アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WHILE THEY WERE SLEEPING

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「教育とは、相手との格闘だと思います」
By 浅利慶太

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*格ゲーの思い出
 今はもうオープンワールド洋ゲーグランツーリスモに志向が移ってしまってるが、高坊~大坊にかけてワタクシが一番熱中したのがスト2に代表される対戦型格闘ゲーム(通称格ゲー)である。ハデなコンボや強力な必殺技を決めるにはレバーと4つ以上のボタンによる複雑な操作が必要なのであるが、前者が決まった時の爽快感が後者を苦労しながら極めた時の報われ感にも直結するため、そりゃアホみたいにゲーセンでカネを注ぎ込みまくった&家でも散々練習したモンである。もう格ゲーをやらなくなって結構経つけど、今でも代表的な必殺技のコマンドや簡易的なコンボなら身体が記憶しているほどである。


懐かしのアーケード対戦格闘ゲーム(90年代初期編)

懐かしのアーケード対戦格闘ゲーム(90年代中~後期編)

 じゃあ何故格ゲーをやらなくなってしまったかっていえば、答えは「格ゲーがシングルプレーから対人対戦中心に移り変わっていって、ソレに伴った進化について行けなくなったから」である。ワタクシはどちらかというと、ソロで格ゲーを楽しむ派だったのである。昔はストーリーとかが充実していて、キャラクター毎のソレを見るのが楽しかったのであるが、対戦が中心になってくるとソロプレイ要素がドンドン削られていくようになって、遂にはオフラインのソロモードの方がオマケになってしまったのである。ワタクシは反射神経の鈍さには自信があるので、対人対戦は大の苦手だったりするのである(笑)だから格ゲーをやらなくなってしまったのである。

*その発想はなかった
 ワタクシが格ゲーしなくなった後も格ゲーはドンドン進化を重ねて、何時の間にか格ゲーのプロも出てきて、トッププロは格ゲーで5ケタ諭吉も稼げるようになっていたのである(゚Д゚;)何ちゅーか、格ゲー止めた事をちょっとだけ後悔してしまったのである(笑)だから時々は「今の格ゲー界ってどうなってるのかな~( ̄▽ ̄)」って情報を集めたりするのであるが、その中でつい最近【ヒットボックスなる革新的な格ゲー用コントローラー】なるモンの存在を知って、思わずビックリしてしまったのである。何ちゅーか、完璧なまでに「その方法があったか~~( ̄Д ̄;) 」って唸らされてしまったからである。

 ワタクシは無意識にも「左側の移動用のボタンは十字キーかレバーでなくてはいけない」「左側の入力ツールの配置は上下左右、時計でいうトコの3時、6時、9時、12時の位置でなければいけない」って勝手に思い込んでしまっていて、格ゲーにおける操作の特殊性を失念してたのである。何ちゅーか、先入観ってマジ恐ろしいと痛感させられたのである(´ヘ`;)コレがどういう事かというと、こういう事である:

Hit Box - The Basics
レバーだと意外と手間のかかる各種操作も、ボタンにするだけでこんなに楽になってしまうのである。多分格ゲーやり込んだ事のある人じゃないと、コレがどんだけ凄い事か分からんと思うのである(^_^;)格ゲーは必殺技の使い方がモノを言うゲームであり、そしてレバーの上方向の入力って実はあんま使わないのである。だから左、下、右の3つと離れた位置にあっても問題は無いのである。寧ろ上を他の3つから離す事で、従来のレバーでは困難だったレバー回転系の必殺技だって簡単に出せちゃうのである。

How to Hit Box - Cardinal 360's

How to Hit Box - Standing 720 Introduction
コレがどんだけ凄い事かも、格ゲーやり込んだ人にしか分からんトコが辛いトコである(^_^;)レバー一回転系の技が威力あるけど使い難いとされてた投げ技系のキャラが、コレにより優位度が結構上がる可能性があるからである。そう考えると、凄いモンが出てきたなぁと思うのである。

 あとコレの何が凄いって、コレには新しいテクノロジーも、新しい方法論も用いられていないって事である。ただ単純に発想を変えただけであり、発想を変えただけでこんだけ物事が変わったってのがワタクシ的に驚きだったのである。まぁ多分チート過ぎて公式のプロの大会じゃ使用禁止になるだろうけど、やっぱこういう発想の転換だとかイノベーションだとかってのは傍から見てて楽しいのである。どんな分野でも、自分が今まで「コレがこうなのは当たり前の事」って考えるのがホントに正しいのか、今一度考え直しても良いんじゃないかとも思うのである。

*格ゲーがこの先生きのこるには
 ただだからと言ってまた格ゲーがしたくなったのかと問われると、答えはノーである。ワタクシのオッサン化が進み過ぎてて反射神経が大幅に劣化してるのもそうであるが(笑)一番はやっぱ「今更戻っても進化には更について行けなくなるだろうから」である。多分ワタクシが格ゲーしなくなった時よりも比べモンにならないぐらい技術や戦術が進化してるだろうから、恐らくもう通用しない筈である。オンラインでワタクシと同等のエンジョイ勢とまったり楽しむって方法もあるかも知れないが、ソレだったらオープンワールド洋ゲーグランツーリスモの方がやりたいのである。

