってのがワタクシ的には理解できんのである( ̄~ ̄)ワタクシはその30万人に「あの爺さんがお前に対し何をしたんだ?」と問いたい次第である。他にも同じような事故やらかしたヤツは大勢居るのに、何故ソイツ等の厳罰希望の署名運動はせず、あの爺さんだけがターゲットになったんだって話である。逮捕されてない?その件については「逮捕されてない≠無罪」って事と、在宅起訴で有罪になるなんてのはザラって事を前にも言ったと思うので、ソコは省略する次第である。


池袋・母子死亡事故 厳罰求め募った署名が29万通に(19/08/30)

 実に簡単な話である。この爺さんが天下りしまくってる元高級官僚で、立場上絶対に反撃してこないからこそ、こんだけの署名が集まるのである。断言しても良いが、この爺さんが無職だったとか、或いはヤクザ等のヤバい組織の幹部クラスだったとかなら、絶対ココまで盛り上がらなかったはずである。よーするに、ルサンチマンからくる”強い者いじめ”なのである。あの爺さんが気に入らないのは良く分かるが、ソレでもニッポンは法治国家なのであり、法は全ての人に対し平等に与えられなければならないのである。強者だからといって、国民の広いコンセンサスがあるからと言って、法の範疇を超えた厳罰を与えて良いのであれば、ソレはもう法治国家ではなくなってしまうのである。

*要る国、要らない国
 ニッポンに限った話じゃないけど、今世界中(特に先進国)でこの手の感情的なサヨクイズムが流行るかって、やっぱネットやSNSの影響だと思うのである。人間というナマモノは理論よりも感情で強く動くモンであり、ソレは今尚変わっていないのである。でもって感情は共感を呼び、共感はネットやSNSを通じて更に強くなり、そして狡賢いヤツが集まった数をまとめ上げて扇動して、時としてソレを票として集めるのである。賢者が理論的に熟考して投じた一票も、愚者が感情任せに怒りと嫉妬を以って投じた一票も、どちらも価値は同じである。だったら余計な討論や対話はせず、憤怒と嫉妬を煽りまくった方がカネになるし力になるし票になるのである。今ニッポンと韓国の間で起こってる事も、正にコレである。


"戦後最悪"日韓が真っ向対立!不買運動の伝え方は印象操作?韓国人や在日コリアンの立場から日韓関係について考える|AbemaPrime 8/9放送 平日よる9時~【アベマTV】

韓国の国会議員団が竹島上陸 輸出規制などに抗議(19/08/31)

 韓国の今の与党って政権取る時もこの方法を用いて取っただけあって、こういう憤怒と嫉妬を煽って一体感と支持を得る方法に長けてるのである。特にニッポンとの関係においては「ニッポン=いじめっ子」「韓国=いじめられっ子」って構図が出来てるため、尚更「皆で力を合わせていじめっ子をやっつけるぞ~~ヽ(`д´)ノ」って燃え上がるのである。ニッポンのサヨクがソレに呼応する事は予想出来てたけど、思った以上に食いついてきたのは、やっぱこの「いじめっ子vsいじめられっ子」の構造が根底にあるからじゃないかと思うのである。こうなると話し合いもへったくれもなく、彼らが望む「いじめっ子が屈して”改心”する」という結論に向かって一直線なのである。いじめっ子に負ける事は、連中的には絶対に許されない事なのである。

www.huffingtonpost.jp
www.huffingtonpost.jp

 アメリカをボロクソ扱き下ろす記事は全く問題無くて、昭和天皇の写真を燃やすのは「表現の自由ガー」で擁護されて、上記記事がヘイトスピーチ扱いになってしまうのも、上記の「いじめっ子vsいじめられっ子」の構図から考えると分かると思うのである。そう、表現の方法が問題なのではなく、誰が誰に対しモノを言ってるのかが問題になってるのである。いじめられっ子がいじめっ子を過剰に扱き下ろすのは無問題で、いじめっ子がいじめられっ子を批判するのは正しくてもNGって事である。何故そうなるかって、あの手の連中はソレが公平だと信じてるからである。強者を過剰に叩く事が弱肉強食を抑制し平等な社会になると信じてるからである。

*公平って何ですか?
 要するに連中が目指してるのは「平等」ではなく「公平」なのである。でもって実を言うと、この公平って考え方はワタクシとしても賛成だったりするのである。ちゅーのも人間の人生って運で決まる要素が少なくなく、障害者として生まれただけで、貧しい内戦ばっかの国で生まれただけで、機能不全家族に生まれたってだけで、たったソレだけで少なからぬハンデを負ってしまうモンであり、ソコにある程度の是正は必要だと思うからである:

左が平等で、右が公平である。そう、富めるヤツの富の一部を貧しいヤツに上手く還元する事は、長い目で見れば最大公約数の幸福追求に繋がるからである。だから「お前の儲けを全部寄こせッ!」とは言わんが、公平な再分配システム構築は良い社会を作るのに欠かせないのである。

 が、コレには条件があるのである。1つは与える側の自発的な意思で行われる事、2つ目は国民的なコンセンサスを得る事である。つまり再分配を望むのであれば、ちゃんとした政治の場でちゃんとした議論を得た上で再分配および強者の権利の一部の譲渡が行われるべきだという事である。そうすれば分配する側もされる側も、互いに納得して行えるからである。そりゃ色々と難しいのは分かってるが、ルールや手順を経ないで「強者は弱者に施すべきッ!譲歩すべきッ!」って押し付けたら、そりゃ何も上手く行かないに決まってるのである。そういう階級闘争的なやり方の上に作られた秩序がどうなったのかは、ワタクシが説明するまでもなく、歴史が証明してるからである。さてもう遅いので、コレぐらいにしておこうと思う今日この頃であった。

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