アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

VALE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「縁とは予期しない偶然性である。そこに人生の妙味がある」
By 源豊宗

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

The世界観
 今まで色んなクルマ好きと話していて、クルマ雑談すると多かれ少なかれ出てくるのは「実際乗ったら意外とショボいクルマ」についての話題である。でもって、その「意外とショボいクルマ」の常連と化してるメーカーが1つあるのがロンマニアの皆様ご存知であろうか?答えは「フェラーリ」である。でも実際にフェラーリが好きな人曰く「フェラーリはショボくても(・∀・)イイ!!」なんだそうである。ニッポン車やドイツ車を好む人には分かり難い感覚であるが、フェラーリが好きな人は「良し悪し含めて、全てがフェラーリ」なのである。

 スゲェ分かり易く言うと、イタリアの優男みたいなモンである(笑)腕っぷしが強いワケでも、合理的論理的思考に長けたワケでも、勤勉でクソ真面目なワケでもないが、その雰囲気と独特の世界観に何故か惹かれてしまうって感じらしいのである。ンでもって今回、そのフェラーリの世界観に触れる機会に再度恵まれたのである:


丁度去年の今頃、二十ン年振りに再会した家庭教師の先生(以後先輩)とワタクシのGT3納車記念にツーリング行った話を覚えているであろうか。その先輩から「新しいクルマが納車されたんで、慣らしツーリング行くから来い」と言われたんで、ワタクシは「アッハイ、ヨロコンデー」と二つ返事で了承したというワケである(笑)フェラーリ812GTS、実車は初めて見るけど、実際目の前にするとその迫力に圧倒されるのである( ̄Д ̄;)


何が良いって、やっぱ塗装の美しさである。ツールドフランスブルー(だったと思う)の鮮やかな色合いもだけど、クルマの曲線が映えるようになってるのである。絶妙な色合いとデザイン、正にフェラーリならではの世界観の表現である。何ちゅーか、写真右の無機質なデザイン&汚い青と比べれば余計に際立つのである(笑)


エンジンルーム&内装はこんな感じである。内装がフェラーリの世界観を演出できてるのもだけど、やっぱエンジンルームの見せ方が良く分かってるのである。剥き出しにし過ぎると配線やら管やらがゴチャゴチャして見苦しいし、かと言ってカバーしまくると無機質で面白くない。そのバランスを上手く取れてるのである。

速さより大事なモン
 この812GTS、納車されたのが今月初めだったから、実は納車から2週間も経ってないのである(* ̄□ ̄*;)というワケで、残念ながら今回は9000rpmまでブン回した生V12フェラーリミュージックは聴けなかった次第である(´・ω・`)先輩曰く「一応クルマ本体に載せる前にベンチで全開回してる&納車前にフィオラノサーキットでテストしてるから、ディーラーからは”慣らししなくてもおk”って言われてるけど、念の為1000kmまでは5000rpm以上回さない事にしてる」だそうである:
youtu.be
申し訳ないが、音はこの動画で我慢して欲しいのである。でもって挙動の方であるが。後ろから追いかけて見た限り、リアで積極的にクルマを曲げていくって感じの挙動なのである。パワーが800馬力もあるのに、タイヤはミシュランPS4で、サイズは前275/35/R21後315/35/R21って時点で「リア容量足りてるの?」って当初思ってたのである。510馬力のワタクシのGT3ですら315/30/R21なんだから、どー考えても足らんのである。

 が、先輩曰く「敢えて後輪が流れ易く感じる(実際は電子制御もあって流れない)ようにしてあって、ワインディングで流す時にリアが軽快に動く感じがして楽しい」だそうである。でもって先輩はPECでGT3も経験済みなので「GT3のあの”後輪は絶対に滑らせないぞッ!”っていうグリップ感とトラクション性能は無い」との事である:


こうやって並べてみると、改めて812GTSのロー&ワイドなスーパーカー然とした佇まいが良く分かるのである。GT3は素カレラよりも20mmほど低いにも関わらず、ソレ以上に低いのである。まぁ何ちゅーか、ポルシェ911は「スポーツカー」であり、フェラーリ812は「スーパーカー」なのである。どっちが良いかとかではなく、抑々作られた目的が違うから、比べる対象ではないのである。言い換えれば「蕎麦とパスタ、どっちが美味い?」って聞くようなモンである(笑)

 そう、市販車のフェラーリは速さを競う類のクルマではないし、目を三角にして乗るモンでもないのである。フェラーリならではの世界観を最大限楽しむ、その為のツールなのである。サーキット走りたいならサーキット専用のカップカー売ってるので、そっちでどうぞって事である:


ツーリング先は実は箱根であり、新車のお守りを購入&先輩のご子息の大学内定を祝って神社に行ってきたのである、ワタクシも先輩も生業上狭い部屋の中に閉じ籠る事が多い&多忙なため人間関係はSNSを使う事が多いので、やっぱこうして外に出て自然に触れないと精神が腐ってしまうのである(笑)そう、フェラーリの素モデルって、箱根みたいなトコを流すには最高の一台であり、正に適材適所なのである。


まぁ何ちゅーか「ワタクシもまだまだ半人前の未熟者だな(´-`)」ってのが今回のツーリングの感想である。先輩も言ってたけど、フェラーリ界隈にゃ見上げれば上には上が何処までも居るんで、故に今まで812GTS含めフェラーリを3台所有した今尚、謙虚な姿勢を失わないでいられるようになったらしいのである。そう考えると、GT3ごときでイキってたワタクシが如何に小物だったかが分かるってモンである(笑)

クルマが人を選ぶ
 R35に乗るようになって以降、気付いた事がワタクシにはあるのである。ソレは「人がクルマを選ぶのではなく、クルマが人を選ぶ」って事である。やっぱ良いクルマ乗ってる人やクルマ選びのセンスが素晴らしい人ってのは、そんだけ高スペックな人である確率が高いのである。でもって高スペックな人ほどカネを稼ぐ術に長けてるし、クルマを売る方もスペックの高い人をシッカリ見抜いて売ってくるのである。だからそのクルマに辿り着いた人ってのは、クルマによる”選抜”をパスした人間であるから乗れてるのである。当然、先輩もソレに見合う人だったというのは言うまでもないであろう。

 そう考えると「何故ワタクシ如きが( ̄▽ ̄;)」って常々思うが、まぁ素直に選ばれておくとしようジャマイカ(笑)でもってR35と言えば、ツーリングの帰り道の東名高速上りがドチャクソ混んでたので、迂回して圏央道使って:

ドサクサに紛れてSオーナーに挨拶しに行ってきたのである(笑)でもまぁSオーナーみたいな人に色々と教えてもらえて、クルマを介して数多くの素晴らしい人達に出会えて、つくづくワタクシは運に恵まれた幸せモンだと思うのである。まぁGDB時代は人間関係由来の様々な面倒事もあったが、ソレはソレで良い人生経験だったのである(爆)今後ワタクシが何に乗る事になるかは分からんけど、クルマを介して出来た縁は大事にしていきたいと思う今日この頃であった。.