 そう、何故FPSやMOBAとは違って格ゲーがメジャーなeスポーツのジャンルになれないかって、格ゲー以外の選択肢が非常に多くなったのもだけど、やっぱ初心者やカムバックしようとしてる人に厳しいからだと思うのである。今時のゲームって、分かり易さがないと人がやってきてくれないのである。昔だったら選択肢が少なかったからとっつき難くてもプレイしたが、今は「じゃあ他の事やるわ、ウン( ´_ゝ`)」って簡単に逃げられてしまうからである。格ゲーがこの先生きのこるにはどうすればいいか、かつての格ゲーマーとして心配になってきた今日この頃であった。

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KISS THE LIE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「夢中になった羊は、もう決して羊ではない。臆病者は服従に於いて模倣するが如く、反逆に於いても模倣する」
By 大杉栄

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ノーモア安全ピン
 なんだか某SNSで【痴漢されたら安全ピンで刺すのは正当防衛か傷害罪か?】ってテーマで変に盛り上がってるのである。詳細はリンク先に書いてあるんで省略するが、ワタクシの見解は「満員電車に乗らないのが最善策」である。クルマでもバイクでもチャリでもいいし、何だったら走っても歩いても良い。電車以外の方法で通勤するのがベターだと思うのである。その満員電車に絶対に乗らなければいけないって決まりなんか何処にも無いのに加え、安全ピン攻撃はリスクが大き過ぎるからである。だったら満員電車を避けた方が肉体的にも精神的にも法律的にも安心できるって話である。


【第6回】自転車通勤の極意

 こう書くと「なぜ痴漢が悪いのに犠牲者が苦労しなきゃならないのッ!納得できないッ!」って言われるだろうけど、ワタクシは「古今東西、世の中が理不尽じゃなかった事は無く、コレもその一つ」と答える次第である。痴漢を完全に予防する方法も、犯行を完全に止める方法も無い。かと言って安全ピンじゃ過剰防衛の可能性もあるし、人違いを起こす可能性だってあるし、何よりやられた相手が逆上して襲い掛かる可能性だってある。だったら乗らないのが一番なのである。不条理が目の前にあったら、取る方法は3つ。不条理を迂回するか、不条理を跳ね飛ばせるほど強くなるか、あるいは不条理のある場所から去るかである。

谷口信輝パンチ
 ワタクシもあの騒動をSNSで見てみたのであるが、どうも問題は「如何に安全に通勤するか」じゃないみたいなのである。この騒動で安全ピンを擁護する連中ってのは、何ちゅーか「弱者が損をする理不尽な世の中が許せない」って感じなのである。ソコから「痴漢は強者で女性は弱者なんだから、安全ピンによる反撃は認められるべきッ!社会は寛容になるべきッ!」って論調になってるのである。ワタクシは前々から言ってるけど、差別に逆差別をぶつけたって相殺はされないのである。イスラエルパレスチナが良い例であるが、遺恨が双方的になって事が更にややこしくなるだけである。さて話は変わって、と:

5月も半ばに入って急激に暑くなったので、残念ながら2018~2019年度の走りのシーズンはコレにて終了である(´・ω・`)今後は秋以降の次のシーズンを見据えてクルマの調整をしていく予定である。とりあえず今号の特集である冷却系については、2台とも何ら問題は起こってないので、特別手を加える予定は無い次第である。真夏にガンガン走るなら兎も角、そうでないのなら今時のクルマの冷却系はノーマルか、或いはクーラント交換程度で十分である。最もワタクシの場合、マシンより先にワタクシがオーバーヒートしてしまうのであるが(笑)

この作者が現在連載してる作品が結構好きなので、その前作に興味が湧いたんで買ってみたのである。今連載してるのもそうであるが、やっぱこの作者のマンガは読む人を選ぶのである(^_^;)色々とエグい描写が多いのと、色々とブッ飛んだ展開が多いので、王道的なマンガが好きな人には結構厳しいかもである。その点、ワタクシは作者と同じ系統のイカレポンチなので、愛称は抜群である(笑)

*シューシュポスな人生
 まぁワタクシに言わせればこの安全ピン云々なんて大した問題じゃないのであるが、逆に言えばコレが話題になるって事は、ニッポン社会とニッポン人がそんだけ平和で差別が無いって事の裏返しでもあると思うのである。ワタクシの場合、ワタクシはアスペルガー当事者として生まれて、海外在住経験も結構あって、その上オタクである(笑)言っちゃ何だが、ワタクシにとって理不尽や不条理なんてシロモノは、ソレこそ米やパンと同じぐらい味わってきたモンなのである。だから努力でどうにかなるモンとそうでないモンが何となく分かるから、ソレに合わせた現実的な考えをする事に未練は無いのである。


ノーベル文学賞受賞を決定させた、運命の不条理に対する人間の熱い生き方

 こう言っちゃ大変悪いのであるが、実際の痴漢被害者を除けば、この件で侃々諤々やってるヤツ等の中にマジモンの理不尽や不条理を味わった事のあるヤツなんか殆ど居ないんじゃないかと思うのである。そういうのを味わった事が無いから「きっと企業が政府が何とかしてくれる」とか「人間の良心を信じたい」とか「SNSで訴え続ければ世の中も徐々に気付いて変わる筈」とかいう能天気な理想主義を述べられちゃうのである┐(´д`)┌世の中を変えるのは大層な理想じゃなくて、僅かながらでも着実に行われる現実的な対策の果てしない積み重ね。その事だけは自信を以って言える今日この頃であった。

