アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

TOTAL DEATH

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「装うとは、着る人間がどのような個性を生きたいかで決まるものだと私は信じている。だからこそ素晴らしいのだ」

By 塩野七生


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*オサレのススメ

 人間で最も肝心なのは勿論中身である。でも人を見た目で判断するのは正しい。矛盾するように見えるソレであるが、ワタクシは最近そう思うのである。何故かと言えば、人の中身って見た目に表れるからである。中身のある人間はソレを知っているから、外見を整えることにある程度気を使うモンなのである。外見に気を使わないヤツっていうのは、もうその時点で”中身の無いヤツ”って9割方断定できるモンなのである。よーするに「自分が人からどう見られているかを考慮できない」ちゅーのは「自分を客観的に見れない」っちゅー意味でもあるからである。自分を客観的に判断できないヤツに中身なんぞあるはずが無い。つまりそーゆー事である。


 この「自分を可能な限り客観的に捉え、自分や自分の周囲に最も相応しい外観を整える」っていうのがオサレの極意だとワタクシは思うのである。プラダやシャネルを身に付けたがる四畳半暮らしのOLも滑稽だけど、ユニクロしまむらしか着ない億万長者も胡散臭い。つまり「ファッションセンスの良い人」っていうのは「自分が何者かを分かっている人」なのである。男だろうが女だろうが金持ちだろうが貧乏だろうが、傲慢にも卑屈にもならないで自分自身を生きられる人間は99.99%賢い人間である。故に「人は見た目が重要」っていう言葉は正しくて、同時にソレは「人間で一番大事なのは中身」と矛盾しないのである。


*私的な価値観、公的な価値観

 各種オタク的ライフスタイルが何故嫌われるのかといえば、他人からの視点が欠如しているからである。興味の無い人がソレを気持ち悪いと捉えているにも関わらず、自分の価値観ばかりを主張する→フツーの人はソレ見て「オタクは自分を客観的に見れない上に、他人と意思の疎通させる気も無い」という人物像を組み立てるから嫌われるのである。ワタクシは前々から言っているのだが、オタクが嫌われるのは趣味の内容云々では無く、オタク自身が持つ閉鎖性と独善性ゆえなのである。だからワタクシは声を大にして言いたいのである。自分のオタク趣味を理解して欲しいのだったらオープンになれ、と。


 自分が楽しければいい?その通りだとワタクシも思う。他人がどう思おうが関係ない?ソレは違うとワタクシは言う。確かに特定の趣味を理解できないのは世間の無知である。が、世の中ってのは”正しいか正しくないか”の客観論で動いてるのではなく。大多数の主観的なコンセンサスで動いてるのである。ちょっと面白い例があるので紹介しよう。コレは某掲示板で「自分が痛車やってるのを地元の同級生に見られてしまった。田舎&結構いい年なんで、基地外扱いされているみたいだ」という書き込みに対するレスである:

それは残念だったな
だが、「オタクだ、基地外だ」と誤解されるのは自分がどんな人間か浸透してないか、猫かぶってたせいじゃないか?
付き合いが無かったり薄かったりするから、そういうことすると勘違いされるんだろう


おいらも田舎だが、昔からオタク臭を漂わせながら、積極的にご近所づきあいをして
オタクだから機械に強いことを前面に押し出して、ご近所の電化製品やPCの相談とか設営とかしつつ
オタク知識で子供の話相手(子守)とかしてたから、クルマ買った時もそれを痛車にした時も変な扱いは受けなかったぞ
珍しがられたり「漫画が好きとはいえ、思い切ったものねぇ」と軽く呆れられる程度で済んでたり
近所の子供無はむしろ人気だぞ


これも昔から近所づきあいを大事にしつつ、自分がどんな人間かを浸透させたおかげだ。
田舎だからこそ、怪しくないながらもこのくらいはやる趣味人だと先に認識させるのが正しいだろう


ただ単に恥ずかしげだけしか持ち合わせてないなら、周囲から孤立しても仕方ないな
痛車乗りが痛者に成り得るのは、社会との接点を拒絶してるからだ
痛車乗りだから孤立するわけじゃない。孤立した奴が痛車乗り始めて
空気読まない自己主張を引きこもりな心のまま暴走させるから、更に孤立するんだよ


人間、正体不明なものには恐怖を抱くからね
しっかり周囲に正体晒してれば、周りから拒絶されることはないだろうに

 痛車乗りは自分の痛車を「可愛い」と思っている。ソレは個人の自由だし、誰もその価値観を蹂躙する権利は無い。が、ソレとは別に「痛車はキモい」という一般世間的な価値観も存在するのである。人間どんな価値観を持とうとも自由&自由であるべきなのであるが、残念なことに人間は社会の中でしか生きていけないのである。ワタクシが言ってる「オタク趣味をオープンにする」ってのはこういう事である。つまり私的&公的の2つの価値観を認め取り入れることで、オタクのまんま日の光を浴びようってワケである(笑)


*ファッションはやはりムズカシイo( ̄ー ̄;)ゞ

 前置きが余りにも長すぎたのであるが、よーするに「ワタクシは最近、ファッションに気を使うようになってきた」って事である(笑)季節の変わり目云々もあって衣服を一新してる最中なのであるが、今まで気にならなかった「着合わせ」だとか「ファッションセンス」ってヤツが異様に気になりだしたのである(爆)特にココ最近は本業なり副業なりで大勢の前に出る事が急に増えたため、自分が身に付けてるモンがどういう評価を受けているのかは気になるトコなのである(^_^;)が、不幸中の幸いっちゅーか何ちゅーか、ワタクシのガタイはデカい→大きなサイズ専門店でしか服が買えないため、自ずと選択肢が狭まるから選びやすいってトコであろうか(核爆)


 とりあえず、以前ウチの”師匠”に教えて頂いた”ファッションのイロハ”はこんな感じである:

  • 高い服を買う必要はない。安くてもいいから皺や汚れの無い清潔なカッコをすること
  • 個性というのは”狙って意図的に出す”のではなく”自然体で勝手に滲み出てくる”ものである。
  • 最高のアクセサリーは「笑顔」

という事である。だから大きなサイズ専門店限定という縛りがあっても、意外と何とかなるモンなのである(笑)とはいっても、抑え切れないオタクの性(爆)昔ほどは露骨にやらなくなったものの、やはりワンポイントで変なこだわりが出てしまうのである(^_^;)でもそうやって悩みながらコーディネートすることが、ある意味ファッションの醍醐味なんじゃないかなとも思う今日この頃であった。