アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FIELDS OF BLOOD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「趣味というものは中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつくられる。だから、最高の作品しか君には見せない」
By ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*実現不可能な夢
 ワタクシは基本的に、コンセプトカーってシロモノは信用しない事にしてるのである。ちゅーのも大概の場合、期待してもソレ等の殆どが実現不可能だからである。百歩譲って可能だったとしても、大概コンセプトから大きく外れたモンになってしまうのである。例えばかの有名な日産MID4であるが、あんだけ話題になったにも関わらず、結局現在に至るまで販売されずじまいである:
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何故ムリだったかって、コレをマジのガチで市販化しようと思ったら、価格は2000諭吉を軽く超えるからである。そしてコレを市販化して売り抜くだけのブランド力が、当時の日産には不足してたからである。この技術がその後、BNR32アテーサE-TSとして形を変えて登場したのは有名な話である。

 そう、市販化する技術が無いのではなく、市販化してもソレを顧客に買いたいと思わせる説得力が無いのである。例えばロンマニアの皆さんだって、スズキから1500諭吉のスーパーカーが販売されたら、高確率で購入を躊躇うであろう(笑)同時期にMID4と似たようなコンセプトのポルシェ959が市販化に辿り着けたのは、つまりそういう事である:
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何故ポルシェがコレの市販化に漕ぎつけられたかって、ポルシェだからである。ポルシェだからこそ約3600諭吉というMID4の比じゃないプライスタグを付けても、ソレでも尚アホほど注文が殺到したのである。だからモーターショーとかのコンセプトカーは話半分で見るに限るのである。

*理想のスポーツカー像
 何だか巷では2年振りに【東京オートサロン】がバーチャルではなくリアル開催されてて、新コロのせいでバーチャル開催だった昨年分&中止だった東京モーターショーの分までメーカー自ら出張って展示が盛んに行われてるんだそうである。そん中でワタクシが注目したのが【GRMNヤリス】である。以前から出ると噂されてたソレが、漸く今回姿を現したのである。何が良さげって、コレがワタクシの理想としてたスポーツカーの在り方だからである。最初からセッティングがバッチリ決まってて、必要な装備が純正で全部付いてきて、後は4点固定ハーネスを取り付けるだけでコースに出れるのである。

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 でもってワタクシであるが、コレは見送らせてもらう次第である。抽選に当たるかどうかわからない、セカンドカーとしての実用性に乏しい、流石に高過ぎるってのもあるが、一番はやっぱ「純正のフルバケにワタクシのデカいケツが収まるかどうかが全く不明」ってトコである(笑)NDでシートは散々苦労したんで、コレばっかは実際座らずに注文は出来んのである(^_^;)GRヤリス見る度に思うのは、やっぱスポーツカーってのは小型で軽量であるべしなのである。スポーツ走行するにおいて、軽くて小さい事は何にも勝るアドバンテージなのである。

*フルモデルチェンジという名のマイナーチェンジ
 サブタイ見て分かる人なら分かると思うが【新型フェアレディZ】の事である。以前にもネタにしていたのであるが、漸く右ハンドルのニッポン仕様が出てきたのである。最上級モデルが696諭吉って事は、一番下のグレードで500諭吉前後といったトコであろうか。その値段で売れるのかという事に関してであるが、ワタクシは「売れる」と予想する次第である。ちゅーのも400馬力級のMTのFRって、他に無いからである。BMW・M4は500馬力な上に値段が倍するし、マスタングやカマロ等はアメ車とあって敷居が高いし、アストンは完全に雲上である。

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 他に競合相手が居ないのだから、そりゃ自ずと売れるのである。でもって今回はNAではなくターボだから、この点もデカいのである。NAであるが故にパワーアップに苦労したZ33Z34とは違い、ターボならちょっとブースト上げるだけでモアパワーがゲットできるのである。小耳に挟んだ話、今後出るだろう事が予想されてるNISMOバージョンは500馬力近く出るとか出ないとか。新型Zに関して思うのは、やっぱスポーツカーにおいてパワーは正義だという事である。多少の粗があったとしても、圧倒的なエンジンパワーはソレを許してしまうのである。

*Theどっちつかず
 そう、スポーツカーに求められるモンってのは、大きく2つあるのである。ソレは「圧倒的な小型軽量さ」と「圧倒的なエンジンパワー」である。そのどちらかがある事で、スポーツカーは特別なクルマと認められウケるのである。ワタクシがR35のセカンドにNDを選んだのは、その2車種で双方を味わえるからである。こう書けば「ダメなスポーツカーとは何か?」の答えは自ずと分かるってモンである。そう、小型軽量さとエンジンパワー、どっちも中途半端なクルマの事である。今度出る新型シビックTypeRの何がダメかって、つまりそういう事である。

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 見るからに重そうだし、FFだからパワーも300馬力強が限度であろう。前々から言ってる事であるが、ぶっちゃけ誰に向かってアピールしてるのかが全然分からんのである。ホンダファン以外の人に「コレは絶対欲しいッ!高くついても良いから絶対予約するッ!」って思わせるモンが何も感じられんのである。噂では今年の夏頃にWRX-STIが登場するらしいのであるが、シビックTypeRと同様の理由でワタクシは懸念してる次第である( ̄~ ̄)無難で優等生なスポーツカーってのはソレなりに売れるだろうけど、人々の心には残らないのである。歴史を作るのは優等生ではなく天才であると確信した今日この頃であった。

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