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WHAT DOESN'T KILL YOU…

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「人生には一人の友がいれば十分、二人なら多く、三人はほとんど不可能である」
By ヘンリー・ブルックス・アダムス

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*4万キロ突破
 何時の間にかNDに乗って4年目になって、走行距離も4万キロを超えていたのである。何だかんだ言って、ワタクシはこのクルマを相当気に入ってるようである。確かにパワーが足りなくて、サーキットとかでは立ち上がり加速が鈍く感じる時もあるのであるが、欠点はソコぐらいである。街乗りする分には十分な加速力だし、ソレより何よりメリットが余りにも多いからである。燃費も良いし、車体が小さいから狭い道も楽&駐車も楽だし、ありとあらゆるランニングコストが安いし、ニッポン車だから信頼性も高い上に修理だって楽。街乗りに使うにおいて、こんな使い易いスポーツカーは他に無いと言えるのである。

 あと何が良いって、やっぱオープンカーならではの開放感と爽快感である。なぜオープンカーが爽快なのか考えたが、その答えは「スピードを肌で感じるから」である。目と振動だけでなく風の感覚や風切り音でもスピードを実感できるから、必要以上に飛ばす必要が無いのである:

新型マツダ・ロードスター、高速・峠試乗レポート
コレがあるからオープンカーは止められないのである。だから5年目以降も乗り続けるつもりだし、チューニングとかカスタマイズとかも長期乗る事を想定して行ってる次第である。いつ乗り換えるかは完全に未定&何に乗るかも当然未定であるが、出来れば次も小型軽量なオープンカーに乗りたいモンである、まぁただ、パワーはやっぱもう少しだけ欲しいのであるが(笑)

*軽さは正義
 車重は1.25トンまで、パワーは250馬力まで、ソレを上回るとデメリットがメリットを上回るようになる。ソレがFF車に関するワタクシのジャスティスである。日常の足として使うクルマなら兎も角、モタスポで使うクルマとしてのFFのメリットは殆ど無いに等しいからである。あるとしたら「同じ出力なら他の駆動系よりも軽く作れる」って事であり、実際小排気量の軽量級スポーツカーにおいてはFFの方がFRよりも速いなんてのはザラだからである。つまりFF車ってのはQuickな速さ、つまり小回りだとか立ち上がり加速といった機動性における相対的な速さを重視すべきであり、パワーと最高速にモノを言わせてタイムを叩き出す絶対的な速さ、つまりFastな速さを追求すべきではないと思うのである。

 だからホンダがやったような「ニュル北FF車最速」ってのに対しても「ニュル北でのFastな速さを競うクルマじゃないのになぁ( ´△`)」って思うのだが、少しばかり考えさせられた動画がコレである。つい最近【ホンダが持ってたニュル北FF最速記録を塗り替えたルノーのソレ】の走行動画である:

2019 - MEGANE R.S TROPHY-R: record at the Nürburgring(ルノー公式)
何が気になったって、ミッションが従来のDCTじゃなく、3ペダルMTを使用してるトコである。ワタクシは今まで「DCTの変速スピード>MTにしたことによる軽量化」だとずっと思ってて、実際FFじゃないハイパワー車はそうなのであるが、どうやらコレみたいに300馬力&1.35トンのクルマだと「軽量化>変速スピード」ってのがルノーの判断なのであろうかって話である。ワタクシは今までMT使ってたホンダに対し「マトモなDCT作れないm9(^Д^)プギャー」って言ってたのであるが、どうやら認識を改めねばならないようである(笑)

 ただシビックTypeRにしろこのメガーヌRSトロフィーRにしろ、欲しいかと問われたら「ノー」である。何故ならコレ買うと想定したらセカンドカーとしての需要になるけど、セカンドカーとしてはどっちもオーバースペックだからである。燃費が良くて、街乗りでの取り回しや使い勝手も良く、ランニングコストも安く等々。そういう観点からすると、どっちもコストがかかり過ぎる&使い勝手が悪すぎるのである。特にシビックTypeRはワタクシも実際に運転したから分かるのであるが、アレは普段の街乗りに使うには色々と過剰なのである(^_^;)あと更に付け加えると、どっちもオープンカーじゃないのもNGである(笑)

*買うならどっち?
 ただ「どっちも(゚⊿゚)イラネ」って言ったら話はソコで終わりなんで、敢えて選ぶとしようジャマイカ(笑)もし選ぶとしたら、ワタクシはやっぱメガーヌを選ぶ次第である。コレはより速いからというワケではなく、メガーヌのデザインの方が今のワタクシのジャスティスに合ってるからである。ワタクシは過度にゴテゴテしていて鰓やら鰭やら羽やらが生えてるクルマが実は余り好きではないのである。コレが2シーター2ドアのロー&ワイドなクーペならまだ許せるのであるが、コレはどっちも5ドアのハッチバックである。何ちゅーか「羽の生えたカローラ」感がバリバリするのである(笑)


Renault Megane RS Trophy R vs Honda Civic Type R Nurburgring Lap

 もしもワタクシが90年代のクルマ文化の洗礼を受けまくった人間だったら、シビックTypeRを美しいと感じたのだろうけど、生憎ワタクシは洗礼を受けてないのである。だからゴテゴテし過ぎたファミリーカーを美しいとは思えないし、逆に必要最低限のエアロパーツしかない地味目な方が質素で美しいと思うのである。そう、言っちゃ悪いがシビックTypeRはオタク臭い、先日のネタを使うと”ナード臭い”のが好きになれんのである。ナードが好むナード臭いクルマがどんだけ厄介かはGDBでイヤと言うほど味わってるので(笑)やっぱクルマはシンプルイズベストが一番だと思う今日この頃であった。

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300 PERCENT DENSITY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「次の二つは絶対に軽視してはならない。第一は、寛容と忍耐をもってしては、人間の敵意は決して溶解しない。第二は、報酬と経済援助などの援助を与えても敵対関係は好転しない」
By ニコロ・マキャヴェリ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*一体何が始まるんです?
 2つの大勢力の間で争いが起こった場合、中立を選ぶ奴はバカ。マキャヴェリの言葉であるが【米中貿易戦争が本格的に始まった】今、非常に重要な事だと思うのである。でもってこの問いの正しい答えは「どっちか片方に付き、付いた相手に徹底的に尽くす」である。どういう事かというと・・・

片方に付いて徹底的に尽くす

戦いに勝ったら「お前は良くやってくれたッ!」って事で恩恵を最大限に受ける事が出来る

負けたとしても「負けたけどお前は良く尽くしてくれた」って可愛がってくれる

(゚д゚)ウマー

中立の立場を取る

勝った側からは「お前は何もしてくれなかった」って冷や飯食わされる

負けた側からも「お前は何もしてくれなかった」って恨まれる

( ゚Д゚)マズー

という事である。だから今回の米中貿易戦争においても、ニッポンは中途半端な事はせず、どっちか片方を選んでシッカリ追従する事が重要なのである。でもってニッポン政府はアメリカについていく事を選んでるが、コレは紛れもなく正解である。つーか、アメリカについていく以外の選択肢は無いと言っても過言じゃないのである。


貿易紛争で強気!中国的“米なき世界”に日本は・・・?(19/05/15)

 何故って、アメリカが民主主義と自由の国だからである。そしてその二つは、今後より良い世界を生きるにおいて、人間というナマモノが更なる上のステージへと進むために欠かせないモンだからである。ホントに優れたパラダイムシフトやイノベーションってのはどんな形であれ最初は忌み嫌われるモンであり、そしてそういう異端のモンは一党独裁全体主義な中国からは生まれ得ないモンなのである。平和は確かに重要だけど、自由はソレ以上に重要。サッチャー元首相の言葉であるが、ソレはこういう意味なんだなと改めて思う次第である。だからこの戦争はアメリカに付く以外の選択肢は無いのである。

*オタクの生き様
 オタクとは何か?その問いに対するワタクシの答えの一つは「”他人が何を好きか”ではなく”自分が何を好きか”に忠実に生きる事」である。ソレがどんなにマニアックでマイナーなモンであろうとも「周りが何と言おうと俺はコレが好きなんだッ!」って堂々と主張すること。そして同じような主張をしてる他者に対し敬意を示すこと。ソレがオタクの正しい在り方だとワタクシは思うのである。そう、オタクってのは独り善がりなヤツには絶対に務まらないのである。たとえ他者の好きなモンを理解できなくとも、その好きな気持ちに対して敬意を示す。そうしてこそ様々なジャンルのオタク同士による共存共栄が成り立つのである。

 が、何ちゅーか、ココ最近の若いオタクってのは、何だかそんな感じが見られないのである。やれ売り上げがどうの、やれランキングがどうの、やれ観客数がどうの、そういった”他人が何を好きか”に振り回されてる感じがするのである。そして同じような属性のヤツだけで固まって、数を誇示して尊大に振舞う。そんな姿を良く見るようになってしまったのである:

Hey! Say! JUMPのツアーを潰したジャニオタの行動がヤバ過ぎwwwww

【編集あり】スタッフもドン引き!! 害児たちによる家虎・光害 in でかフェス【スクフェス感謝祭2018】
ワタクシが上記に挙げた独り善がり&他者への敬意が見られないのもだけど、コレの何が一番ダサいって、独りじゃ絶対にやらないトコがである。上記にも挙げたように、オタクってのは「好きなのが自分だけだとしても堂々と好きだと言う」のがあるべき姿→どうしてもやりたいなら誰も巻き込まずにテメェ一人でやれって話なのであるが、テメェの責任をぼかすために大勢でやるのがカッコ悪いのである┐( ̄ヘ ̄)┌

 まぁ言っちゃ何だが、伊集院光の言ってた「アニメオタクはアニメが好きだからアニメオタクになったのではなく、人生逃げた先にアニメがあっただけ」がそのまま当て嵌まってるとしか言いようが無いのである。ネット社会になってマイナーな趣味もソレなりに知られるようになり、メジャーな趣味の世界やメジャーな人間関係の中からはみ出してしまったヤツがオタク世界に居場所を見出して、そしてネット経由で普段は孤立してるヤツ等が繋がりを持つようになり気が大きくなって、テメェが無力でも孤独でもない事を示すために大暴れしてしまうのであろう。

*正のオタク、負のオタク
 でもってニッポン語というのは実に不便な言語であり、尊敬に値する趣味人も、ただ暴れたいだけのバカも、等しく「オタク」の三文字で括られてしまうのである(´ヘ`;)海外はソコら辺はシッカリしてて、ちゃんと良い趣味人を示す”ギークGeek)”と悪いキモヲタを指す”ナード(Nerd)”があるのである。だからニッポンでも、そうやって呼び分けるべきじゃないかと思うのである:

ギーク ナード
特定の事柄に対し強い関心を抱いてるだけで、基本的に一般人と変わりない 人間的に問題アリなのが少なくなく、特定の事にしか関心を持たない
他の事もやろうと思えば一通りこなせるけど、純粋にソレが一番好きだからやっている 他の趣味で全部弾かれたからだとか、能力的にソレしか出来ないからソレをやっている
基本的に一般人だから人間関係に問題は無く、周りを気にするから見た目も悪くない 人間的に問題アリだから人間関係も基本ダメで、周りを気にしないからルックスもダメ
日常的に人と交わってるからコモンセンスがあり、ルールやマナーに関しても一般常識を弁えてる 基本的にぼっちだからコモンセンスが不足してて、ルールとマナーに関しても自己中心的に考えてる
自分の行動は自分や仲間だけでなく、部外者も意識の範疇に入っている 自分と同志だけで世界が完結しているため、部外者がどう捉えるかを考慮していない
積極的な理由で好きになった趣味だから愛着があり、苦しくても長年やっていく傾向がある 消極的な理由でやってる趣味だから愛着もなく、飽きたらすぐに趣向を変える
人間的に出来ているため収入は多い方 人間的にダメだから収入も少ない
良い意味で子供っぽい 正真正銘ただのガキ
正真正銘コンテンツを愛している コンテンツは自己愛を表現するための手段
社会や世間に対し肯定的で、他人を信用している。余所者に対しても寛容で、異論や批判も受け入れられる 信じられるのはナード仲間と所属コミュニティだけ、余所者には基本冷たく、異論や批判は許さない
意外と周囲の称賛と理解は然程求めていない 実は周囲の称賛と理解を強く求めている
趣味は自分の世界の一部で、無くなっても平気。自分が趣味を支配しコントロールしている 趣味は自分の世界の全てで、無くなったら死ねる。自分が趣味に支配されコントロールされてる
自分の興味世界の更なる繁栄と成長を望んでいる 自分が楽しければ永遠のそのままで良い

毎回のように貼ってるコレであるが、今後も度々貼っていく予定である。某SNSにおいてワタクシを「オタクを軽蔑してる勝ち組野郎」呼ばわりしてるヤツが居るが、ワタクシはオタクを軽蔑などしてないって事が容易にお分かりいただけると思うのである。ワタクシはナードを軽蔑しているが、ギークは常に尊敬しているのである。

 ワタクシは何年も前から「ギークとナードを使い分けよう」と主張しているのであるが、コレが全然定着しないのである(笑)まぁワタクシも人の事は言えないんで、ナードは軽蔑しても存在そのものは否定しない次第である。発達障害みたいに他人と上手くやれない人間だって少なからず居るし、ソレが原因で心に傷を抱えてしまって、そういう世界にしか生きられない人間だっているであろう。が、そういう場合は、コッソリやれとワタクシは言いたいのである。表現の自由とは、表現したい事を表現する事ではなく、表現しちゃダメな事を表現しない事。改めてそう思う今日この頃であった。

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PROCESS OF SELF-DEVELOPMENT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「ソフト産業は、安全運転ばかりやっていると具合が悪い」
By 堀威夫

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*二大巨頭のフュージョン
 トヨタBMWとコラボして新型スープラが誕生したように、スバルも三菱とコラボして「WRX STIエボリューションXI」なるクルマを作れば、きっと凄い事になるのでは。そういうカキコを某SNSで見たのである。その話のオチは「エンジンは何を積むかでエボ乗りとインプ乗りがケンカしてしまった」なのであるが(笑)ワタクシがこの話に乗っかるとしたら「エンジンをフロントに積むんだったらランエボ直列4気筒、ミッドかリアに積むんだったらインプの水平対向4気筒」である。水平対向エンジンは前に積むモンではない事は、ポルシェが既に証明しているので省略である。でもって前に積む場合「直4>水平4」である事は、WRCが証明しているのである。


WRC 2017: Citroen Racing´s engine 2017!

 でもエボ乗りもインプ乗りも、ほぼ間違いなく「4ドアのセダンこそが正道にて王道ッ!」って答えるであろう事が想像に難くない→自ずと前に積む事になるのだから、この質問に対する答えは実質的には「WRX STIエボリューションXIに積むエンジンは直列4気筒」になるのである。でもってこのクルマ、もしもマジで発売されるなら買うかと問われたら「2~3ドアで車重1.3トン以下なら買う」である:

Hot Version Vol 92 WRX vs EVO X
ちゅーのもワタクシ、エボにもインプにも絶対的な速さは求めていないからである。絶対的な速さは今となってはスバルと三菱が合併しても追いつけないようなレベルで行われているから、ヘタに追いかけない方が身のためなのである。ソレよっかは筑波2000みたいなコースでシッカリ速い、軽くてコーナリングの良いクルマを目指すべきなのである。多分WRX STIの方はもう今回のマイナーチェンジが最終型だろうから、次期型は小さく軽くなってほしいモンである。

プリウスミサイルを防ぐには

 某87歳が池袋でデカい事故を起こして以来、老人の運転をはじめクルマの安全性についての議論が巻き起こってるのである。無論一人のクルマ好きとして、そしてあと数十年したら同じようにジジイのドライバーと化すワタクシとして、この問題は真剣に考えなきゃならん事である。とりあえずワタクシが考えた事は次の3つである:

  1. レベル4以上の自動運転技術の早期確立
  2. 運転免許更新時における各種テストや条件の厳格化
  3. 交通事故の加害者に対する処罰の厳罰化

といったトコであるが、この(2)と(3)に関してはサヨク辺りの「人権ガー」って声が五月蠅いのもだけど、クルマの売り上げが大幅に下がるだろうからメーカーが反対する事必至であろう。だから結局(1)がこの問題に対する最適解じゃないかと思うのである。

 あと(2)に関しては、昔のブログで似たような提案をしていたのを思い出したのである。もしもワタクシがニッポンの独裁者だったら、免許システムはこう改革する予定である(笑)

1)普通免許(有効期限は1年)

  • 最も基本的な免許で、免許取りたての人は自動的にココからスタートする
  • 2.0L以上、200馬力以上のクルマの運転は禁止
  • ミッションは3ペダルMTのみ
  • 有効期限中無事故&無違反(つまり1年)で、次の良好免許へステップアップできる

2)良好免許(有効期限は3年)

  • 普通免許で1年間無事故&無違反なら、次回の更新時にステップアップできる
  • 3.5L以上、350馬力以上のクルマの運転は禁止
  • ミッションは原則3ペダルMTのみ。
  • 有効期限中無事故&無違反(つまり3年)で次の優良免許にステップアップできる
  • 違反は2点以下の軽度違反1度まで。ソレ以上の点数&2度目は次回から普通免許に降格

3)優良免許(有効期限は5年)

  • 良好免許で3年間無事故&無違反なら、次回の更新時にステップアップできる
  • 排気量、馬力、トランスミッションに制限は一切ナシ
  • 違反は2点以下の軽度違反1度まで。ソレ以上の点数&2度目は次回から良好免許に降格
  • 悪質な違反に対しては、次回から一気に普通免許まで降格

補足:

  • 制限速度はクルマの安全性の向上を踏まえ、平均30km〜40kmアップさせる
  • その代わり取り締まりは厳しくなる&制限速度よりも1kmでもオーバーしたら処罰対象となる
  • 身体的理由などで3ペダルMTを運転できない人に対しては、全免許で特例としてATが許可される
  • もしも免許ランク以上のクルマに乗ってるトコを捕まったら、本来の持ち主や貸したヤツも連帯責任を負う

とまぁ、こんな感じである。踏み間違いとか無謀運転するヤツは間違いなく優良免許に辿り着かないor辿り着いてもすぐ落ちちゃうだろうから、結果として3ペダルMTに乗るしかなくなるのである。まぁ実際にやるとなると事故や違反の誤魔化しをするヤツが後を絶たなくなるからムリなんだろうけど、まぁあくまでネタである。

 ただ免許更新の度に行われる各種テストは今までのような形式的なモンではなく、もっと現実味があって実践的なテストであって良いと思うし、もう少し基準を厳しめにしていいと思うのである。言っちゃ悪いが、ニッポン人は運転を甘く見過ぎてるトコが余りにも多いのである。他人を守る為、ひいては自分の身を守る為に運転が上手くなろうって考えてる人間が余りにも少な過ぎるのである。税金払って法律さえ守ってれば、後は全てお上が何とかしてくれるし、もし何かあったら全てお上のせい。そういうヤツがニッポンには余りにも多過ぎるのである。

*人類はクルマを捨てられない
 人間というナマモノの歴史は利便性追求の歴史であり、利便性を得るためならば人間は犠牲を厭わないし、危険を克服してまた更なる利便性を求めるモンなのである。ワタクシが「老人から免許を取り上げろ」とか「クルマを減らせ」とか言わない理由がコレである。何故なら人類はクルマを減らして安全性を取るよりも、クルマを減らすことなく安全性を増やす技術に人材やカネや犠牲を注ぎ込むからである。そうやって人類は飛行機を安全な乗り物にしていったし、セキュリティー問題がどんなに煩雑になろうともインターネットの速さと広さを増やし続けているのである。


「5G」で通信どう変わる?(スグ効く解説55)

 一部では「ある程度の年齢になったらクルマの運転は禁止して、その代わり公共の乗り物を充実させる」って案が出てるのであるが、ソレもムリだとワタクシは思うのである。何故なら人間というナマモノの歴史は利便性追求の歴史であるのと同時に、自由追求の歴史でもあるからである。でもって公共の乗り物がどんなに充実しようとも、クルマの持つ自由さは得られないからである。平和は確かに重要だけど、自由はソレ以上に重要。コレはサッチャー元首相の言葉であるが、改めてサッチャーが何故この言葉を口にしたのかが良く分かる今日この頃であった。

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BEYOND REASONABLE DOUBT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「世の中、相手に好かれているか、相手よりケンカが強いかで勝負が決まる」
By 野村克也

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ケンカはTPOを選ぶべし
 何だか最近、某議員が【酒に酔って暴言吐いたせいで党から除名された】らしいのである。確かにコレに関する議員の責任は重いと言えるのである、訪問団の方々の心情を傷つけたのもだけど、一番はケンカ売っちゃいけない連中にケンカを売った事がである。名前言われても地図の何処にあるのかも分からないような小国なら兎も角、相手はこの地球上で最もケンカ慣れしてる核保有国のロシアである。例えるならば、山口組本家にケンカ売ったようなモンである。殴り返されるだけで済むはずがなく、今後もこの発言をキッカケに色々と因縁をつけられる可能性だってあるのであるから、あの議員はバカだとしか言い様が無いのである。


「戦争で島を・・・」維新・丸山議員が謝罪1(19/05/13)

丸山穂高議員の“辞職勧告” 野党6党派が共同提出(19/05/17)

 でもって案の定、ロシア側がこの件についてネチネチ絡んできて、党首が火消しに奔走させられる羽目になったのだから、そりゃ党を除名されたってしゃーないのである。ただ「議員辞職させるべきか否か」に関しては、ワタクシは「ソコまでする必要は無い」と思う次第である。1つは「この件は”言ってる事が誤りだった”のではなく”言うTPOを間違えていた”ってだけの話である」という事。2つ目は「議員の進退を決めるのは第一に自分自身、第二に選挙民だから」という事である。彼は党員としては相応しくなかったから党を追い出されてもしゃーないが、議員として相応しいかどうかを決めるのは選挙民であり、決して他の議員ではないからである。

*ニンジャにまつわる単位
 確かにニッポンにはニッポンの美徳があって、その美徳的には彼は人の上に立つのには相応しくないって事は間違いないのである。が、今のニッポンは法治国家である。そして法治国家において人を裁くのは第一に法律であって、決して美徳ではないのである。美徳はあくまで個人が自発的な意思によって行使されるのが最も望ましいのであり、決してソレを強要してはならないのである。強要した途端、美徳は美徳ではなくなってしまうのである。さて話は変わって、と:

よくメーカーはクルマの良さを宣伝するために単位と数字を用いるのであるが、ワタクシは基本的にソレを信用していないのである。燃費が正に典型的なソレだけど、あと最大出力とか最大トルクだとかも思った以上に信用できんのである。初期のS2000みたいにトルクとパワーが出るのは7500rpm以上だけど日常的に使う3000rpm以下がスカスカだったりとか、そういう事が間々あるからである。てゆーか単位や数字を出しまくってるクルマってのは、大概ソレを隠すためだったりするのである。

ニンジャスレイヤー ネヴァーダイズ (不滅のニンジャソウル # 9)

ニンジャスレイヤー ネヴァーダイズ (不滅のニンジャソウル # 9)

一年以上新刊が出てなかったコレであるが、今回漸く出てきてくれて、第三部もコレで終了したのである。何だか最近は異世界云々が余りにも流行り過ぎてて、この手の作品が全くでなくなってる事にワタクシは憂いを感じるのである。別に異世界モンが悪いと言ってるワケではないのである。が、異世界モンしかないってのは明らかに問題である。あと巻末読んでると第四部も書籍化される&発売は今年春となってるのであるが、果たしてマジに出るのであろうか(^_^;)

*国防に愛国心は不要
 今のニッポンの政治議論の何が不毛って、現実的な話が全く出来ないトコにあるのである。何をするにしても「平和ガー、憲法ガー」ばかりで、現実的な国防の話をしようとしても「愛国心の危険性ガー」である┐(´д`)┌そもそも国防と愛国心の関連性はあんま無いって事を、どんだけの人が分かってるのかって話である。実に簡単な話で、たとえソイツがニッポンを嫌っていても、ニッポンに居る方が儲かるんだったらニッポンに居る事を望むだろうし、ニッポンに住むんだったら安全な方が良いに決まってるのである。そう、国防の恩恵を受けるのはニッポン人だけでなく、ニッポンに住む外国人の為でもあるのである。


田母神俊雄「日本国防論」

 人が治安が良くて人口が多くて仕事口の多いトコに住みたがるのと同様に、グローバル時代の今においてはカネも人材もインフラも、社会システムが安定していてセキュリティーの高いトコに集まるモンなのである。何故アメリカに世界中からカネや人材が集まってくるかって、つまりそういう事である。競争の公平さを国や州が保証してくれるし、アメリカに住んでれば他国から攻撃を受ける事が無いからである。もう国防を愛国心や美徳で語る時代は終わっていて、その国に住む全ての人の利益のために国防はあるのである。ソレが破滅一歩手前まで来てた昭和の、左右に分かれて侃々諤々やってた平成のソレに続く、令和の国防の形だと思う今日この頃であった。

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SURREALISTIC MADNESS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「人の名誉となるものは、その心にして、その意見にあらず」
By フリードリヒ・フォン・シラー

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*オタクの意見を聞いちゃダメ
 ちょっとだけ前回の話の続きである。何故オタクに媚びちゃいけないかって言えば、先日も述べたように「オタクが望んでるのはテメェの世界に安住する事と、そんなテメェの存在意義を承認してもらう事だけ」であるが、その過程において本来すべき進化を否定してしまうトコがあるからである。自分の存在感や貢献や努力を誇示するために、我慢や苦労を美徳として持ち上げるのである。オタクに媚びてしまうとその意見が重宝されユーザーインターフェース(以後UI)が悪化して、一般ユーザーが難色を示すようになって離れていって、益々オタクが占める割合が多くなって更に媚びるようになって、その繰り返しである。

 一番分かり易いのが、クルマ趣味におけるMTのソレである。今でも「クルマはMTでなきゃ楽しくない」って言うヤツが居て、そういうヤツはDCT等のセミMTのがより変速が速くて正確だと分かってるにも関わらずMTを選び続ける。確かにMT特有の楽しさがあるのは否定しないが、ソコに「MTを自由自在に操れる事に対する自負」が少なからずあると思うのである:

ネ申の運転
非オタク的に考えれば「プロが操るMTよりも速いATが普及すれば、ATしか乗れない人もクルマに興味を持つようになって、クルマ趣味者の裾野が広がる」って感じにUI向上による客層の増加を喜ぶのだけど、オタク的に考えれば「自分の意のままにクルマを操る楽しさが分からないなんて邪道ッ!」ってなってしまうのである。だからオタクに媚びるとすべき進化が出来なくなってしまい、時代遅れになってガラパゴス化してしまうのである。

*最近の音楽事情
 音楽にしても然りである。ニッポンでは未だに「棚に並べた時の満足感ガー」とか「現物を手にした時の実感ガー」って言ってCD買い続けるヤツが少なくないが、その中でCDである意義をシッカリ分かった上でCD買ってるヤツがどんだけ居るんだって話である。断言して良いが、殆ど居ないのである。大概がオタク的優越感で買ってるか、或いは情弱かである。ワタクシもストリーミングがメインになって随分経ってて、余りにも色々DLしてるから最近はCDは滅多に買わないが、ソレでも時折買う事があるのである:

(タイトルなし)(スペシャル・エディション)

(タイトルなし)(スペシャル・エディション)


Rammstein - Deutschland (Official Video)
ラムシュタインの新作であるが、ラムシュタインは国内盤の対訳付きCDを買う事にしてるのである。ちゅーのもラムシュタインの曲って全部ドイツ語なんで、翻訳ソフト使ったとしてもニュアンスが全然分からんのである(^_^;)だから歌詞の意味を知る為にはどうしても対訳が必要になって、対訳の載ってる国内盤CDで買う事にしているのである。CDに価値があるとしたら、一つはこの対訳である。


Bad Religion - "Do The Paranoid Style"
バッド・レリジョンアメリカのバンドで、英語で歌ってるのは良いのであるが、歌詞が難解過ぎるのである(^_^;)ネイティブでも辞書を引かないと分からないような単語や言い回しを連発してくるため、フツーに英語歌詞を読んでも半分ぐらいしか理解できんのである。だからプロが翻訳した対訳が欲しくなるので、バッド・レリジョンのアルバムもまたCDで買う事にしてるのである。

Dreamers Go!/Returns[通常盤]

Dreamers Go!/Returns[通常盤]


【試聴動画】Poppin'Party 14th Single 「Dreamers Go!/Returns」(5/15発売!!)
メタルやパンクばっか聴いてると頭のネジが緩んでバカになるので、偶にこういうモンを聴くと心が洗われる気分になるのである(笑)こっちはCDじゃなくストリーミング経由である。ストリーミングの何が良いって、カネ出してまで聴かないような音楽も聴く機会が増えるのもだけど、レジに持ってくのが恥ずかしいようなモンまで躊躇なくゲットできるというのがあるのである(爆)

*令和のオタク像
 何故昭和時代のオタクが一目置かれてたのかを少しだけ考えてみたのであるが、やっぱネットが無かったからだと思うのである。ネットが無かったから情報やモノは自分の目と足で探す必要があり、少なからぬ手間とヒマとカネ、あとソレ相当のコネが必要になるのである。だから昭和のオタクってのはソレなりに尊敬されてたのである。持ってる知識やモノの量もなけど、ソレをゲットするための熱量がである。そんだけの熱量がある人間は他の事もそつなくこなすだろうし、実際そうだったから、社会的にも重宝されてたトコがあったのである。


コミックマーケット28 (1985) 28th Comic Market 1985

 が、平成になってネット社会になって、ソレが全然変わってしまったのである。モノも情報もネット経由で簡単に手に入る様になってしまったから、ソレがソイツの熱量と比例しなくなってしまったのである。モノや知識があってもウザいだけで、立派だとはこれっぽっちも思われないのだけど、本人は昭和のオタクの流れのつもりでいる。その齟齬が色んな問題を引き起こしてるのだと思うのである。令和になったらソコんトコは取捨選択の上で淘汰され整理されて、また新しい形が生まれてくる。何となくだけど、そんな予感がする今日この頃であった。

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